パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

インバウンド用カフェ&パチンコは外国人に高評価

6月に岐阜県高山市に新規オープンした本格的なインバウンドパチンコ「Ebis」を訪れた外国人観光客はどのように捉えているのか?

一般景品のみ、換金なしだが、旅行者の評価サイトであるトリップアドバイザーでは、高山市内の飲食店カテゴリー(849店舗)では、現在32位にランクインしている。

評価も「とてもよい」が100%で5.0点をマークしている。初めて体験するパチンコだけでなく、飲食と超フレンドリーなスタッフの接客が高評価につながっている。



体験者の声を紹介する

My friend and I visited Ebis while traveling to Takayama for the first time. Upon entering, we were greeted by an extremely friendly staff. We speak very little Japanese and they were still able to show us around, explain the menu and how the Pachinko games work.
As far as food, they have a very large selection that both tourists and locals will love. Our favorite was the Takayama ramen. Also, they offered us a completely English menu which we loved!
While the amazing staff and food would make this place great alone, what really distinguishes this cafe is Pachinko.
This is literally the only spot in Takayama where you can play this super fun and addicting casino game.
If you have never played before, don’t worry; there is a practice machine and the staff happily showed us how to play.
Overall, I highly recommend checking out Ebis. They have great food, incredibly friendly staff, and the only Pachinko in all of Takayama! 🙂
初めての高山を旅行中に私は友達とEBISへ行ってみました。店に入ると、私たちは非常にフレンドリーなスタッフに迎えられました。私たちは日本語はほんのちょっとしか話せないというと、彼らはメニューとパチンコのやり方を説明して案内してくれた。

食べ物では種類が豊富で、観光客や地元の人に愛されているものの中から選べます。私たちのお気に入りは、高山ラーメンでした。また、彼らは私たちが愛している完璧な英語のメニューを提供しました!

この場所が素晴らしいのは、素晴らしいスタッフと食べ物があるだけではなく、パチンコとカフェが完全に区別されていることです。

ここは文字通り、超楽しいカジノゲームに熱中できる高山で唯一のスポットです。

あなたが一度もプレイしたことがなくても、心配しないでください。練習機があるほか、スタッフが楽しくプレイする方法を教えてくれます。

全体を通じても私はEBISをチェックすることを強くお勧めします。素晴らしい料理と信じられないほどフレンドリーなスタッフ、そして高山で唯一のパチンコがあります! 🙂


It was a funny place to be, the staff was friendly and explained to us how to play pachinko, there is a demo machine which is for free trial 🙂 plus they have great beer!
それは面白い場所だった、スタッフはフレンドリーにパチンコをプレイする方法を教えてくれた。そこには無料のデモ機もあった。加えて、お店には美味しいビールがある。

We enjoyed our stay at EBIS. The staff was really, really friendly and helped us to understand Pachinkos – very popular entertainment machines in Japan. The game was demonstrated on machine for free. It should probably be on your to do list while traveling in Japan (among sushi, sumo, etc.:). Good looking bar in combination with a great staff made an interesting experience.
私たちは、EBISで楽しく過ごすことができました。スタッフは本当に、本当にフレンドリーに手助けしてくれたので、パチンコを理解できた。 日本では非常に人気の娯楽遊技であることを。ゲームは無料のデモ機がある。
日本を旅行する際、寿司や相撲などと同じぐらいリストに載せる必要がある。素晴らしいスタッフとバーの組み合わせで面白い経験をしました。



