パチンコ日報

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存在給をパチンコ業界に応用してみた

NHKのドキュメント72時間でも取り上げられた“何もしない人”が話題になっている。

このサービスを提供しているのはMさん(35)。既婚者、子供あり。

大阪大学卒業後、教育関係の企業に就職するも他人から何かを期待されることにストレスを感じ退社。そんなとき、心理コンサルタントが提唱する「存在給」という言葉に引き寄せられた。「人はいるだけで価値がある」という考え方だ。

何もしないということは赤ちゃんや寝たきりの病人の状態だが、そんな自分の価値を具体的に表すバロメーターが「存在給」だ。

つまり、何にも出来ていない、誰の役にも立たない、何もない自分の価値が「存在価値」だ。そして、役に立たない、ごくつぶし、迷惑ばかりかけているこの自分がもらっていい収入が「存在給」だ。

「何もしない私を貸し出す」不思議なサービスをMさんは2018年6月から開始した。

「1 人で入りにくい店、ゲームの人数合わせ、花見の場所取りなど、ただ1 人分の存在だけが必要なシーンでご利用下さい。ごく簡単な受けこたえ以外なんもできかねます」とフォロワー数が10万人を超えるツイッターで告知した。

「何もせず、ただそこにいるだけ」にも関わらず、貸し出しを求める依頼が後を絶たない。

離婚届の提出に付き添って欲しい、自分の民事裁判を傍聴して欲しい、結婚式を眺めに来て欲しい…家族や友人には頼めない、でも、誰かに「いて欲しい」————そんな依頼が舞い込む。

料金は交通費など実費だけで基本は無料。もちろん依頼者が報酬を出しても構わない。

この何もしない存在給をパチンコ業界でも応用できる。

定年退職後、家でゴロゴロしているお父さんは家では粗大ごみ扱いを受けたりする。行き場を失った高齢者は多い。

また、ニートと呼ばれる若者は実家に引きこもり、気が付けば中年になっていたりする。

そういう人たちを集め、パチンコをしてもらう。

方法は、店休日に設備点検あるいは新台稼働テストと称して、交通費を支給し行き場のない人たちを集めて数時間遊技してもらう。

勝ち負けに関係なく、ただ打ってくれたらいい。

ハンドルは握るので何もしていないわけではないが、何もしていない人を集めるのでまさに「存在給」の考え方だ。

自分のおカネを使わず勝ち負けに関係のないパチンコを打ってもつまらないが、スリープユーザーは最近のパチンコを知り、未経験者は自らが同行者となり仲間をパチンコに誘うきっかけになるかも知れない。

パチンコ業界の課題である新規客開拓の一助になりはしないだろうか?



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端玉の取り込みは計数機カットと同類

健全化推進機構の検査項目に計数機カットがある。

裏ロムなど遊技機の性能を変えるような不正は営業許可取り消しの対象になるので、その類はなくなったが、残念ながら計数機カットは未だにある。

ウチコ軍団が何度か行くうちに、交換個数が少ないことに気付いたホールがある。計数機カットをしていることを疑った。普通は客にばれないようにある一定数を超えた玉数からカットするのだが、その店は制限なくやっていることが疑われた。

そこで5000円分買ってそのまま1250個を流したにも関わらず、計数機の表示は少なかった。

「おかしいことになっていますよね」というと対応に出た店長の一言が凄かった。

「お前らゴミに食わす飯はないんじゃ。早よ帰れ!」

軍団は「もうええわ」といってあっさり引き下がったが、今時こんなことをしているホールには業界のためにもさっさと退場してもらいたい。

計数機カットの話は前置きで、本題はここからだ。

都内のホールで景品交換したときに、端玉16発が出た。

このホールは10玉分の端玉景品しか取り揃えていないために、9玉分はそのまま取り込んでいたが、文句を言ってくる客はいなかったが、この客は「6玉分の景品も欲しい」と食い下がった。

