パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

求む新しいアイデア

老オーナーは悩んでいた。

店は300台規模の郊外店舗。これを売却しようか、と悩んでいる。昔は流行っていたが、近隣に大型店舗が出来てから、業績がじり貧になってきた。相次ぐ大型地震。耐震構造からすると、恐らく崩壊する恐れのある古い建物だ。土地の価値しかないが、今売れば子供におカネを残すこともできる。

それでも店に愛着がある。加えて、大儲けができた時代のことが忘れられない。万が一、革新的な機械の登場で、再びパチンコブームが到来したら、儲けの波に出遅れることになる。一方では、手放したくない、という思いもあるが、こんな心境を露呈する。

「お客さんが沢山来たら、従業員を増やさなくてはならなくなる。だから、そんなにお客さんは増えなくてもいい」

身の丈経営とでもいうのだろうか。贅沢な暮らしをしなければ、稼働が悪くなったととはいえ、何とか運営できている、ということのようだ。

「1パチ専門店に業態変更した時はお客さんが増えたが、大型店が1パチを導入したら、あっという間にお客さんを取られた。中小が生き残るために、低貸しに代わる大型店に対抗できるような起爆剤はないものかね」と独りごちた。

儲かっている時はコンサルを使ったこともある。

「イベントや新台戦略が彼らの中身だった。あの頃のコンサルは9割以上は業界から消えている。大手コンサルだってそれは同じこと。先進的な意見が出て来ない。カネのかかるリニューアルや新台は得意だが、大手でも中小の稼働を上げることはできなかった。半年、1年我慢しましょうといわれてその通りにやったが、結果が出なかったので切った」

セブンアイホールディングスの稼ぎ頭であるセブンイレブン。鈴木会長はセブンイレブンの業績がいいにも関わらず、同社の井阪隆一社長を交代させようとした。鈴木会長が世襲制を目論んでいたことにオーナーの伊藤家が気づいて役員会ではクーデター的に否決された。

鈴木会長は現体制では新しいアイデアが出て来ないことを批判していた。そのために、新しいアイデアが出る社長に交代させようとした、とも言われている。

3年前にスタートしたセブンカフェは5億杯から、豆の質を上げてさらに9億杯も売り上げる大ヒット商品となっている。セブンドーナツはミスタードーナッツを意識し過ぎて当初は失敗した。粉から変えてリニューアルしたところ、売れるようになった。

セブンイレブンは業績が伸びている時だから、今は何をやってもヒットする。そう、かつてパチンコ業界が好調な時は、どんなコンサルでも業績を上げることができたように。

景気がいい時はどんなことをしても当たるが、不況になった時に業績を上げられるのがホンモノだ。

新しいアイデアが出ないと、どんな業界でもこの老オーナーの様な末路を迎えることになる。


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ホールはWワーク希望者をいかに取り込むかがポイント

採用支援事業のアベブの太田氏が、パチンコホールのアルバイト採用ポイントを次のように解き明かす。

以下本文

毎月、アルバイトの求職者が、どのようなワード検索で職探しをしているか?という検索ワードランキングが、各求人会社から毎月発表されておりますが、「パチンコ」というワードが、TOP20以内に安定的にランクインしております。

毎月上位にランクインしているワードは、「日払い」「激短」「在宅ワーク」「短期」「シーズンバイト」などが、継続的に上位を占めております。(季節により多少異なることもあります)

「日払い」は不動の1位を持続しておりますが、特に最近の若年層は、時間優先型と言われ、収入よりもプライベートを優先する傾向にあることから、貯金がない方が増えており、スマホ代をとりあえず、日払いしてもらいたいといった、継続的な日払い希望ではなく、一時的な日払いを希望される方が増加傾向にあります。

「パチンコ」が、検索ランキングで人気20位以内に入るのに、なぜ採用ができないのか?