This cafe is for tourists to experience the local game machine Pachinko. Their staffs can speak in English and explained the game. No money is involved unlike normal Pachinko! All the winning balls can be exchanged for souvenirs like a game arcade!
Staffs are friendly and they really guided me throughout the game.
They have three different meal sets with the pachinko balls to play. It is a good place to go to after 6pm when all the shops are closed in Takayama! You have something to do at night!!
Its a good experience trial with Pachinko.
This place is near JR Takayama station too.
このカフェは観光客のために日本のゲームであるパチンコを体験することができます。そのスタッフは英語でゲーム説明をしてくれます。お金は通常のパチンコとは異なりかかりません。すべての賞球は、アーケードゲームのようなお土産と交換することができます!
スタッフはフレンドリーで、彼らは本当にゲーム中に色々教えてくれました。店には3種類の食事セットも用意されています。
高山では午後6時に閉店する店が多いので、6時以降に行くには良い場所です!あなたは夜に何かしたくなったら、パチンコはいい経験になるでしょう。この場所はJR高山駅の近くです。



First, the cafe looks really nice ! And the staff is super friendly, you will have a warm welcome here. It is a great place to experience pachinko (rules are explained in english if it is a first time for you) and relax for a drink or for some food.
Check this place out !
まず、カフェは本当に良さそうに見えます!そして、スタッフは超フレンドリーで、暖かく迎え入れてくれます(初めてでもルールは英語で説明されている)。パチンコを経験し、飲んだり食べたりしてリラックスするのに最適な場所です。この場所をチェックしてください!

You wouldn’t expect such a modern place in an old town like Takayama. The design is great, and it’s definitely the place to chill out in the city after a long day. It would be a good opportunity to try Pachinko if you never did it before. The owner and the staff were really happy to present me EBIS and I had a great time talking with them. Good value for money.
皆さんは古い街並みの高山で、こんなモダンな場所があることを期待していなかったでしょう。デザインが素晴らしい。ここは間違いなく、長い一日の後、市内でリラックスできる場所です。パチンコをやったことがない場合は、パチンコを試す良い機会です。オーナーとスタッフの会話のお陰で、EBISで幸せなひと時を過ごすことができました。価値あるおカネの使い方ができた。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。


主体性のあるチーム作りで大きな壁を乗り越える(ベラジオ西中島店) 第7回ぱちんこ情熱リーグより

ベラジオ西中島店は新大阪から徒歩で10分のビジネス街のど真ん中にあり、ベラジオグループの旗艦店として位置づけられている。

昨年4月に同店に着任した経田豊店長は、社内でも評価の高い店舗だったので、着任を楽しみにしていた。ところが、現場ではバリバリ接客しているのに、バックヤードでは笑顔も覇気もないスタッフを見て、違和感を持った。



前任者は目標や数字に厳しい、トップダウン型の店長だった。スタッフは出迎えるお客様を思う気持ちも入っていなかった。

結果を出さないとクビにされる。結果に対する圧力がすごかったので、目標を達成する執着心は他店舗よりも圧倒的に高かった。

ただし、指示に従うことしか許されなかったので、やりがいを感じられない仲間はたくさん去っていった。



トップダウン型はすぐに結果が出る利点はあるが経田店長の考え方は違った。

「仕事は自分で考えて、楽しさややりがいを見つけるもの。成功や失敗もたくさん経験して欲しい。その現場こそが人を成長させ、チームをより強くする」

トップダウン型の指示待ち人間になっていた西中島店スタッフは、店長就任から何日経っても店長から明確な指示が出ないことに戸惑った。

現場からは「店長は何を考えているのかさっぱり分からん」と不満さえ聞こえてきた。痺れを切らせた大里副店長が「何をすればいいですか?」と尋ねたが、拍子抜けしてしまった。

「お客さんのことを考えるのなら、何をやってもいい」とたったこの一言だった。

何をやってもいいと言われても、指示待ち型だったので自分で考えて行動することができなくなっていた。指示待ち型は目標は達成できても、何も生み出していないから達成感がなかった。

大里副店長は気づいた。

「仕事が楽しくなければ成長なんかない。店長によってやり方や優先順位は違うが、お客様を思う気持ちは皆同じだ。だったら、もっと自分のほうから自由に動いて色々なことに挑戦するほうが仕事が楽しくなる。自主性こそが自分を、そしてチームを成長させると信じる。それを現場に伝えることが副店長の役目だ」

