パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

4円再生のための本部作り その2

オフィスジャパン主催の「4円再生のための本部作り」セミナーより。





今までのやり方で4円パチンコの稼働が下がり続けている。結果が出ないのはやるべきことをやっていないからである。



言い換えればなすべきことをなしていないからお客さんは来ない。なすべきことをなすことが再生の一歩につながる。



再生のための改革には手順がある。



1 固定費の削減



本社のオペレーション業務にムダはないか? 本当にこの人員がいるのか? このあたりを見直してみる。本社の固定費は人件費が一番大きい。



成長意欲のあった人が成長して人材となったが、役職者となるとやがて守りに入り、いるだけの人になったりする。さらに若い人たちの改革意欲を阻止する立場に回ったりする。



4円再生の根本は人の再生なくしてあり得ない。人の心、意識、行動が変わらなければ4円の再生はない。



2 変動費の削減



パチンコ店で一番大きい変動費は機械代だ。今まで使っていた機械代を使わなくなれば、利益に反映する。機械代は結局お客さんが負担しているのだが、それに耐え切れなくなってお客さんが減っている。機械代のコストを前年比で30%カットしたチェーン店もある。



固定費と変動費の削減はただ、出血を止めただけで、これだけでは再生にはならない。



3 人材育成



教育することで人材になる。最初は知らないことで自信がない。できないので自信がない。物事を知ることでもっと知りたいと欲求が生まれ、周辺のことまで知りたくなる。



今度は知ったことをやってみたくなる。やってみたらできた。できたから面白くなってまた興味が沸いてくる。それが積極性になる。



できない、知らない人が幹部にいることがその会社を不幸にしている。人材育成とはいかに勉強する環境を整えるかにかかっている。



4 コア・コンピタンスの確立



お客さんに喜んで満足してもらえるために、皆さんの提供する商品やサービス、技術が競合他社より圧倒的な差別化の核になるものがあるか、ということ。よそより売れるものがあるか?



飲食店でいえばうまくて安い。うまいは絶対条件だが、皆さんが提供するサービスや技術がお客さんから「うまい」といってもらえるようなクオリティーに達しているか。それが、よそと比べて安いか。



自社のコア・コンピタンスをヨソと比べて圧倒的に優位に立っているかを比較検討しなければならない。



5 売り上げアップ



1から4までの手順を踏んで初めて売り上げアップにつながっていくが、手順を間違ったらダメ。そもそもヨソよりコストのかかるやり方をやって、どうして安く提供できるか。



変動費の削減は機械の入れ替えを減らすだけではない。今使っている機械の寿命を延ばすこと。1カ月で外していた機械を3カ月に。3カ月で外していた機械を半年に、半年で外していた機械を1年に延ばすことで変動費は削減できる。



100万円の利益を出すのに100万のコストをかけていたら利益はゼロ。120万円のコストをかけていたら20万円の赤字。40~50万円のコストでやるのがコストパフォーマンスだ。



■営業本部の組織化



経営計画を利益計画に落とし込み、目標を達成するために、仕事と人の最適化させることが営業本部の組織化である。



1~5を推進するための組織が営業本部でもある。



これまでのパチンコ業界では人に役職を与えてきた。長年真面目にコツコツやってきたから部長に引き上げる。平社員の時はそれでもよかったが、部長になったら会社からは利益を出すことを求められる。



