アンケート項目は多岐に亘っている。最近の若者が興味を持っているものは、ファッションやゲーム、異性などだが、逆に興味がないのは車やパチンコなどのギャンブルだった。
なぜ、パチンコをやらないかの理由として「かっこ悪い」「ダサい」というのが挙げられていた。「おカネがない」という理由以上に業界的には衝撃的である。タバコを吸わない人は、ニオイが体に染み付くのを嫌がる人も依然として多い。
パチンコ経験者は大卒と高卒で比較すると、高学歴になるほどパチンコをしない、という結果も出ていた。
大学全入時代といわれ、大卒者の比率が高まれば、高まるほど若者のパチンコ離れは進む可能性がある。
パチンコが嫌いな理由として、パチンコ=在日=韓国、北朝鮮というイメージがある。昨年の東日本大震災に際して、日本だけでなく世界中が悲しんでいる最中に、サッカーの試合会場で韓国人サポーターが「日本の大震災をお祝いします」と常識外れの横断幕を掲げていた。
さらに、政権末期の李明博大統領が国民の歓心を誘うために竹島へ上陸パフォーマンスを繰り広げたことがパチンコ嫌いに拍車をかけていた。
韓国ドラマ、K-ポップスで中年女性から若者まで親韓派の日本人が増えてきたのに、韓流ブームを韓国人がことごとくぶち壊して行った。
だからパチンコホールに入るのが「かっこ悪い」となる。
この調査をしたマーケティング会社の担当者は「パチンコをする若者を増やすのは無理」とさじを投げる。
しかし、一筋の光明もパチンコ業界にはあるとも。
「競艇はアッキーナ、競輪は長澤まさみをイメージキャラクターに起用して、若者の取り込みを図っています。実際、それを見て初めて競艇や競輪を経験した若者にアンケート調査をしたところ、テレビCMのイメージと違って、汚くてオヤジしかいなかった、と失望する声が多かった。ところが、パチンコは悪いイメージを持っていなかったのに、行ってみるときれいで、明るい、とまったく逆な結果になっている。ここに大きなヒントがある」
ここからは提案だ。
業界は今、4パチと1パチに二極化しているが、「若者がゲーム感覚でできるようにしないとパチンコの再生はありません」とした上で、メーカーへの要望へと続く。
「日本の経済力は東京へ一極集中している。メーカーの開発が東京なら、東京の市場向きの機械しか開発しなくなる。メーカーの社員は一般業種よりも高給をもらっているので、カネのない人の気持ちが分からない。地方でおカネのない人の発想を取り入れないとダメ。どんな商売でも顧客に合った商品を開発しているのに、パチンコ業界は顧客に合わせていない。これではファンが減るのも当たり前」
メーカー関係者はこの提言をどう受け止める?

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