パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

パチンコはサービス業のはずなのに

ここ10年ほど地元では年末年始の風物詩となっていた。



お客もそれを楽しみにしていた。



ところが、所轄から「今年は止めたほうがいい」との連絡が入った。連絡して来た所轄の担当者の家族もそれを楽しみにしていた。



その風物詩とは景品の袋詰めだった。



50玉でビニール袋に切り餅、缶詰、お菓子を詰め放題にできる恒例イベントだった。



主旨は1年間のご愛顧に感謝するものだった。今日は負けたけど景品の詰め放題で勘弁してね、という意味合いも含まれていた。



絶対にお得なイベントだったので、所轄の担当者の家族も楽しみにしていたわけだ。



そのホールは所轄とは仲良くやっていたのでどうしてダメなのか聞いてみた。するとこんな答えが返ってきた。



「他県でお買い得の景品イベントをやっていたホールに指導が入った。イベントとして捉えられたらアウトだ。だから今年は止めてくれ。パチンコファン感謝デーは公認されているが、店独自でするものは慎重になった方がいい」



ホールの景品は定価販売が大半だ。



適正価格とは定価販売を適正価格というのか、はたまたスーパーの市場価格を適正価格というのかは、意見の別れるところだが、警察はスーパーの適正価格を問題視して、定価販売を推奨する。



少しでも安く提供すれば、それは射幸心を煽るとか、安く提供することはイベントに当たるとか。



警察は換金率を下げるために、一般景品の持ち帰りを指導している。それに倣えば、景品イベントはむしろ警察の意向に沿うものである。



“適正価格”で提供してもこうして自粛を迫られたのでは、ホールは打つ手がなくなる。



景品といえば、AKBの専用景品も結局大量に売れ残っているホールが少なくない。



ある業者はホールからAKBのCD12枚をただでもらった。家に持って帰ったが大学生の娘は興味も示さなかった、という。



話を戻そう。



先ほどのホールが所属する組合では最近こんな決議を採択した。



それは新台に関することで、新台を導入して、空き台が出た場合、ホールによっては新台の空き台放送をすることがある。



これを自粛しよう、というもの。



その理由は新台以外に空き台があっても放送することはないのに、新台だけ空き台が出たら放送するのは、その台だけ特別に釘を開けている、と取られる可能性があり、警察から指導が入るのを警戒してのこと。



パチンコはサービス業といわれながら、何もサービスできない業種になろうとしている。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。