中村屋の代名詞とも言えるのが、1904年(明治37年)シュークリームをヒントに考案したクリームパンだ。元祖クリームパンとも言われている。さらに中村屋・創業者の娘がインド人(インド独立運動の革命家)と結婚したことをきっかけに1927年(昭和2年)に本格派のインドカリーを発売する。
なつぞらに登場する川村屋は「クリームパン」、「インド独立運動家をかくまう」「インドカリー」などのキーワードから新宿中村屋がモチーフになっているのは間違いない。
なぜ、中村屋の話をしたかというと、オンリーワンの商品があることで100年企業になりえるということだ。
身近なところでは大塚製薬のオロナミンC、永谷園のお茶漬けが該当する。
パチンコ業界に目を転じてみると、オンリーワンの商品で不動の地位を確立しているメーカーと言えば、海物語の三洋物産であり、ジャグラーの北電子であろう。
では、ホール企業でのオンリーワン商品とは何か?
「小金井で言えばダイアモンドは客からするとオンリーワンになる。昔から不動の地域ナンバーワン。地元ではダイアモンド以外には行かない。ダイアモンドへ行けば間違いがない」(地元パチンコファンA)
何がそんなにいいのか?
「地元なので負けてもすぐに帰れる。新宿で打って負けた時帰る時間が辛い。負けても地元ならその辛い時間がない」(地元ファンB)
あまりオンリーワンとは思えない。
「ダイアモンドの接客はそれほど良くはない。全国大手のようなニコニコ接客されるのが苦手で、ツンデレ接客が丁度いい。ダイアモンドの最大の強味は新台でもしっかり出す安心感です。プロ排除のために新台は出さないホールが多いが、プロを排除することは一般客も排除することになる。ホールのオンリーワンはお客さんから信頼を得られる確たるものが一つでもあれば、お客さんは来る。ダイアモンドは新台でも出す、という信頼が他店にはないオンリーワンになっている」(地元ファンC)
ホールの一番のウリものはいつの時代も出玉である。これがきっちりできないから、別の方向へ走ったりする。それが「接客はいいから玉を出せ」となる。
オンリーワンの出玉が維持できるホールは強い。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。