パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

禁煙時代を考える

年末のグランドオープンを目指す大型店のアルバイトスタッフの募集が始まっている。



時給は1300円スタートだが、1600円でも集まらないのでは、と不安がよぎっている。大型店なので200人前後は欲しいところだ。



大阪では新しい商業施設のグランフロント大阪やあべのハルカスでも求人難が続き、パチンコ店並みに時給を1200円に引き上げたが、思うように集まらなかった。



ホールの求人難は今に始まったことではないが、求人難を押し上げる理由の一つにホールの環境が挙がるようになっている。それは、タバコの問題だ。



ホールでバイトを容認していた親が、「タバコの害があるから止めろ」と反対するケースもある、という。特に女性は臭いを嫌がる。



日報のコメント欄で禁煙をずっと訴えている人がいるが、客もさることながら、そこで働く従業員のことを考えると禁煙であるほうがいいに決まっている。



ホールのお客さんは喫煙率が高い、という理由で全面禁煙に踏み切れないが、公共の施設や不特定多数の人が集まる場所では禁煙が当たり前の時代に、自由にタバコが吸えるパチンコ店は傍から見れば異様に映る。



タバコといえばこんな会社がある。



社員全員が非喫煙者を目指しているところで、来年の採用は非喫煙者のみになっている。



準備段階中は禁煙手当として月額1000円を支給した。



なぜ、禁煙に拘っているかというと、それはタバコ休憩だ。



社内では禁煙になっているので、タバコ休憩と称して、持ち場を離れる。時間にすれば15分ほどだが、これが1カ月、1年、5年、10年と続けば、タバコを吸う人と吸わない人の仕事の時間が大幅に違ってくる。



就業時間内の喫煙を禁止。タバコは就業前と昼休みと終業後なら自由に吸ってください、ということだ。



そのために、禁煙を奨励しタバコを吸わないように2年間は禁煙手当も出してきた。



就業時間内の禁煙環境が整ってきたことから、最終段階として新入社員の採用は非喫煙者に限定した、ということだ。



パチンコ店には数々負のイメージがある。大音量の騒音環境は難聴を引き起こす原因にもなる。これは音の原因を作っているメーカーを巻き込まなければ解決できないが、禁煙ホールは簡単に着手できる。これはトップの決断一つでできるからだ。



禁煙ホールの方が稼働が上がる、というデータがあればすぐにその方向に進むのだが…。





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株価を上げる秘策はCR松田聖子

歌手やタレントは人気商売だ。売れている時はいいが、その人気は永遠ではない。全盛期の人気が高ければ高いほど、その凋落ぶりにもスポットが当たる。



パチンコ業界とも密接な記事が女性セブンに載った。



同誌によると10月から稼働している「CR ayumi hamasaki 2」を巡って、前作よりも版権代が大幅なディスカウントが実施された、という。



2011年に発売された「CR浜崎あゆみ物語‐序章‐」は8万3000台売れて、3億円のギャラ契約を結んだのに対して、今回は販売台数も半分の4万台で、ギャラは1/6の5000万円の打診を受けたが、この大幅値引きをそれでも受け入れた、という。



その理由は、金銭の問題ではなく「かつての自分を取り戻すこと」と伝えられている。



週刊誌記者によると「最新シングル『Terminal』のセールスが、売り上げ3000枚でオリコン週間ランキング24位と、過去ワーストを記録したため、いよいよ尻に火が点いてしまったということでしょう」と分析している。



人気を取り戻すためにパチンコのキャラクターを引き受けたかどうかは、ともかく、パチンコの販売台数が年々減少し、上場メーカーの株価も低迷する中、こんな面白いことを話す証券アナリストがいる。



「パチンコメーカーの株価を速攻で上げる方法があります。これが非常に簡単」



株価を簡単に速攻で引き上げるとはどんな手法を使うのだろうか?



「『○月×日CR松田聖子を発売します』とリリースを流すだけで間違いなく株価は上がります。大物歌手の最後の大型版権とも言われているのが松田聖子です。AKBのような例外もありますが、歌手がパチンコのキャラクターになるのは、落ち目の場合が多いのですが、松田聖子は歌手部門では最高のコンテンツです」(同)





松田聖子も早や52歳。聖子ちゃんファンもすでに50代を過ぎている。



歌番組自体が少なく、松田聖子もテレビに出る露出度は下がっているが、ディナーショーを開けば、チケットは即売り切れになるほど絶大な人気を誇っている。



当然、パチンコ版権をビジネスにしているあの会社やメーカーもこれまでに触手を伸ばしていたはずだ。郷ひろみはパチンコになったが、未だに松田聖子が発売されないということは、本人が断り続けているものと思われる。



「いつか、どこかのメーカーが切り崩すと思います。松田聖子が還暦を迎え、カネを相当積めば本人も『うん』というと思います」(同)



その根拠がどこにあるのか分からないが、8年後では遅い。





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プローバホールディングスの全員経営の核心 (事例紹介)

講師HRD事業 佐田郷美氏



以下本文



全員経営とは何か?