平賀千恵さんはアルバイト歴2年。現在はカウンタークルーのチーフを務めている。チーフになった当初は、失敗が許されない環境だったため緊張感から逆にミスや誤差も多く、チーフとして機能していなかった。




「何でも好きなことをやっていい」という180度変わった店長方針に、最初は戸惑った。平賀さんはカウンターにまとまりがないことを感じていた。そこで店長にカウンタークルーだけで緊急ミーティングを開きたいと申し出た。

売れ残りがあった特別景品について、お客さんが喜ぶ商品を聞いて回り、お客さんが欲しいものを景品にしたところ、売れ残りがゼロになった。

「私たちの考えとお客様の考えが一致したとき、これまでにない嬉しさがこみ上げてきました。お客様の笑顔が私たちの喜び。お客様のためにもっと何かしたいと考えるようになった。これが私たちの成長です」(平賀さん)

経田店長の「好きなことをしなさい」という一言は、魔法の言葉だった。この言葉に触発されたのが村上良社員だ。入社歴は1年。アルバイトを半年経験した後ですぐに正社員になった。

それはアルバイト時代のことだった。当時は主力のアルバイトが複数抜けたことからバックヤードではどんよりとした空気が流れていた。
「このままではアカンと思って、自分がキャプテンになりますと手を挙げていました。人前に出るのは好きではないのですが、お店の中の人間関係をなんとしたいとの思いだけでした」(村上さん)

早番と遅番にはそれぞれアルバイトのキャプテンがいる。まず、他のキャプテンに職場の現状を聞いてもらうことから始めた。そこから見えてきたのはスパルタ式から自主性に舵を切ったことによる気の緩みだった。

「自由でやるのはいいのですが、気の緩みにつながる自由はいらないと思いました」と締めるべきところは締めた。



ところがやればやるほど空回りして、浮いた存在になった。見かねた副店長が「仲間のことを考えていない」と一言アドバイスした。仲間のことを一切考えていない自分を気づかされた。それからはお客様と同様に仲間のことを考えるようになった結果、チームの壁がなくなった。村上さん自身の成長につながった。

ベラジオ西中島店は自由という責任が個々を成長させ自主性を育んでいる。同店のスタッフは自主性という考えの下で行動している。

MS調査では第一印象ですべてが決まると言われているように、最初のあいさつが感動レベルであれば、また来たいと思う可能性がグッと上がるわけだが、同店では早番と遅番で客層がガラッと変わるために接客のスタイルも変えている。



早番では60代以上のリピーター客が多いため、早番はコミュニケーションを優先事項としている。全員が積極的にコミュニケーションを取り、お客さんが時間を忘れて寛げる憩いの場を目指している。

一方の遅番は会社帰りのサラリーマン客で店内は溢れる。優先事項は先読み行動と清掃。先読みしながら積極的に声掛けをする。単純接触回数が多ければ多いほど、親しみを感じてくる。そのためにも接点を圧倒的に増やしている。



カウンター係は最後の印象を良くするために、おもてなし接客で再来店動機に貢献する。

カウンターでは一人ひとりに合った接客を行う。貯玉が多い客には次回来店時には貯玉で遊ぶことを提案。女性客にはポイント交換会で好評だった景品をススメたりする。



高額景品はプレゼント包装したりメッセージカードを入れることもある。これまで1カ月で35個しか出なかった高額景品が今は1カ月で484個も出るようになった。

「お客様のために最高のあいさつで、最高の元気を伝える。お客様を一番に考えるなら何をやってもいい」と経田店長は2つのことだけを指示した。



指示待ちだった西中店は今では、店長が「こんなことをしたい」と提案すると1週間後には様々な形が生まれるようになった。主体性のあるチームになったことが西中店の強みでもある。

「接客だけで稼働は上がらない。でも、人の力がなければ、稼働は絶対に上がらない。業界には今大きな壁が立ちはだかっているが、強いチームを作り上げることが大きな壁を乗り越える近道です」(経田店長)と言い切る。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

