現場からすると、世間から思われている依存症と現実にかなりの差を感じている。
悪夢の4号機時代。合法的賭博機と揶揄された4号機で「100万円勝てる!」と話題騒然となったのは2002年のこと。1年後には検定取り消しとなるが、100万円は勝てなくなったが、20~30万円勝てる機械はざらにあった。
「あの頃は主婦も4号機をガンガン打っていました。スロットコーナーは女性客の比率も高かった。しかし、4号機時代が終わり、サラ金の総量規制で主婦が手軽におカネを借りられなくなったことも重なり、4号機を打っていた主婦の姿も見かけなくなりました。4号機の賭博機時代のイメージのままで、依存症が語られている。パチンコ業界が反論できないのは、在日が多いので反論すれば叩かれるから。今の現状と突き合わせて依存症問題を語って欲しい。1パチを毎日楽しんでいる人のことを依存症と呼ぶのか、と言いたいです」(同)と訴える。
本当に借金を重ねる依存症が多いのであれば、ここまで4円の稼働が落ちるわけがない、というのが関係者の見立てだ。全国的に見ても4円より1円の稼働が高いホールが圧倒的だ。出玉規制で射幸性を落としても依存症対策として意味がないのは、このことである。
コメント欄にもあったが、ある意味業界は知らず知らずのうちに依存症対策は、ここ数年間に亘って取り組んできた。
「勝てない」、「ベタピン」、「回らない」、「新台から回収台」
これらの言葉が意味するのは業界自らがパチンコ離れに勤しんで来た、という事実である。皮肉なことだが、勝てなくすることが一番の依存症対策で、全盛期には3000万人いたパチンコファンが、今や1000万人を切ろうとしている。
あえて依存という言葉を使うが、昔の経営者は依存させるために、新装開店ではジャンジャン玉を出して、リピーターにさせて、平常営業に戻ってから少しずつ、少しずつ回収モードに入り、客が離れそうになると、バカ出しして、再び客を戻す。そんなテクニックを使いながら、依存症を増やしたが、ここ10年はそんな営業をしているホールはない。
依存症が社会問題になるのなら、遊技人口は最盛期の3000万人よりも増えて、今は4000万人になっていることだが、全くその逆を行っている。
「冬ソナブームの時は今まで見かけなかった女性層が増えたが、その人たちも残っていません」(同)
これが現状である。
まず、ホールが新台に依存する体質を改善させることの方が先だ。

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