できるだけキャッチボール形式で、寄稿を進めていければと考えていますので、今回は1回目の寄稿でいただいたコメントをもとに進めさせていただければと思います。
「パチンコ店はなんだかんだでお金払いはいいですよね。居酒屋や牛丼店のESの無視っぷりがまずいと思います。サビ残奴隷としか」といったコメントを前回いただきました、ありがとうございます。
ということで今回は「金銭」とESの関係について、触れさせていただければと思います。
ESを維持・向上させるためには、雇う会社側として、労働を提供する社員に対して、何らかの報酬を提供するのは当たり前のことですよね。
ここで報酬というものをどう考えるかですが、一般的には給与や賞与といった金銭報酬が一番真っ先に思いつきます。生活していくためにお金は必要不可欠なものですから、当然ですよね。
高い給与や賞与を拒む人はいませんし、上がっていくことはやはり心情として嬉しいものです。
特に給与や賞与の水準がまだ低い人たちや、また上がっていく最初の段階では、この金銭報酬はES上も機能する部分があると思います。
しかし最初は高いと思っていた給与や賞与も、何回か繰り返されてくると、これが当たり前になってしまいます。
例えば昨年は1万円昇給があり、その時は大いに喜んだ。しかし今年は昇給が5千円だった場合、人は不思議と不満に感じます。
実際に給与は下がっているわけではなく、ちゃんと上がっているのにです。
これは1万円昇給することが、もう当たり前の水準になってしまっているからです。
また給与が上がった、賞与が支給された時は、たしかに人のモチベーションは一時的には上がりますが、持続性に乏しく長続きがしないものでもあります。続いても数日ぐらいのものでしょうか?
人は会社に入社するときは、この金銭報酬を重視して会社選びをしてしまいますが、反対に退社をするときは、ほとんどの人がこの金銭報酬以外の非金銭的報酬に不満があったり十分に満たされないことが原因で、退社をしています。
ESを考える上で金銭報酬は大事な報酬として捉えつつ、金銭以外の報酬をチャージしながらESを維持・向上させていくべきかと考えます。
この非金銭報酬について、今後の寄稿の中でまた触れさせていただきたいと思っています。
それでは佳いお年をお迎え下さい。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。
金銭報酬についての内容、私は完全にその通りだと思います。
私が退社時の理由は金銭要因で退社したケースが多いのですが、まわりでは人間関係絡みで退社した人も多かった記憶が強いです。
では金銭以外でESをどのようにしていくのかがポイントですよね。
楽しみに次の寄稿を待ってます。
ピンバック: 自称プロ客
エントリーを読みながら、よく知られる《 マズローの欲求段階説 》
を思い出しました。
この理論には、結構批判的な意見がありますが、《 前提仮定 》を是とすれば、
単純化された分かりやすいものだと、私は、思っています。
【 Wikipediaより一部抜粋 】
アメリカ合衆国の心理学者・アブラハム・マズローが、
「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、
人間の欲求を五段階の階層で理論化したものである。
◆マズローの考える「人間の基本的欲求」を低次から述べると、以下の通りである。
・生理的欲求 (Physiological needs)
・安全の欲求 (Safety needs)
・所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
・承認(尊重)の欲求 (Esteem)
・自己実現の欲求 (Self-actualization)
ESと金銭を考える一つの側面として、「マズローの理論」は参考になるように・・。
第一段階と第二段階。
生理的欲求と安全の欲求は《 金銭 》とそれなりの関係があると言えるでしょう。
まずここが、一定基準で満たされないと《 生存と安定 》が得られず、
危機感や不安感が先行し、(主に物理的担保の欠落に起因する)不幸感や悲壮感が
出てくるように思えます。
デフレ不況(≒デフレスパイラル)における個人収入の減少や失業者の増加。
希望が持てない社会や貧困から抜け出せない若年層の存在。
景気対策を最優先課題にして安倍政権は動きだしたようですが、
長期安定政権で、段階的なデフレ脱却に必死で取り組んで欲しいものです。
社会と個人を蝕み、活力を奪うデフレ。
「デフレは悪!」これが絶対的な前提だと・・。
ESを云々する上で、余りに当たり前のことですが、「雇用関係」が成立していなければ、
それは空しい《 机上の空論 》で終始してしまいますので・・。
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コメントありがとうございました。
ESの2冊目の執筆も終わりましたので、これからこちらでもまた寄稿させていただこうと思います。
よろしくお願いいたします。
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