ところが、マネージメントやリーダーシップの勉強はして来ていないので、部長になっても何もできない。部長になっても何も変わらない。



リーダーシップが取れない、指示、命令が出せない、戦略が立てられない、社長に提言できない。何も出来ない人が役職になると、下はストレスが溜まる。



人に役職を付けるのではなく、職務機能を明確に定義づけ、この職務は何をするか明確にして、そこに人を宛がっていく。



職務機能が人を育てる。



半年、1年と経験を積んで行くと職務機能と能力が一つになる。それがスキルアップである。



職務機能を明確にする本部作りをお手伝いしてる。



営業本部の本部長と本社の社長は利益計画を達成する、という契約を結ぶ。そのためには本社は営業本部を支援・バックアップする組織でなければダメ。



達成のためには権限と責任を与える。



営業本部の中には営業管理部と営業促進部と人材育成部の3つの部署を置く。



営業本部は店舗に対して指導、育成、指示、命令、支援機能を持ち、店舗に対するコンサルタント能力がなければ店舗を育てられない。



今の店舗の成績は店長の能力で限定されているところが大半。



経営改革とオペレーション改革は一体化して行うもので、削減したコストをお客さんに還元して稼働を上げる。



5年前から統一ゲージを導入しているチェーン店は、圧倒的な技術の優位性を目指し、スランプがあってはならないぐらいのレベルで取り組んでいる。



統一ゲージの技術も高いが、統一ゲージの効果を最大化するために左右の傾斜角度を揃えることに取り組み始めた結果、品質が30%アップした。



顧客接点の品質を徹底的に追求している。



経営改革とオペレーション改革を同時にやることで相乗効果を生み出している。









人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。

4円再生のための本部作り その1

2月9日、大阪で開かれたオフィスジャパン主催の「4円再生のための本部作り」セミナーより採録。同社の新井博貴社長はパチンコを再生するためには現場を支援、指導、育成する営業本部の役割がより重要になる、と説いた。



以下本文。





S社のM社長はパチンコ業界の未来の理想図についてこう述べている。



「私は未来の理想図を示し、幹部、全従業員が想いを一つにして理想図の実現に向けて、年度の経営方針と経営計画を毎年作成している。各自が目標設定し、その目標に向かって全員が挑戦し、創意工夫、改善することで成長し、結果を創る。その結果、仕事がワクワク楽しいものになることが理想だと考えています」



これを経営者が生の声で1000人の社員に伝えている。今年度は3つの経営方針がある。



1 現状否定

2 迷ったらやる

3 伝わる



これは失敗を恐れ、挑戦することを忘れたかのようなムードが全社的にまん延していたことを経営者自らが感じたからだ。それを誰にでも分かりやすい言葉に置き換えている。



現状否定とは常に改革していくことである。それを経営者や経営幹部から変わって行き、それを下の組織に落とし込んでいっている。



今年の到達目標は12月末までに全店35店舗の平均稼働がパチンコが3万6000稼働、スロットが1万6000稼働となっている。全店平均なのでかなりハードルの高い目標だが、そこに向かって一歩を踏み出している。



現実と理想にはギャップがあるが、このギャップを3つの経営方針で埋めていく。



人間は自分の能力を知っているので、やる前から「できません」という人が少なくない。否定した時点で思考はストップして、プラス思考が働かない。



できない言い訳を並べて安心している。だから変わることができない。



では、何のために高稼働目標を設定したのか?



S社は全社一丸となり全店が営業改革を実現し、幹部、店長、全従業員が自信と誇りを手に入れるために、高稼働を目指している。利益だけのためではない。



さらに3年後の稼働目標はさらに引き上げられ、日本一の営業力と人材を誇り、パチンコ業界再生の立役者になる決意が込められている。



「パチンコ再生の挑戦」の火蓋が切って落とされた。



つづく



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。

お客様に優しい経営のために売り手が強い商習慣の改善を

ハンドルネーム西区見習いさんから機械代を安くするための提案が寄せられた。メーカーとホール組合の業界団体合意は、単なるセレモニーだったのか、いつの間にか反故にされている。



以下本文。





私がこの業界に入るきっかけは北斗、吉宗全盛期に友人からスロット打ちにいこうよ、という誘いからスロットの魅力にハマり、最終的にホール経営をしたい、店長になりたい、との思いからでした。



その当時は、成人したてで、世間知らず+業界に対する世間の目について考えもしていませんでした。



入社当時は、自分が店長になり、優良店を作りお客様とwin winの関係なって地域一番店を目指す、と心に誓っていましたが、現実は甘くありません。



パチンコ日報で様々な投稿やコメントをしている方々も、店舗責任者になる前はそれぞれの想いがあったと思います。世間はこの業界を冷たい視線でみますが、私はパチンコが好きです。



日報のコメントを投稿なさっている方々も様々な不平不満をおっしゃいながらも、パチンコが好きだからこそだと思います。この業界を微力ながらも良くしたい。 お客様が自分のホールで遊んで頂きたい。もっとお客様目線でホール営業をしたい、とお考えだからと思います。



ホールのオーナーではない雇われ店長の私達に 出来る事は限られています。日報のコメントで一般ユーザーの方々から厳しい批判、差別的なコメントを見ると心が痛いです。確かに、お客様を無視した粗利 至上主義のホールもありますが…。



