1970年女優の佐久間良子と結婚。美男美女カップルの誕生となった。4年後には双子の一男一女を授かる。そのうちの一人が俳優となった平岳大である。
しかし、1984年に離婚するが、その理由が幹次郎の“男”問題だった。結婚して子供まで作りながら、幹次郎は両刀遣いだった。
平幹次郎が両刀遣いだったことに関連して新宿のホール関係者が静かに口を開いた。
「うちの社員とアルバイトが付き合っているという噂が流れ、店長が2人を呼んで確認したところ、『そんなことはありません』とキッパリ否定したんですが、しばらくして、1人が辞めたんですが、手をつないで街を歩いているところを観られて、『ああ、やっぱり噂は本当だったんだ』と」
話しの流れからいうと、当然、男同士の話で、社員からも「気持ち悪い」という声が挙がっていた。他の従業員がそういう職場の雰囲気を嫌がるので、店長は2人を呼んで、事実確認しようとした、ということだ。
会社からは「辞めろ」とはいえないが、一人が辞めてくれたので、一件落着となったが、これからの社会では同性愛者は増える傾向にある。
最近「LGBT」という言葉をよく耳にするようになった。
これは性的少数者を限定的に指す言葉である。レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(出生時に診断された性と自認する性の不一致)の頭文字をとった総称である。
LGBTなど性的マイノリティー社員が働きやすい職場作りに取り組む企業・団体を表彰するイベント「work with Pride 2017」が10月11日、東京都内で開かれた。LGBTに対する偏見や差別をなくすための優れた取り組みをしてきた組織として、ソニーや資生堂、第一生命保険、JR東日本など日本を代表する多くの企業が表彰された。
ホールでもゲイであることを入社後にカミングアウトし、それからはオネエ言葉で接客して、お客さんからも大好評で、親しまれているケースもある。
逆にレズビアン社員は、短髪でいつもネクタイにスーツ姿。仕事はきっちりできるので、役職者に就いて、男として働いているケースもある。
パチンコ業界は昔から訳アリ人間の受け皿だったため、一般社会が受け入れない人材を採用してきた度量はあった。
ところが、このケースはちょっといただけない。
ホールオーナーが同性愛者で、店長になる昇格試験はオーナーと一線を超えることだった。
「店長昇格の話が嬉しかったんですが、オーナーの自宅に伺った時は天国から地獄のどん底に落とされました」と明かすのはオーナーの性癖から逃れた人。
自宅で食事も用意され、ゆっくりしていけということで風呂を勧められ、一人で入っていると、オーナーも入って来て関係を迫られた。危うく難を逃れることはできたが、店長昇格の話もパー。というよりこんなオーナーの下では働けないので、会社を去ることになる。
歴代の店長はオーナーを受け入れていたことを想像すると恐ろしくなった。
こうした稀なケースが偏見を生むことにもなるが、働き方改革やダイバーシティ経営を推進するため、経済界を挙げてLGBT施策に関する悩みや課題を解決しようという機運が高まっている。
これからの時代、人材確保には避けて通れない問題である。

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