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新基準機が市場にどんどん登場するようになる

規制に次ぐ規制でがんじがらめになっているパチンコ業界に一筋の光明が差してきた。風営法議連が保通協の適合率が低調なことが、新基準機が市場に出回らない要因として、型式試験の適合を容易にするために、動き出したのは4月25日のことだった。山本順三国家公安委員長宛に遊技機基準等に関する提言を行った。

例えば、スロット6号機の適合率の現状を見ると18.7%と極めて低水準だ。試験方法の見直しで規則改正前の40%の水準まで引き上げることを目的としている。40%台の水準になれば、1カ月に30機種以上は適合してくる。3カ月も経つとすぐに100機種ぐらいまで増える。ホールも選択肢の幅が広がり、旧基準機の入れ替えにも加速度付く。

で、令和元年5月度の型式試験の結果が発表された。提言の効果がどの程度あったのか気になるところである。



スロットの適合率は24%と確かに上がっている。提言からいきなり目標とする40%へ持っていくのもどうかと思われるので、6月の試験結果が大いに注目されるところだ。

今回は二階派入りした元民進党議員の尾立源幸の参院選の勝負がかかっているので、風営法議連の腕の見せ所である。

パチンコメーカーの開発担当はこう話す。

「(陳情は)開発の人間からすると大きな意味はない。ちょっとでも上ぶれしたら即アウトが問題だった。そもそも確率の問題。市場に出た甘デジでも800,900回とはまることはあるんだから、検査の精度をもう少し緩めてくれ、とお願いしたんだと思う。即アウトが緩くなるだけでも相当検定が通りやすくなる。それより、設定付きが人気が悪いことの方が問題。釘が弄れる状態で設定を付けても意味がない」

では、検査方法の見直しとはどういうことが考えられるのか?

「昔は検査用機械を5台持ちこんで平均値で検査していました。平均値ですから1台超えたぐらいはOKだった。当時の設定6の最高出率が120%で、設計値も118%とか119%とかギリギリで作っていた。今は115%ですが、1台でも超えるとアウトなので実際の設計値は103~104%で設計しています。平均値の検査に戻せば随分作りやすくなります。今より10%は設計値を上げることもできるし、通りやすくなります」(スロット関係者)と期待を寄せる。

さらに別の業界関係者はこう読む。

「全日遊連は今年12月末までに射幸性の低いみなし機も含めて全撤去を決議しました。そのためにも、警察庁としても機械を通さないとまずい状況になってきた。検査体制の見直しで年末までにボコボコ新機種が出てきますよ」





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