景品買取所の全国組織の設立が急務

「依存症問題は確かにやらなければならないが、依存症にかこつけて若手議員に引っかき回されている業界は情けない。業界をイジメて存在感をアピールしても仕方ない。自分の実績作りだろうが、業界をイジメる前にやることはもっとあるだろう」と話すのは野党関係者。次の選挙で生き残るためには、国会議員として何をやったかをアピールする必要があるが、身内からもやっかみ半分の批判が出ている。

ギャンブル依存症対策を盛り込んだ改正風営法では、業界はサンドバック状態で政府の好きなようにされている。どの業界にも業界の代弁者となる政治家がいるものだが、パチンコ業界の場合はあまり表に出てくることはない。どちらかというとメーカーとのつながりの方が強かったためだろうか。

「パチンコ業界は情報発信力が決定的に足りない。だから、景品単価の上限以外は全部飲まされることになる。早急に業界のスタンスを確立しなければならない」(同)

パチンコ業界にも業法制定のチャンスはあったが、全日遊連のスタンスは風営法下で生き残ることを選択した。全日遊連は大手も中小、零細も混在する組織なので、それぞれの法人の考えは違う。だから、考え方や方向性が共通する日遊協、同友会、余暇進、PCSAが生まれるわけだ。この中にはパチンコ業法の制定を求める組織もある。

この野党関係者が危惧するのは3店方式だ。

「本当に自分たちの業界をどうしたいのか、客に示すことが大事」と前置きして、こう続ける。

「3店方式は間違いなく将来大変なことになる。3店方式にメスが入ったら業界は面倒なことになるが、そのことは話し合っているのか?」

3店方式は都道府県でバラバラ。風営法の建前上、ホールが景品買取所に直接タッチできないことが最大の原因でもある。ホール組合は全国組織があるが、景品買取所は一部には組合があるが、全国的にみると、ちゃんとした組織がないから、全国組織があろうはずもない。

東京のTUCのようにガラス張りで中が見えるところもあるが、中が見えない日陰者の存在がずっと続いている。

全国組織がないということは、メスが入っても対処できずに立ち行かなくなり潰される可能性だってある。

民進党高井高志議員の提案が改正風営法に盛り込まれるわけだから、全国組織がない買取所は突っ込まれるひとたまりもない。

3店方式が立ち行かなくなることはすなわち、業界の存続が危機に晒される、ということでもある。

景品買取所の全国組織の設立は急務ともいえる。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

インバウンド客対応スタッフ向け接客DVD登場

東京・築地の場外市場は平日でも多くの観光客で賑わっている。その顔触れは圧倒的に外国人観光客に占められている、と言っても過言ではない。

東京観光の定番スポットとなった築地は銀座にも程近い。築地から歩いて10分ほどで東銀座の歌舞伎座に到着する。日本の伝統文化を体験しようと外国人客も一幕見席(当日券)の行列に並ぶ。インバウンド対策として外国語のガイダンスを充実させいるので、初めての歌舞伎も理解しやすい。

築地や歌舞伎座は確実にインバウンドの恩恵を受けている。日本独自の文化であるパチンコを外国人観光客にアピールすることは、業界が抱える遊技人口減少に歯止めをかける重要なマターであることには違いないが、十分に取り込んでいるとは言い難い。

歌舞伎座前にある「ピーアーク銀座店」は、インバウンド対策にも積極姿勢を見せている。店頭にはトイレ、フリーwifi、写真OKのマークの他、店内で遊技した外国人の写真を貼り出している。



同店の前を毎日、たくさんの外国人が往来している。中には道に迷っている人もいる。そこで同店では2年半前から店頭で外国人に道案内する専属スタッフ(最低でも2カ国語対応)を常駐させている。困っていそうな外国人を見かけると積極的に話しかけ、困りごとを解決していく。中にはパチンコのことを聞いてくることもある。営業に直結する成果も上がっていることから、インバウンド客が新たなマーケットと成り得る手応えも感じ取っている。