6玉分(24円)は客のものだから要求することに問題はない。

対応に出た店長は「普段は取り揃えているのですが、今日は現場のミスで切らしてしまいました。申し訳ありません」とその場を取り繕おうとした。

「じゃ、他の客もそのままにしているのか」と追及の手を緩めなかった。

店長は内心「うるさい客が来た」と思った。

「マイホールは1玉まで景品で返している。警察にいうぞ」とエスカレートしてきた。

警察も被害届を出せば、動かざるを得ないが、今回のケースのように24円の被害で動くのも警察としても面倒くさい。

計数機カットも端玉の取り込みもやっていることは一緒で、犯罪である。

で、その後、店長は多目に景品を渡して、その場を収めたが、端玉は1玉まで返すのが今の常識。たしかに端玉景品は「いらない」という客は少なくない。

「いらない」といわれた端玉を0になるまで会計処理して、集めた端玉景品を養護施設などに寄付しているホールもある。

計数機カットにしろ、端玉の取り込みにしろ、何度もいうがコンプライアンスが守れないホールに風俗営業をやる資格はない。


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新基準機入れ替えで休業させるホールの転用アイデア

1パチの導入を全国に先駆けて行ったのが北海道だ。疲弊する北海道経済で1パチは必然だった。北海道の動きを見て1パチは全国に伝播する。

1パチをスタートさせただけでなく、1パチ等価も北海道は早かった。一物一価の徹底指導が入る以前から等価に走った。

そんな北海道のホールから悲鳴が聞こえてくる。

「1パチ導入が早かったこともありますが、北海道のホールの4円は壊滅状態です。どこも低貸しで、この状態では新基準機の入れ替えができないホールが多々あります。ただ北海道のホールの土地は自前なので家賃がかからないので生きながらえています。トドメは新基準機ですが、ホールを今後どう残すか全く読めない」(北海道ホール関係者)

JR北海道は全区間が赤字となっている。北海道の人口が札幌へ一極集中していることの弊害が周辺人口を押し下げ、鉄道利用者を減らし、赤字を生む原因にもなっている。赤字路線の周辺は企業も人口も減る。駅前で営業していた小型店舗がまず淘汰され、全国大手の進出で地元ホールは瀕死の状態が続いている。

「ウチは3店舗を運営していますが、資源を1店舗に集中させて、2店舗を閉める予定です。安い新基準機の中古が出回るまで、暫く休業する予定ですが、休業することによってお客さんがパチンコを打たなくなる習慣ができるのが怖い」(同)

では、休業中の店舗をどうするか? ホール関係者は考えた。

「休業中は土日に限り旧基準機でパチンコの無料開放で、パチンコの習慣づけをする。そんなことを考えているホールは結構あります」(同)

ところがここで立ちはだかるのが光熱費。

「北海道の冬場の暖房代はバカにならない。今は従業員のために暖房を入れているようなもの。だから無料開放しても光熱費がかかってしまいます」(同)

そこでひねり出したアイデアが旧基準機のままでゲームセンターに転用することだった。

「定額制パチンコにして遊んでもらう。釘は開け、設定も入れてパチンコ、スロットの醍醐味を感じてもらう。安い中古の新基準機が手当できたらパチンコ営業に戻す」(同)

前代未聞。これが法的に可能なのか? 人間困った時に知恵は生まれる。全国一人口減少が激しい北海道でホールが生き残る新たな方法が見つかれば、それはそれで1パチのように全国に伝播する。



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タピオカミルクティーブームを予見できなかったホールオーナー

食品業界誌の記者が付き合いのある関西のホールオーナーにタピオカミルクティーを紹介したのが今から4年前のことだった。60代のオーナーはホール以外に焼肉屋などの飲食店も経営していた。そこでタピオカミルクティーのフランチャイズをやってみないか、と声を掛けた。

タピオカミルクティーと言えば今、若い女性の間で大人気になっている飲み物だ。現在のタピオカミルクティーブームの火付け役となったのが、台湾の春水堂が2013年、東京・代官山へ日本初出店したことがきっかけだ。春水堂は台湾で45店舗を運営するお茶専門のカフェだ。

さらに、2015年には台湾のティーカフェ「ゴンチャ」が登場。2017年に台湾の「THE ALLEY」が日本に出店したことで、タピオカミルクティーブームが加速することになる。

業界誌記者がオーナーに紹介したのは、時系列からするとゴンチャジャパンが設立された頃だ。

タピオカミルクティーが大ブームになる前のことで、オーナーは試飲することもなく、この案件をあっさり断ってしまった。

改めてタピオカの凄さを聞いて「若者の気持ちが分からない私は経営者として失格」と猛省している。



店舗は基本持ち帰りスタイルで、1杯500円で1日500杯は売れる、という。

店は厨房と店先を含めて3畳ほどのスペースがあればいい。

魅力は利益率の高さで、500円で売れば450円が利益らしい。ミルクティーの原価が10円、タピオカが10円、一番高いのが容器代の25円。

人件費は2人で2交代でも1日4万円ほど。人件費を引いても1日18万5000円の粗利が出る。ラーメン屋をやるよりもずっと効率がいい。ラーメンは仕込みに手間暇がかかるだけでなく、店で座って食べるので回転率も悪い。