要因を分析した結果、以下のようなことが判明しました。

【求職者目線】 20代~40代

○メインではなく、Wワーク先としては、働いてみたいと思う。

○週1日~3日でもOKと書いてあるため、+アルファーの収入源としては良い。

○短時間OKと書いてあるため、メインの仕事とかぶらない時間帯に働けるなら良い。

○パチンコ店に入ったことがないため、いきなりメインで働くのは不安。

○レギュラー勤務でなければ、親が反対しない。

○9時~24時の間で、勤務時間を指定できるのであれば、空き時間に働きたい。

以上のことから、Wワーク先としては、一定の人気があると考えられます。
しかしながら、多くのパチンコ店では、週1日~3日の勤務希望者は、大方不採用になっており、
求職者のニーズと店舗の欲しいターゲット層に、ミスマッチが起きていることで、採用に至らないケースが多く存在しております。(不採用の理由の多くは、シフト作成が大変になり管理できない。)

最近では、深夜帯の業種などが、人材確保できずに廃業といったニュースが出るようになりましたが、これからは、このようなWワーク希望者をうまく活用できるホール環境を作ることも、採用を円滑に行うための対策としては、有効であると考えられます。


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設定漏えい対策として設定パチンコに付けて欲しい設定履歴機能

パチンコにも6段階のまでの設定が認められることになるわけだが、6段階設定というだけで細かいことは全く分からない。

設定付きパチンコでも釘調整をできるのか? それとも全くできないのか? ホールの関心事の一つでもある。

封入式パチンコ構想がスタートした当初は、日工組側は釘調整については「可能」としていたが、紆余曲折、エコパチは「管理遊技機」と名称を変えて生き残った。この管理遊技機から設定が付くのだろうか?

設定付きパチンコが認められることになった流れからすると、警察庁が釘調整は違法と断言している以上、設定を認める代わりに、釘調整はできないものと考える方が自然だ。

ホール関係者も釘調整はできないものとして設定付きパチンコを捉えている方が多い。

「釘を開けたかどうかは1000円スタートで分かった。それが設定に替わると恐らくスタートは一定になるだろうから、店との信頼関係が築けなくなる」(ホール関係者)と心配する声が挙がる。

別のホール関係者もこう不安視する。

「釘でお客さんと会話できなくなる。お客さんが飛びそうになる前に釘を開けるのがうちの方式だったがそれが通用しなくなる。設定の悪影響はそこ」

釘の開け閉めで集客するという長年に亘って続けられてきたパチンコ営業が終焉を迎えることを意味する。すでに釘学校そのものも数少なくなっているが、釘調整にまつわる関連ビジネスも不要になってくる、ということになる。

早くも危惧されているのがパチンコの設定漏えい問題だ。

パチンコのウチコ軍団は親方がボーダー釘を見極めて、それをウチコに打たせていたが、釘を見ても意味がないとなると設定判別となるが、店長を抱き込んで設定漏えいをさせた方が早いと考える輩も出てくるかも知れない。

設定漏えいの根本的解決策はある。パチンコ機本体に設定履歴が残るようにすることで、設定の証拠が残る。設定履歴が残れば、内部不正を起訴するための証拠になる。証拠が残ることが責任者に対しても大きな抑止力となる。

スロットにおいてもしかり。従来のパチスロの遊技機規則では、設定を打ち替えた場合、過去のデータをすべてクリアしなければならなかつた。従って設定履歴も残すことはできなかった。

防犯上の機能で、遊技機の性能に一切影響を及ぼすものではない。真の健全娯楽を提供するためにも設定履歴表示の搭載は急務だ。


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ノー残業の流れの中でホールの全面禁煙はもはや必須事項

政府が、労働時間に関わらず賃金が一定になる「残業代ゼロ」の働きかたを、一般社員に広げる検討を始め、今秋の臨時国会で成立を目指す「残業代ゼロ法案」。

改正労基法では残業時間に上限を設け、守らない企業には罰則を科すというもの。しかし、これと同時に、裁量労働の対象者を広げたり、年収1075万円以上で高度な専門知識を持つ人を労働時間規制から外す『高度プロフェッショナル制度』という仕組みの導入も合わせて盛り込む方針だ。

こうした政府の動きに歩調を合わすように、大手企業では効率的に働き、残業を減らす動きをすでに実施している。そのために全館消灯、ノー残業デーの設定、残業申告制など社員に帰宅を促す施策を企業が打ち出している。

ノー残業デーの実態調査を生命保険会社が行っている。

その調査の中に余った時間をどう活用しているか?という設問では次のような回答があった。

「同僚と飲みに行く機会が増えた」と答えるパーセンテージが多かった中、40代以上ともなると「家に早く帰りたくないので、残業がなくなって困った」という回答があった。毎日飲みに行く小遣いはない。早く帰るとお父さんのために、皿洗いや洗濯物の取り込みなど余計な家事をさせられるからだった。

