カジノが合法化された時にパチンコの立ち位置が問題になるが、いっそ7号営業を8号営業に一括りにしてしまう考え方だ。
今の8号営業のままでパチンコ客を集客することはできないので、8号営業の景品単価を上げると共に景品の充実だ。
今の8号営業で景品が取れるのはクレーンゲームだけだが、それ以外のゲーム機も点数に応じて景品がもらえるよおうになれば、ある程度の射幸心も満足させることができる。
子供用コーナーと18歳以上のコーナーを完全に仕切れるなり、18歳以上のゲームセンターにすれば未成年者を入場させることは防げる。
何よりも8号営業は換金がないために健全化につながる、という論理だ。換金がなければ不正遊技機問題に頭を悩まされることもない。
かつて、広島に一般景品交換のみのスロ専がオープンしたことがある。ただの景品では面白くないので、ドンキホーテから商品を仕入れ、ドンキの圧縮陳列で景品の豊富さをアピールした。
7号営業で許可を取りながら、換金がないスロ専は全国でも初だった。物珍しさからそこそこの客付きもあった。それに自信をつけフランチャイズ展開を試みた。
業界では7.5号営業と名づけた。
「7.5号営業は法律上存在しない。そういう呼び方をするな」と警察からは厳重注意を受けた。
フランチャイズ店募集の広告を業界誌にも出したが、結果は火を見るよりも明らかだった。直営も2~3店舗オープンさせたが、客のニーズは景品ではなかった。
あくまでも、一部の声であってこんなことになるとは思わないが、カジノが合法化された場合、パチンコの換金がこれまでのように認められるかどうかは非常に気がかりな問題だ。民主党の娯楽産研はカジノとパチンコの換金合法化をセットで国会に提出しようとしたが、誰が考えても機は熟していない。
もう一つ警察庁関係者の面白い考え方がある。
それは等価問題。
完全等価交換は射幸心をそそるという意味では、警察としては規制したいと思うのかと思ったらそうでもない。
「等価が射幸心をそそるかどうかは各県警の判断。そりゃ、交換率は下げた方がいいという認識はある。しかし、等価が問題ではなく、1日10万円も20万円も勝つような機械があることが問題。MAX機のような機械でなければ等価は問題ない。保通協はそんな機械を認めなければいいだけ。求めるのは規制緩和。ホール側からそんな爆裂機を出さないで下さい、とお願いすることもない。ホールのニーズで作っているのだから」
10万、20万円も勝つこともあるから、サラ金で借金してでものめり込む人もいたことも確かだろう。ただ、そういう過激な機械がなくなってもめり込む人はのめり込む。それが人間に本来備わっている射幸心であるからだ。
射幸性の狭間でギャンブルか遊技か、と長年揺れ動いているのがパチンコであるが、フィーバーが登場してからギャンブルに軸足を置いてしまったのが現実だ。
フィーバーが登場した時点で売上げは10倍に跳ね上がったが、パチンコ本来の玉の動き、ヤクモノの妙味を楽しむ本来のパチンコを業界自らが放棄してしまった。
その間、30年間のツケの清算は一筋縄ではいかない。
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