それは本部がすべてを決めるのではなく、店舗が主体的に考え、行動すること。そして、問題を責任を持って解決できることである。



これが結果的に現場力を高めることになる。全員経営で何よりも大事なことはスタッフのモチベーションを高めることが大事だ。



モチベーションを高めるには社員全員が共感し、心を揃え、現場が遣り甲斐を感じ、誇りの持てる仕事でなければならない。それはいうのは簡単だが、現実は簡単ではない。ただ、そこで諦めてしまうとそこまでなので、気持ちを底上げ、現場力を発揮してもらうことを諦めなかった。



■ボトムアップの事例紹介



①理念具現化活動を通したパートナースタッフの活躍


経営理念を具現化するために、パートナースタッフ(アルバイト)には、入社すると毎日経営理念の唱和をしてもらっている。現場が理念に即して何ができるか考え、行動しなければ意味がないからだ。



経営理念は現場主義でなければ、実現できない。パートナースタッフの気持ちが理念に伴って行動しなければ意味がない。現場の最前線で働くパートナースタッフが、中心的役割を担ってもらわなければ意味がない。



明確な目標を持つと、予想以上の力を発揮するようになった。



朝礼ではパートナースタッフが司会を務め、お客様から聞いた声を発表するようになった。パートナースタッフが主体的にやれるようになってきた。



地区ごとにパートナースタッフが集まり、理念の具現化を考え、お客様が喜ぶことを発表して、成果を上げている。発表の場では素敵な表情、自信に満ちた顔で生き生きと発表している。遣り甲斐のある責任を感じているため、自らが行動するようになっている。



6年前からの取り組みとしてはお客様のカルテを作成している。



ここには、お客様1人1人の名前と、好きな食べ物、飲み物、たばこの銘柄、趣味、来店時間が書かれている。これは遊技中のお客様にアンケートを取ったものではなく、日々、パートナースタッフがコミュニケーションで得られた情報を記録して行っている。



ただし、カルテの数を増やすことは目的ではない。かゆいところに手が届くサービスを行い、信頼関係を深め、ファンになっていただくための取り組みである。



カルテの活動により、赤字から脱した店舗もある。



ノートに書き込むアナログ的なやり方を愚直なまでにやっている。パートナースタッフの力が経営の支えになっているといっても過言ではない。



②女性社員一丸となったなでしこPG(プローバグループ)


2年前に女性社員20名で、女性社員同士の横のつながりをつくり、男性社員にはいえない悩みや相談をできる間柄を築くために発足したのがなでしこPG。なでしこPGの方から「女性目線を経営視点に反映させて欲しい」と声が挙がってきた。その声を元にスタートしたのが、顧客満足チームと従業員満足チームの2チームだ。



顧客満足チームは、女性目線で女性に優しい店づくりを目指し、いいサービスをしている施設や店舗へ視察に行って、そこで学んだことを店舗に落とし込み、多くの店舗で採用して、お客様からの支持も得られている。



従業員満足チームは、働きやすい労働環境の実現を目指した。産休、育休などを分かりやすくマニュアル化した。



一連の活動は、幹部が女性社員の熱に巻き込まれた。女性の持つ力の凄さを感じた。使命感を持った時の行動力は驚くばかりだった。





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現代版スマートボールの可能性

裏スマートボールの続編だ。紹介者と一緒に行った業界関係者のレポートだ。



スナックなどが入店するペンシルビルに一室にあったこの店は、一旦閉じて、次へ移転することになっている。それほど流行ってきていて不審に思われることを警戒してのことだ。



入店するには紹介者が必要で、この時にケータイ番号を登録してもらう。店側のケータイに登録が完了すると、次回からは電話すると店の中に入れる仕組みになっている。



業界関係者はいきなり1玉300円コースにチャレンジした。1個穴に入るだけで、4500円になるわけだから、ハラハラドキドキ感は頂点に達する、という。



釘が多いのでゆっくりと、玉が落ちて行くのだがまるでスピード感はない。



最初の1万円は1玉300円コースで遊んだが、残りの2万円は1玉100円にレートを下げた。結局、3万円使って負けたが、2時間は遊べた、という。



ここでは、酒も飲めるので、常連客は酒をチビチビ飲みながら、1球ずつを大切に打っている姿が印象的だった、という。自分のペースでゆっくり、ゆっくり時間をかけながら遊んでいるわけだが、店側から「早く打て」と怒られることもない。



20代の若い客もいたので声を掛けてみた。



「よくくるの?」



「スロットをやってたけど、スロットは1ゲーム60円で2ゲームなら120円。ボクは1玉100円で打ってるけど、自分のペースで打てるところがいい。スロットはレバーを叩いた時にすでに抽選が始まって結果は分かっている。スマートボールは設定も関係ない。自分の運が目の前で見える。そのハラハラドキドキ感がたまらない」



