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今に始まったことではありませんが、このブログでも前から業界が変わるためには大きな力が必要、ユーザーは低資金で長く遊べる台を求めているというコメントは数多く見かけます。
実際に業界で働いている方が書かれたこの記事にもあるように、大部分のホールやユーザーが求めているようなトレンドに低資金で遊べる台は入っていない、バラエティコーナーの選択肢の一つとして導入したとしても、メーカー側の意に沿わない釘調整がされるわけです。
サミーが低資金で長く遊べることを目的としたデジ10を北斗と獣王でリリースしました。
実際に打たれた方もいると思いますが、店の調整はどんなでした?
等価ボーダーが40とも言われる台ですが、実際のお店での調整は良くて千円当たり30というものではないでしょうか?
打ったのは結構前のことだったのですが、千円当たり25回くらいだったような・・・・
さぞかし回りませんよね。
詳しい金額までは分からないのですが、坪当たりで計算したときに一番売り上げを上げることができるのがパチンコホール。
低資金で長く遊べる台というのは、ホールからすれば持ち球比率が高くなり現金投資のされないお荷物台になってしまうわけです。
今までの台の利益率と比べてしまうわけですからなお更ですね?
それだけでなく、低資金で長く「遊べるパチンコ」をしたいと思うユーザーがどれだけいるのか・・・・そのユーザーが少なければ少ないほど、儲からない台として敬遠されてしまうのではないでしょうか?
これは昨年のデータになりますが・・・2011年8月時点での発表で、パチンコ人口は1670万人。
大体予想はできると思いますが、この人口を、ヘビー・ミドル・ライトユーザーの3つに分類した場合
ヘビーユーザー 23%
ミドルユーザー 38%
ライトユーザー 40%
となります。
人数だけで見ればライトユーザーが一番多くなります。
次に1ヶ月間の来店頻度と1回当たりの遊戯時間に置き換えてみると・・・
ヘビーユーザー 8.6回 3.5時間
ミドルユーザー 1.7回 2.9時間
ライトユーザー 0.2回 1.7時間
大きな差コレを実際のお店における割合に直すと・・・
ヘビーユーザー 77.5%
ミドルユーザー 21%
ライトユーザー 1.5%
200人が遊技されている店舗に置き換えると
ヘビーユーザー 155人(うち25%の39人は依存症と考えられる)
ミドルユーザー 42人
ライトユーザー 3人
最後に因みにですが、ヘビーユーザーのうちの2割から、ホールの売り上げの8割を搾取しているとの統計もあるそうです。
私自身も、業界にはよくなってほしいとは思いますが、そのためにも業界のことをより詳しく知り卓上の空論にならないようにすることも必要だと調べていて思いました・・・
抱き合わせ販売も大手メーカーの一部がしていると個人的に解釈をしてちょっと横においておきますが、業界が変わらない・変われない理由の一つとして、店舗内における実質的なお客の支持台とパチンコ人口に換算したときの人数当たりのお客の支持台に乖離が生まれているのでは・・・?
パチンコ参加人口においてマーケティングをしてしまえば、店舗内における満足度は多くとも25%ほど・・・
しかし、実際の店舗内のヘビーユーザーを対象にマーケティングをした場合は、店舗内での満足度は高くとも、参加人口換算にしてしまえばコチラも満足度は25%ほどになるのではと思います。
パチンコ人口の約半数もあるライトユーザーは低資金で長く遊べる台を求める、実際の店舗での比率は1.5%。
パチンコ人口では2割ほどしか無いがヘビーユーザーは一発逆転の狙えるような爆裂タイプの台を求めている、実際の店舗での比率はヘビー77.5%。
マーケティングにおいて前者と後者、どちらが重要視されるかは一目瞭然・・・
大きな力が加わり、大衆遊技としてのパチンコを取り戻してほしいとは思いますが、引き返せないとこまで突き進んできた感も否めない状況だと思います。
目先の利益を確保する・・・という点においては、ホール・メーカー・ユーザーとも全員CR機というパチンコの被害者なのではと思います。
みなさんはどうお考えですか?

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