私見になりますが、ホールが粗利を取らざる得ないのは、結局は機械を販売するメーカーに原因があります。今回サ○セイから販売される牙○新作は先行導入であればBOXから、翌週は列から…。



価格が値引きなどで概算35万程度でしょうか? 先行導入であれば機械経費は莫大な金額です。



三○、サ○キョウも極端な台数値引き(5台なら1万値引き、6台なら3万値引き)や抱き合せ販売を平気でしてきます。買いたくない機械を買わざる得ない、希望導入台数が欲しい週に導入されず、競合と戦えない。



買い手より売り手が強いこの業界は本当におかしいと思います。私の会社の社長は、メーカーに対して不当事項について直訴していますが、大手法人がメーカーに付き合い続ける限り、この悪習は無くならないと思います。



パチンコは好きなのですが、この業界の深部を知ると、理想と現実の狭間で精神的にやられそうです。



日報読者で各メーカーの不当販売方法の情報を集めて、公正取引委員会に提出したら、この手の販売手法は無くなるでしょうか?



余計な機械を買わずにすめば、年間機械購入費が抑えられ、もっとお客様に優しい営業が出来るはずです。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。

3.11に向けて業界でできること、すべきこと

大変ご無沙汰しています。9カ月ぶりに寄稿する元店長です。



今回はある事情から、ホール業界の皆様に提案があり寄稿をします。



2011年3月11日午後2時46分、東日本大震災が発生し多くの国民が犠牲になりました。



あれから来月で1年になります。



この間、日本はご遺族や被害者を中心に、悲しみを乗り越えようと、一人一人が自分のやれる事をしています。



これから何十年も収束にかかる放射能・原発問題もあり、3月11日の午後2時46分はこれから先、忘れてはならない時になります。



政府は1月20日の閣議で、「東日本大震災1周年追悼式」を3月11日に都内で開催することを決めました。自然災害による追悼式を政府が主催するのは初めてです。



当日は、天皇・皇后両陛下がご臨席されるほか、犠牲者の遺族や各界代表が出席します。



ここで私やホール関係者のごく一部から提案があります。



これは強制する性格のモノではございませんから、各店舗・ホール企業・業界人個々の判断で賛同頂けたら幸いです。



■提案



3月11日午後2時46分から、ホール内で30秒間~1分間の黙祷を捧げては如何でしょうか。



具体的な方法は、各ホール・事業所にお任せしますが、例えばこんな方法があります。



1 事前に、黙祷の趣旨と実施予告を店頭に張り紙を掲示したり、HPにもその内容を掲載する。



2 3月11日午後2時44分(地震発生時刻の2分前)から、店内BGM放送を中断する。



3 この2分前にマイク放送で、こう放送する。



「多くの犠牲者を出しました東日本大震災から今日で1年になります」



「発生時刻まであと1分余となりました」



「当ホールでは、お亡くなりになられた犠牲者の方々へ、お客様と私共一緒に黙祷を捧げたいと思います」



「ご協力頂けるお客様は、ご遊技の手を休め、46分の合図と共に黙祷して頂ければ幸いです」



「一部の従業員は、ホール内の安全確保・保安の観点から黙祷はしませんが、心の中で犠牲者のご冥福をお祈りしたいと思います」



「よろしくご協力をお願い申し上げます」



「46分になりました。黙祷をお願い致します」



黙祷後



「私どもは今日の3月11日を忘れずに、防災体制の見直しを図り、お客様の安全を常に考えたいと思います」



以上



この提案には、色々な意味があります。



上記の方法やアナウンスをするホールは、それだけの覚悟が必要になります。



ただ黙祷をするだけでは、お客様に文句を言われるホールも出るでしょう。



例えば、今でもホール内にドル箱タワーを建設しているホールです。



通路にドル箱を何段にも積み重ね、歩行困難な状況のホールは多々見かけます。そんなホールは、一般感覚の国民からは「何が防災だ!」と言われるでしょう。



本来なら、震災直後からホール業界・ホール組合から、ドル箱積みの規制論がでるべきです。



昔はドル箱の3箱規制がありましたが、それはお客様の安全上の観点からではありませんでした。



射幸性の問題でしたが、それでも箱数を規制しました。



それなら、お客様の安全上の観点から、箱数を規制する声が上がってもおかしくはありません。