ピーアーク銀座店以外でも外国人観光客が多い地区のホールでは、多言語でパチンコの案内を店頭に貼りだしているホールは少なくない。

せっかく、興味を持って店内に入ってきても、ホール側からのファーストコンタクトがあるか、ないかで初めてのパチンコ機会を逃しているケースもある。

インバウンド対策に簡単なあいさつができるだけでも、外国人客は反応が違う。日本人は中学、高校で6年間英語を勉強しているにも関わらず、喋ることが苦手で、話しかけることなどなかなかできない。

そこで、インバウンドに力を入れたいホール用に、デライト・コミュニケーションズ(安藤博文社長)から「ホールスタッフ向けの外国人のお客様対応シーン別教育DVD」が発売された。

DVDは英語と中国語の2枚組。




入店時の対応、遊技説明、カウンター対応、写真撮影時の対応をレッスン方式で解説する。覚えておきたい7つの基礎会話が収録されている。この7つの単語を覚えておくだけでも、積極的に行動が取れる。


入店時の対応

遊技説明


カウンター対応
「日本人は英語が喋れないので、最初からボードを指さしながらの対応になってしまいがちですが、これは英語圏のお客様からするとコミュニケーションで壁を作っていると受け止められてしまいます。ヘタでもいいので、一言でも話して伝えることが重要です。あいさつワードを二言三言喋るだけで、近寄ってきてもらえます。何よりも重要なことはファーストコンタクトです」(安藤社長)

パチンコ業界初のインバウンド用教材は、パチンコ業界での社員研修を行っている同社だからこそできたものともいえる。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

規則改正でも粗利が変わらず、ユーザーの消費金額が下がれば、来店動機のチャンス

今回の出玉規制強化の一つに、従来パチンコとパチスロでは1日営業に相当するパチンコの10時間試験とパチスロの6000ゲーム試験で差があった出玉性能が是正されたことが挙げられる。

旧規則ではパチンコの10時間試験で出玉の上限は打ち玉に対して2倍までだった。
・遊技機規則別表第四(1)ロ(ニ)
「遊技機の試射試験を十時間行った場合において、獲得する遊技球の総数が発射させた遊技球の総数の二分の一を超え、かつ、二倍に満たないものであること」 

 一方のパチスロは6000ゲームでは、1.5倍までだった。
・遊技機規則別表第五(1)ロ(ト)
「設定ごと及び規定数ごとに、(ホ)規定する試験を六千回行った場合において、獲得する遊技メダル等の総数が、投入した遊技メダル等の総数の一・五倍に満たないものであること」
 
同じ1日営業試験で出玉の上限がパチンコは2倍だったのに対して、パチスロは1.5倍だった。この差があったこと自体がおかしな話だ。これを新規則ではパチンコの上限が133%、パチスロが126%、とする他、パチンコでは新たに中時間試験(4時間)が設けられ、出玉上限が150%、パチスロは1600ゲームでの出玉上限が150%と同等になった。

従来からあった1時間試験でもパチンコ、パチスロの上限が旧規則では、それぞれ300%だったものが、新規則ではいずれも220%に抑えられた。

一方、中時間試験の新規則ではパチンコ、パチスロ共に従来はなかった下限40%が加わり、消費金額が抑えられることが最大の特徴でもある。業界の関心事は出玉規制ばかりに目が向けられがちだが、ユーザーにとっては遊びやすくなることは見逃せない。
 
中時間試験での消費金額はどのように変化するかを試算すると次のようになる。
■パチンコ4時間試験下限40%
4時間打ち込み24000玉×0.4=9600玉
24000-9600=差玉14400
14400玉×4円=57600円
旧基準下限なし
24000玉×4円=96000円
■パチスロ1600ゲーム試験下限40%
4時間打ち込み4800枚×0.4=1920枚
4800-1920=差玉2880
2880枚×20円=57600円
旧基準下限なし
4800枚×20円=96000円
つまり、旧規則では4時間打って一回も大当たりしなければ計算上は96000円負けることもあるが、新規則では57600円以上は負けないということだ。つまり、ユーザーの消費金額は従来の6割程度に抑えられることになる。
 
