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現在、私は精神疾患に関わる病院で働いています。
うつや統合失調症の多くは、社会的にストレスの強いイベントが発症原因となっていることが多いです。離婚、リストラ、学校や社内でのいじめなどなど。育児や障害児の出産、こどもとの死別などもあります。
アルコール依存症の患者さんもこうした原因があって、うつに進行し依存症になってしまうことも多いです。アルコール依存症が進行すると脳に重大なダメージを与えることになり、コルサコフ症候群などのような疾患へと進行していきます。
アルコール依存症の患者は、一旦退院しても、退院日当日にも飲酒してしまうことも多々あります。精神的にも身体的にも依存してしまうため、克服はかなり難しいところです。
グループワークなどに参加し、一日一日の積み重ねによって克服していくしかないのかもしれません。依存症の中でもアルコール依存症くらいでしょうか、入院となる患者は。
パチンコ依存症で入院なんてことはありません。
違法薬物を使用した患者さんの場合、治療が必要な場合は専門の病院で治療となります。傷害などでの鑑定入院の患者はみたことありますが、違法薬物での患者はみたことがありません。
ちなみに、ギャンブル依存症は無治療で治ることが多い疾患だそうです。パチンコ、ギャンブル依存症の問題点は、書いてくださった通りです。パチンコ依存者による悲しい事件、事故は起こって欲しくないと願っています。
凱旋門賞に出るような馬を買ったり、他国で銀行やるような企業は、率先してパチンコ依存症対策を行って欲しいです。
託児所などの整備、医療機関と連携できるような体制作り、営業時間やレートの見直し。
それは、利益追求ではなく、娯楽として在り方の見直しに他ならないです。
本来は日陰で細々とやる産業だったのが、地位向上のためマスコミを利用し、アミューズメント産業なんて耳障りのよい言葉に置き換わってしまった。
タイアップすることで、機械代は上昇。今ではパチンコ用版権アニメも多数あります。
私も業界側だった当時は、パチンコ用版権アニメを自社で積極的やるように進めていました。ですが、それらよりももっとやるべきことがあったのかなと、業界を離れてみて気づくことができました。
パチンコ依存症が問題なのではなく、そうした事件を起こす人たちの自己責任だろうという意見もあるかと思います。が、パチンコ依存症の苦しみは、パチンコ依存症になったものしかわからないと思います。
もちろん、パチンコ依存症だという病識のない人も多くいると思います。パチンコが関与する問題は、パチンコ業界でなければ解決できません。
だからこそ、マスコミなどもそのために利用しすべきだと思います。自らがただ儲けるために利用すべきではないです。
いろんなことをつらつらと書いてみましたが、私自身、パチンコ業界側だったときは、逆の位置、考え方にいたんですよね。
パチンコが、もっと健全で、楽しくて、温かみのあるものになって欲しいと思います。パチンコ業界に自浄作用がないことは誰もが知っているところですが、それでも期待したいです。特に、子を持つ親の立場としては、こどもが絡む痛ましい事件、事故が無くなって欲しいです。
長文失礼しました。

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