一部のホール企業は、各台計数機を導入したり、箱の積み方を規制したりしていますが、心無いホールでは震災前と同じ状況です。



ホール業界の一部から「3月11日はネオンを消灯しよう!」という声が上がっています。私はそんな程度では、手緩いと思います。



震災後に起きたパチンコパッシングは、業界が自ら招いたモノでした。それらを懺悔する意味でも、上記の提案をぜひご検討をお願いしたいと思います。



この提案は、震災直後に私のブログを見ていただいていた多くのホール店長から頂いたメールがきっかけでした。



ある店長が「震災1年に向けて、何かをしたいが、何か良い提案はありますか?」との質問がありました。



その提案に私が上記の提案をした次第です。



その提案は一部のホール関係者に拡がりましたが、上層部の反応は様々。

賛成派もいれば反対派もいます。



だから、皆様の周辺の状況に合わせて実施(中止でも何か代案を考える)して下さい。



本来なら業界全体で足並みを揃えるのがベストでしょうがそれも無理。

組合単組レベルでも足並みがそろえば、想像以上の効果が生まれるはずです。



日本は地震活動期に入りました。



今、再び大地震が起きても不思議ではありません。



9月1日の防災の日、3月11日の東日本大震災の日は、忘れてはならない日です。



3月11日午後2時46分は、日本国内で大勢の人が黙祷を捧げるでしょう。



ホール業界も、黙祷に参加すべきです。



以上





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。





スランプの原因は島の耐久性と傾斜測定器の精度にも問題あり

稼働を上げるにはスランプをなくすことがより重要になってくる。スランプをなくすということは入賞ムラをなくすことである。



入賞ムラがなければ、スタート回数が6回ではなく、5.5回でも体感的にストレスを感じないので、長く打ってくれる。つまり、低いスタート帯でも稼働が上がるので粗利が取れるということである。



スランプをなくすためにはゲージを揃えるだけでなく、傾斜角度が統一されているかどうかもポイントになってくる。



傾斜角度の領域まで踏み込んで、初めてスランプが抑えられるのだが、それによってこれまで見えなかったことがどんどん見えるようになったホールがある。



昨年5月、商品企画課が新設された。ここには釘のスペシャリストが集結し、日夜釘と傾斜角度と格闘しながら業績アップの縁の下の力になっている。



傾斜角度を追求する中で驚いたことがいくつかあるが、まずは傾斜測定器。



「うちのチェーン店には各店舗に傾斜測定器が2~3台あるので、全部で50~60台はあるんですが、この測定器の精度が酷い。個体差がありすぎでどれが正しいのかも分からないぐらい。この商社から買うのを止めました」(商品企画課関係者)というように、傾斜測定器そのものの精度にも問題があることが分かった。



それ以上に傾斜が揃わない根本原因が島そのものにあった。



そのチェーン店では複数のメーカーの補給を採用しているが、特に問題があるメーカーも分かってきた。



幕板部分に強い力を入れて押すと島が動く。島をよくよく見ると構造材に難点があった。しっかりと鉄骨を使う必要もある。



そのメーカーの補給は安さが売りだったが、安い原因は2台に1台の割で柱を入れなければならないのが、3台に1本だったり4台に1本だったりする。コストを抑えるために外からは見えないところに原因があった。



そうなると島自体の耐久性も弱いので、3年も使っていると島が歪んでくる。



傾斜を揃えても島が歪むので、微妙にずれて来る。



基礎がしっかりしていないところに家を建てているのが、現状のところが多い。多少コストがかかってもしっかり耐久性に優れた島を選択することがホールには求められる。



コストだけで選択すると思わぬところに落とし穴があって、結局は損をする、ということだ。



ゲージと傾斜角度が揃うとまず、お客さんから「回せ」という苦情が出なくなる。苦情が出なくなると3カ月目から稼働が上がり始め、半年後には黒字化へ。



「台粗とはお客さんがその台の品質につけた点数」と言い切る。



パチンコ台の品質管理を徹底させ、それを商品として提供することは商売としては当たり前のことだが、客離れの原因の一つは、商品とはいえないパチンコ台を提供しているホールがあまりにも多い、ということだ。



その前に島の強度・耐久性から傾斜測定器の精度まで見直す必要がある。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。