分かりやすい数字で説明すると、1万円かかっていたものが、6000円程度で遊べるというイメージだ。これは店側にすると玉単価、コイン単価共に下がることになる。従来と同じ売り上げに持っていくためには、今よりも30~40%お客さんを増やさなければならないことになる。それでなくても、右肩下がりで遊技人口が減少している時に、今以上にお客を増やすことは無理と思われがちだが、見方を変えるとそうでもない。
 
「今、遊技人口が減っている原因は、消費金額が大きくなったことが挙げられます。消費金額が下がる分、参加しやすくなる。これをいかにアピールして遊技客を戻すか。消費金額が下がることを業界挙げてアピールすることです」(パチスロメーカー関係者)

次にパチンコ、パチスロの出玉性能を金額換算で、新旧比較すると次のようになる。

パチンコ
■長時間(10時間試験上限)
旧規則上限200%
100×60×10=60000玉
60000玉×2=120000玉
120000-60000=差玉60000
60000×4円=240000円
新規則上限133%
60000玉×1.33=79800玉
79800-60000=差玉19800
19800玉×4円=79200円
■中時間(4時間)
旧規則上限なし
100×60×4=24000玉
24000×4円=96000円
新規則150%
24000玉×1.5=36000玉
36000玉-24000玉=差玉12000
12000玉×4円=48000円
■短時間(1時間)
旧規則上限300%
100×60=6000玉
6000×3=18000玉
18000玉-6000玉=差玉12000
12000玉×4円=48000円
新規則上限220%
6000×2.2=13200玉
13200玉-6000玉=差玉7200
7200玉×4円=28800円
パチスロ
■長時間(17500ゲーム上限)
旧規則120%
175000ゲーム×3枚=イン枚数52500枚
52500枚×1.2=63000枚
63000-52500=差枚数10500
10500枚×20円=210000円
新規則115%
52500枚×1.15=60375枚
60375枚-52500枚=差枚数7875
7875×20円=157500円
■中時間(6000ゲーム)
旧規則150%
6000×3=18000枚
18000×1.5=27000枚
27000-18000=差枚数9000枚
9000枚×20円=180000円
新規則126%
18000×1.26=22680枚
22680枚-18000枚=差枚数4680枚
4680枚×20円=93600円
■短中時間(1600ゲーム)
旧基準上限なし
1600×3=4800枚
4800枚×20円=96000円
新基準150%
4800×1.5=7200枚
7200-4800=差枚数2400
2400×20円=48000円
■短時間(400ゲーム)
旧規則300%
400×3枚=1200枚
1200×3=3600
3600枚-1200枚=差枚数2400枚
2400枚×20円=48000円
新基準220%
1200×2.2=2640枚
2640枚-1200枚=差枚数1440
1440枚×20円=28800円
金額換算では、長時間試験では約3割、短・中時間では5~6割ダウンの出玉性能となっている。ホールが恐れるのは出玉性能ダウンによる客離れ、売り上げダウンだろう。
 
しかし、出玉性能が落ちるということは、景品出庫額も下がるということで、売り上げが下がっても景品出庫額が下がれば残る粗利は変わらないということだ。
 
ざっくりとしたイメージだが、例えば、旧規則で1日の売り上げが1100万円に対して景品出庫額が1000万円とすれば粗利は100万円だ。
 
新規則になって売り上げが800万円に下がったとして、景品出庫額が700万円であれば、粗利は同じ100万円だ。
 
粗利が同じであれば規則改正を恐れるのではなく、ユーザーの消費金額が下がり、来店動機のチャンスとして捉えるべきだろう。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。