もちろん、会社のリストラとは比較対象にはならないのは百も承知です。
しかし結果的に、パチンコ業界は、お客様の選別をしたことになる。つまりリストラと同じです。
選別をする過程で1パチがセーフティーネットになる訳ですが、4円パチンコは遊技者数を減らしている。
正しい統計か分かりませんが、30兆円産業と言われたパチンコ業界は、現在はこのグラフのように右肩下り。遊技人口もしかり。

つまり、今日まで業界が取り組んできたことは、業界のためになっても、お客様のためにはなっていないことを物語っています。
お客様をリストラしたツケ。
業界が勝手にお客様のハードルを上げた。
気軽に入れなくなったホール。
遊技にはおカネがかかり、「2度とやるもんか!」との声が聞こえているはずです。
以前、パチンコ日報でアンケートを業界関係者にお願いしたことがあります。
業界関係者は、親戚や家族にパチンコを勧められるか?
結果はほぼ100%勧められない。だった(苦苦苦笑)
1980年前後に、1玉3円から4円になった時期、パチンコホールには、大学生がわんさか来店されていました。中には、隠れて高校生だってホールで遊んでいたこともありました。
大学生がパチンコ遊技を簡単に出来る時代だったと言うことです。
1980年頃の東京のバイト時給は、高校生で400円から450円。大学生ならば450円から500円の時代です。
当時のパチンコ遊技は、どれだけ入門しやすかったは、当時の状況が証明しています。
今はどうでしょう?
大学生が気軽にパチンコ遊技を出来るか?
出来ませんよね。
30年をかけて、パチンコ業界はお客様の選別をしたことによって、将来の遊技客を切り捨てたのではないでしょうか。
さて、これからどうする?
全国の地元有力ホールや、大手ホールでは、偶然にも同じ動きを始めています。
①一度離れたパチンコファンをどうやって引き戻すか。
②新規パチンコファンを増やすには。
特に②は、各地の有力チェーンがこれからチカラを入れる内容です。
ある有力チェーンでは、次のような話が出ています。
「新規パチンコファンを増やす戦略は、同時に離れていったパチンコファンを引き戻すことにつながるはずだ」と。
ならば、戦略は一点に絞ろうではないか!となる。
新規パチンコファンを増やすには、何をするべきかと、複数のホールチェーンでは戦略を練り始めております。
今、業界で起きていることを全てプラスに考えていて、
ホールの禁煙化は、新規ユーザー獲得のチャンス!
新基準機は、新規ユーザー獲得のチャンス!
ホールから余計な騒音を消そう!
様々な方策を検討しております。
あるホール企業幹部は、「業界全体で、新規ユーザー獲得のためのキャンペーンを長期戦略で張り、まずは遊技人口1500万人の回復を目指すべきだ」と話しています。
この先、日本の人口は減少します。
現在のお年寄りパチンコファンは、自然減少をつづけます。
そしてホールは、強者だけが生き残ります。
このようなことが間違いなく起きます。
つまりこれからは、市場がホールをリストラする時代になります。
お客様をリストラしたホールが、これからリストラされる側になる。既に多くのホールがリストラされ始め、2年後から3年後に残るホールは8000店舗。
新基準機に全て入れ替わり、ホール内は全面禁煙化される時期こそが、業界が生まれ変わるチャンスと捉える複数の有力ホールチェーン。
中には、4円が振るわない店舗をリストラする計画を持つチェーンでは、一時的に閉店したあと、交換率を下げて再開店をしてみよう、とテストケースまで計画しております。
その場合は、お客様の対象は新規ユーザー。
そして新規ユーザーと呼ばせて頂き、パチンコ初心者とは呼ばない、と言うことまで決めています。
パチンコ初心者とは、パチンコを知らないお客様の事を指す訳ですが、その考えを捨て、ホール側が初心者とならなければならない、との考えから、あえてお客様に初心者と名付けないと言うこと。
パチンコ維新と言えるこれからの時代は、パチンコ業界が経験したことがない経営方針が必要となります。
新規ユーザーに光を当てて、遊技人口を増やす。
どうやったら新規ユーザーが増えるのかを各ホール企業は、今から考えないと出遅れます。
おわり

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