業界には朗報も。何とパチンコへ行く機会が増えた、と答えたサラリーマンもいた。

このアンケート調査は聞き取り調査だった。

「今まで足が遠のいたパチンコ屋で0.5パチや1パチをやって時間を潰すようになった」と答えた中年の管理職は、職場でその話をすると部下の女子社員4人がパチンコへ連れて行って欲しい、ということになった。全員初体験だった。

4人中2人は店に入ってすぐ出て、外の喫茶店で待つことにした。「パチンコ屋がこんなにウルサイものだとは思わなかった」というように大騒音が1分と耐えられなかった。

残りの2人は騒音に耐えたが、タバコの臭いに10分ほどで退散した。

騒音とタバコの臭いは新規の女性客を遠ざける最大の理由であるが、一向に改善される気配はない。

この話は社内ですぐに広まり、連れて行った上司は総務部長に呼び出され、「依存症になったらお前のせいだからな」とこっぴどく叱られた。

しかし、今回分かったことは、早急にホールは全面禁煙に取り組むべきであることを教えてくれた。低射幸性時代を迎え、いずれにしても客層をガラガラポンする必要にも差し迫られている中、全面禁煙はもはや必須事項と言える。

ノー残業は余暇産業にとってはまたともないビジネスチャンスである。それを逃さないためにも全面禁煙は一刻も早く取り組むべきだ。

全面禁煙に踏み切って7月1日にグランドオープンした「プローバ呉」では心配された「吸えない」という苦情も出ていない。タバコが吸いたくなれば喫煙室へ行けばいいだけだ。

全館禁煙のプローバ呉


それと、ちょい飲みのサラリーマンのために、休憩室が立ち飲みの居酒屋だったりしたらいうことない。

ノー残業の後はホールでちょい飲みして、ちょいパチ。これも低射幸性時代の新たな姿の一つである。

岐阜・高山市のインバウンドパチンコ「EBIS」がまさにこのスタイルだ。


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筐体をでかくするなら軽量化が大前提

「確か32インチのブラウン管テレビが60~70キロあった。1人では運べないので必ず2人で運んだ。今の32インチ液晶テレビは片手でも持てるぐらい軽くなっている。有機ELテレビはもっと薄くて軽くなっている。運送コストを考えて、家電業界は軽く、小さくしてきた。軽量化の流れの中でパチンコ業界はそういう概念が全くない」と話すのは町の電気屋の二代目で、パチンコユーザーのAさん。

パチンコ筐体の大型と共に、その分重量もどんどん増えてきた。昔は20キロが一般的で、それが40キロになり、今や60キロを超える重量になっている。

7月31日から導入が始まり、大型筐体の先鞭をつけた新筐体は、前作にも増して筐体がでかくなった。しかも分割式ではない一体化のため、60キロはずしりと重い。前日の入れ替え作業中、千葉のホールでは26歳の従業員がギックリ腰で全く歩けなくなり、救急車で運ばれたケースもある。

「これは労災対象になるのだろうか? 仕事中だからもちろん、労災になると思う」と店長は自問自答する。

落としたら壊れて、営業に支障を来す。移動する時は慎重を喫して、4人で運んだホールもある。しかも、滑り止めが一番効く軍手をわざわざホームセンターで買ってきた。

「うちは経費の関係で専門業者ではなく、従業員が入れ替え作業をやるが、今後もこんな60キロを超える機械ばかりになったら、本当に夜の入れ替え作業が憂鬱になる。現場はいい迷惑だ!」と従業員からは不安と不満しか出てこない。

取り付け専門業者にしても60キロともなると一人では運べないために、2人の作業員を要するようになる。設置費用も倍になる。

「傾斜を取るのも大変だった。筐体が大きく、重くなることに何一ついいことはない」(設置業者)

中には、導入したくても島が古すぎて、重量を支えきれない可能性があるので、導入を断念したホールもある。

筐体がバカでかくなる傾向は止められないにしても、メーカーが考えなければならないのは、やはり筐体の軽量化だろう。現場の苦労を考えないから、平気で重量級になって行く。

一方の客からはこんな声が聞こえてくる。

「頭の上の方をでかくしても、お客は液晶画面しか見ていない。でかくするのは客からすると無駄だと思う。新台だから最初は打つけどST168はいただけない。単発の4ラウンドばっかりで確変中にワクワク感がない」

筐体をでかくしたいのなら、まず軽量化。1人でも軽々運べる。それが大前提だろうが、客はでかさによる不便しか感じていない。




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