60代の年配者にも話を聞いてみた。



「昔はポーカーゲームをやっていた。大きい役は遠隔でやっているのは分かっていたけど、遊びに行っていた。パチンコもやるけど、熱いリーチで外れた時のがっかり感がないのがいい」



連れの紹介者は1万円で4時間ほど遊んで1万8000円。差引8000円の勝ち。



業界関係者が体験してみて分かったことがいくつかある。



まず、パチンコのような騒音がないことは、逆に没頭できなかった、という。おまけに立ち見客の背後からの視線も集中できない理由の一つだった。



玉の流れがゆっくりしているので、気の短い人は向いていない、とも感じた。



その一方で、現代版のスマートボールはありだと感じた。むしろ、メーカーは現代版のスマートボールを試作して市場の反応を見た方がいい、と感じた。



そこに液晶などはいらない。



役物をもっと工夫すれば面白いスマートボールを作ることができる。



今回1玉100円がスリルを生んでいるわけだが、風営法では1玉4円。せめて1玉10円になればハラハラドキドキ感は味わえるかも知れない。



色々な可能性を裏スマートボールに見た…。



続きがある。



この業界関係者の紹介で、大手メーカーの開発者が潜入した。



「今のパチンコは1パチになって、安いから遊びやすいと思っているが、1発の重みがないのでハラハラドキドキ感がない。1発100円というレートはあり。1発に玉の重みがあるので、非常に丁寧に打つ。今のセブン機はスタートの位置も悪い。スタートに入ってもありがたみがない。1発のありがたさがないから、面白くないことに気づいた。そういう意味では収穫があった」と感想を漏らす。



やはりメーカーの開発陣も体験すると今後の機械を開発する上で何らかの刺激を受けるようだ。



まさに温故知新だ。



これをきっかけに業界の起死回生を図る革新的な遊技機が登場することを期待したい。





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ぱちんこ情熱リーグ日本一に輝いたパーラーグランド二軒屋の取り組み

11月26日、大阪市のオリックス劇場で第5回ぱちんこ情熱リーグが開催された。参加296店舗の中から2次審査を経て、最終審査に残ったのは6店舗。その中から日本一に徳島市の「パーラーグランド二軒屋」が輝いた。





ここで同店のプレゼンを振り返ってみよう。



パーラーグランド二軒屋は総台数490台の中型店で、中高年~年配者が中心客層だ。





同店のターニングポイントは、2007年。4号機から5号機への転換期で、客が減少し始めた年の10月にスタートさせたのが環境整備だった。毎日20分、全員で掃除することがすべての始まりだった。



新聞紙1枚分のスペースを20分かけてピカピカにした。椅子のキャスターを綿棒で掃除した。信念を持って環境整備に取り組んで、今年で7年が経過した。



しかし、新入社員にとってこの環境整備という名の掃除は苦痛以外の何ものでもなかった。そのレベルとはトイレを素手で掃除することに、「こんなことをするために入社したのではない」と不満を漏らす人も一人や二人ではなかった。



毎日20分間の掃除は苦痛以外の何ものでもなかった。



「店長を始め、全員が一斉に取り組むことで、変化に気づき、仕事が楽しくなってきた。腰掛のつもりで入社したのに社員になってしまいました」(女性社員)



掃除が楽しくなると仕事にも積極的になり、トイレにはアルマポットを置いたり、アメニティーグッズを充実させたり、個室には二軒屋新聞を貼りだしてコミュニケーションを図っている。





アルバイトスタッフで入社した男性も、楽しそうだと思って入ったパチンコ店の仕事だったが、すぐに現実を突き付けられた。



「呼び出しランプで、『タバコ買って来て』といわれ、なんでそこまでせんとアカンの」と反発感を抱いた。



それがお客さんからの「ありがとう」と喜ぶ笑顔で、何をしたらいいかを考えるようになり、積極的に声掛けするようになった。



トラブル解決の後も、「その後問題はありませんか?」と声をかけ、そこからコミュニケーションが始まった。



トラブルをコミュニケーションのチャンスと捉えるようになった。



環境整備から始まった社内風土の中で成し得ているのが、カード会員の獲得継続日数で、当日で1735日継続更新中だ。毎日、誰かが新規カード会員を獲得している、ということである。





ただの掃除から「改善接客」へと進化した結果が、この継続日数の更新でもある。



グランド二軒屋にはこんな老夫婦のお客さんがいる。



毎日通ってくるのだが、勝っても負けても必ず1玉を貯玉して帰る。



ある日、スタッフがどうして1玉貯玉するのかと聞いてみたら、こんな答えが返ってきた。



「ばあさんと一緒に来た日数の記録だよ」



貯玉は417玉貯まっていた。



森店長はいう。



「スタッフの成長なくして、店舗の成長はあり得ない。一つでも多くの成功体験をして、環境整備をするのが私の仕事」





スタッフ1人ひとりがパチンコの仕事に誇りを持った取り組みが高い評価を得た。







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