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学習定着率が75%を超える野外学習とは

業績を変えるためのマンパワー研修などを手掛けるシナジーアーク(蔀晋輔社長)が、最近主軸にしているのが野外研修だ。蔀社長は現在、日本野外研修ワークショップ協会の関西支部の代表理事も兼ねている。野外研修とは一体どんなもので、どんな効果が期待できるのかを語っていただいた。

以下本文



平均学習定着率を示す「ラーニングピラミッド」があります。
私が教壇に立って、どんなにすばらしいことを話しても、定着率は10%しかありません。
セミナーを開催しても、「良いことを聞いて勉強になりました」で終わってしまうのがほとんどです。

私の書いたレジメや資料も読んでもらって10%。
映像を見てもらっても20%にしかなりません。

なので、私の研修ではディスカッションやプレゼンテーションを多く取り入れています。

それで何とか50%です。

そのため、部下の成長のためには、研修後の上司からの継続的フィードバックなど、学んだことを継続させる社内の仕組みが必要になってきます。

私の経験上、最も定着率が高くなる研修は、野外研修になります。

野外研修では、実際に実践をして経験することがメインになるからです。
講師から、チームとはこうだよ! 協力というのはこういうものですよ! などと教えることは、一切ありません。すべてがプログラムを通じて、受講生たちが思い出し気づくからです。
答えは講師側にあるのではないのです。

答えは受講生たちの中にあるものなのです。
それを思考として頭で理解するのではなく、感情として心で感じるのです。
人に助けられた時の感情。
人を助けて、感謝された時の感情。
それらを理論で学ぶのではなく、心と体で体感するのです。

だから、学習定着率が75%を超える結果になっているのです。
それらが、遊びの様なプログラムの中に潜んでいるのです。

勘違いしてほしくないのは、野外研修はアウトドア研修で、火のおこし方やテントの張り方、サバイバル的なことを学ぶものではないということです。

私自身もアウトドアは得意ではありませんし、運動神経もよくないので、アクロバティックなこともできませんし、受講生にさせることもありません。

閉鎖された会議室を飛び出して、自然の中に入ると心は素直になれます。
施設で少しずつ非日常の世界に入っていきます。



そして、遊びの様なプログラムをキャーキャーいいながらクリアし、振り返りをしていくと…あら? これって仕事も同じじゃない?という様なことに気づいたりするのです。

けれど、仕事の話はしません。
研修中は非日常の世界で、受講生たちに共通体験を積んでもらいます。



チーム作りにおいて、この共通体験というものが、とても大切な要素でもあります。
同じ釜の飯を食べた!
そういう共通体験が、絆を強いものにするのですが、そういう経験をすることが少なくなっているのが現代です。

夕食にはお酒も飲んで、焚火をしながら語り合います。
焚火の時のプログラムもあり、自然と涙を流す人も出てきます。



それは、一昔前に流行った無理矢理に泣かなくてはいけないという様な研修ではありません。
自然とお互いの心に寄り添い、かっこつけずに素直な自分でいることができるのです。

そして、研修の最終日には、少しずつ現実の世界に戻ってきてもらいます。

多くの合宿研修は、非現実的な状態で実社会に戻ってしまうために、一週間足らずで元の状態に戻ってしまいます。

この野外研修は、帰る時には現実の感覚に戻り、最後のアクションプランを決めてもらいます。
このアクションプランが継続できている企業が、非常に多いのです。

現状では新入社員研修や内定者研修で、従業員の結束を固め、離職者防止のために開催している企業が多くなっています。

もちろん、既存の従業員の参加も多いですが、幹部研修として部長や店長だけが参加するのもいいですが、部長や店長、主任、一般社員と、様々な役職の人間で開催するのも効果が大きいと感じています。

この研修は、若い人には分からないと思いますが、70年代を一世風靡した「あのねのね」の清水国明の経営する河口湖の「森と湖の楽園」で開催されていました。



ところが、リピート率が90%を超え、予約しても開催できるのが2年後という状況になってしまったのです。

その状態を打破するために「日本野外研修ワークショップ協会」を発足し、私が関西支部の代表理事として展開していくことになったのです。

提携施設も関東・関西だけでなく、全国に広げている最中であり、講師養成講座も開講し、私も試験官として講師養成に努めています。

関西支部と言いながら、全国を対応しています。

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