「あの時、フランチャイズ契約して5店舗でも運営していたら随分儲かっていた。今からでも遅くないという声もあるが、ブームになってやるのは嫌」(ホールオーナー)と二の足を踏んでいる。



タピオカミルクティーは茶色い液体に黒い玉が沈んでいるビジュアルだが、人気は“ばえる” だけでなく、若者のフラペチーノ離れも一つの要因とされている。スタバのフラペチーノは600円もするが、この高価なドリンクを飲む習慣が10代の女性にあったから、タピオカブームを生んだともいえる。

タピオカブームの到来を読めなかったオーナーは、ホール経営の方でも自信を喪失気味だ。

「今までのホール運営のやり方では若い新規客を開拓することはできない。若者の動向が読めないようでは、若者向けのことは口出ししないで、下に任せた方がいい」

ちなみにオーナーが経営する飲食店の方でも若者向けの業態はないそうだ。



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貯玉制度が依存症を助長?

ギャンブル依存症の研究者がパチンコの依存症の因果関係の要素として貯玉制度に着目している。これまでになかった視点だ。

「そもそも貯玉制度は客の囲い込みのためにスタートしたもの。一回ずつ換金すると他店へ行く恐れがあるが貯玉していたら他店へ流れる恐れがない。貯玉しているからその店に通う回数も増える。私が依存症と貯玉の関係を論文で発表して、貯玉制度の廃止を訴えたらその流れになるかも知れない」

この研究者はホール内に設置されてATMの利用状況についても調査している。街中には至る所にコンビニATMがあるが、やはり1回店外に出て頭をクールダウンすると止めるきっかけになる。負けてかっかしている状態で店内にATMがある方が当然利用率は高くなる。

公営競技とパチンコホールの数を比較すると、公営が束になってもホールには軒数では敵わないが、それを補うのがネット投票だ。

「公営は税収が絡むので国は厳しくしないが、ネット投票ができる公営はヤバイ。宝くじはギャンブルという認識がないが、宝くじも立派なギャンブル。宝くじは売り上げが下がっているので、最近100円で1ポイントつけるようになった。ポイントは依存症を助長させる。本当に依存症をなくしたいのであれば、公営も民間も関係ない」

テレ朝系で放送されている「路線バスで寄り道の旅」は徳光和夫をナビゲーターに路線バスで都内を回る番組。16日放送分ではゲストにマツコ・デラックスを迎え、江戸川競艇へ向かう。競艇初体験のマツコはなかなか的中させることができない。

番組では1レースやって終わる予定だったが、負けてかっかするマツコは番組の進行そっちのけで、スタッフにご祝儀を配りたいと最終レースまで有り金をすべて賭けてスッテンテンに。番組の途中財布の中に10万円あるシーンが映っていたが、確実に10万円は負けている。

ちなみに競艇好きの徳さんは持ち金が残り少なくなってATMを探していたが、その時でも残金は20~30万円あったというから、50万円ぐらいは持ってきている。

徳さんは最終レースの3連単を見事に的中させるが、いくら賭けていたか、いくら儲かったかはオンエアーされず。

「てめえの稼いだカネを使ってどこが悪い!」(徳さん)

おカネを持っている人が散財することは依存症とは言わないのだろう。

ギャンブル依存症対策というのならこんな番組を流すことがNGだろうに。

再び貯玉の話に戻そう。

「貯玉制度はその店に通う回数を増やすためになっている。パチンコの場合、依存症は時間軸で考えるべき。1パチでも半日もやっていたら依存症。全国のホールでどれぐらいの貯玉があるかも調べているが、100万円を超えている人も結構多い。ホールはお年寄りが多いので高額の貯玉をしている人が死んだらそれはホールのものになる。貯玉がなければ、勝ったときに他でおカネを使う機会が増えるが、貯玉はパチンコでしか使えない。貯玉がなければ依存症の緩和と景気対策にもなる」(依存症研究者)

貯玉と依存症の因果関係は論文発表を待つしかないが、低価交換ホールでは貯玉は使い物にならないシステムにもなっている。



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