「wi-fi環境も全然整っていない。会員登録しないと使えないものばかり。観光立国を目指す割にはwi-fi環境が遅れている」(都庁関係者)というように、競技場だけでなく周辺環境も整っていないのが現状だ。
外国人観光客を当初は2020年までに年間2000万人を目標としていたが、政府観光局によると2015年度は1973万7000人で、目標の2000万人まであと一歩となった。これに伴い、2020年までの目標は3000万人から4000万人へ引き上げられた。
随分、政府も鼻息が荒いが、1964年に開催された東京オリンピックの時に生まれ、やがて世界に広まったものがある。それが、トイレやレストランなどを表す絵文字「ピクトグラム」だった。言葉や文字が分からなくても絵で表すことで外国人でも何かが分かるようにした。




おもてなしの心はこの時代からはぐくまれていたことが分かる。
2020年の東京オリンピックでも世界初のものが生まれ、それが世界標準になっていくものが出てくるのか、ということに関心が寄せられるところだ。
前出の都庁関係者は公衆トイレ不足に言及する。
「箱根駅伝など大きなイベントが開かれると、沿道に公衆トイレはあまりありませんから、今はコンビニがトイレ代わりに使われていまう。でも、コンビニ側からすると何も買わないでトイレを使って終わりなので困っています。トイレットペーパーがなくなるのは当然としても、掃除が大変です」
この問題では都遊協がいち早く対応している。トイレとwi-fiが自由に使えるマークなどを作って店頭に貼りだすようにしている。
ホールのトイレはシャワートイレが標準装備されているので、使っても気持ちがいい。
ここで都庁関係者からこんな質問があった。
「パチンコ店には18歳未満は入れない。トイレを借りに子供連れの家族が来た場合の対処方法はどうしているんでしょうか? 業界はパチンコをどう説明するのですか? 換金ができることは謳えないでしょうから。出玉は賞品と交換できるというところまでの説明で留めるんですかね?」
東京オリンピック開催前に2000万人を突破する勢いで、今でも東京や大阪は外国人観光客で溢れかえっている。
トイレ利用でも子供連れは入場できないことと、ホール側から換金ができることは説明することはできない。
この2つテーマをどう対処する?

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