パチンコ日報

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徹底したあいさつとやりたいことを任せるチーム制で業績改善

第6回ぱちんこ情熱リーグより

東京都多摩市にある「パーラーマイニチ聖蹟桜ヶ丘店」は、駅前型の中規模店舗。営業歴は35年ほど。

創業の本店は営業歴46年の八王子店だったが、遊技人口の減少などから、一昨年末に閉店を余儀なくされた。そういうこともあって社内には不穏な空気が流れていた。

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業績が低迷すると、早く帰れる日でも「仕事をしない奴」と上司から見られた。

追い打ちをかけるように、冬のボーナスが出ない、退職金制度も廃止…家族からは「会社大丈夫?」と不安がれた。

本店の閉店経験者が聖蹟桜ヶ丘店に異動になった。

「あんな思いは二度と部下にはさせたくない。そのためには自分が変わらないといけない」(木口マネージャー)

それまでの木口マネージャーは社内でも浮いた存在だった。

「あいつは熱すぎて、近くにいると火傷する」

そんな評価に腐っていた。

縁あって、ぱちんこ情熱リーグで2連覇を果たした大阪のベラジオで1カ月間研修を兼ねて働くチャンスをもらった。

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この時一番感化されたのが、「もっと熱く仕事をしろ」と本気で取り組むベラジオの情熱だった。

「オレがマイニチを変えてやる」という情熱を持って東京へ帰った。

最初に取り組んだのがあいさつの徹底だった。それまでは店内のお客様だけだったが、木口マネージャーが提案したのは、「地域の1万人の人に感謝の気持ちを込めてあいさつしよう」と店の外を歩いている通行人にもあいさつすることだった。

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しかし、現場からは「あいさつで何が変わる! 意味ないから止めよう。どうせすぐに止めるんだから」とアルバイトから反発の声が挙がる。

「あいさつの徹底で業績を上げる」と決断したのは河村店長だった。

木口マネージャーは元気過ぎて、以前の上司からは「黙っている」といわれていたが、今の上司は「一番元気があるから店の模範になって欲しい」と評価も上がった。

垂範率先。まず、役職が店頭に出て、すべての通行人にあいさつした。

最初は通行人から白い目で見られたこともあった。あいさつ活動を続けて行くうちに「おはよう」「いつも元気でいいね」「今度店に遊びに行くよ」と返事が増えるようになった。

反対していたアルバイトも、店の外にも沢山のコミュニケーションがあることに気づかされた。

あいさつで店を変えていく、という思いに共感して、積極的に行動ができるようにアルバイトも変わって行った。今ではスタッフ全員がお客様と楽しく話ができる店になった。

もう一つホールが変わった要因として「チーム制」の導入が挙げられる。これは役職や職位に関係なく、自分の得意な分野をやりたい人が、やりたいことを自らが考えて行動することだ。

チームはパチンコ、スロット、販促、メンテナンスなどの部門に分かれている。

例えば、スロットの設定。従来は新台に設定を入れると上司から怒られた。チーム制になってからは上司の顔色を窺うのではなく、お客様をいかに楽しませるか、という考えの下に行動するようになった。

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「チーム制を導入してから、いわれたからやるのではなく、自ら考えて行動するようになった。チーム活動とは仕事を任せること。全員に最高のパフォーマンスを発揮するための環境を作ることに徹することが私の仕事」(河村店長)

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誰かのやりたいを助け合う。本気を極めるチームになって行った結果、数字を上げられる集団になって行った。経常利益が前年対比でアップするようになった。


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早くも女性騎手にメーカーが注目

パチンコと公営ギャンブルは業界的には反目するところがあるが、パチンコのコンテンツとしては親和性が高いとあって、パチンコ台になっている。

まず、一番多いのが競馬。

藤商事「CRキング・オブ・ケイバ」

サンセイR&D「CR GI DREAM」

SANKYO「CRフィーバー競馬王GP」

豊丸「CR競馬天国優駿編V」

平和「CRみどりのマキバオー」

続いて競艇。

サンセイR&D「CR WINNING TURN 」

西陣「CRモンキーターン」

競馬のパチンコがある一定のリリースがあったことを前提条件に、今、将来性と数少ない女性騎手ということで、パチンコ版権として注目されているのが、藤田菜七子騎手だ。

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16年ぶりの女性騎手。18歳という若さ。愛くるしいルックスから競馬界のアイドル的存在になろうとしている。JRAの中央デビュー戦で2着を果たした。新人騎手のデビュー戦では最高着順となった。運もあったかも知れないが、実力も期待できる。

茨城県生まれで、家族に競馬関係者がいるわけでもないのに、小学校5年生の時テレビで競馬中継を見ていて「カッコイイ!」と思い、馬に乗りたくなった。

中学校を卒業すると競馬学校に入学。ことし、騎手免許を取得してプロデビューを果たした。

競馬ファンも大注目で、パドックにはおよそ3000人が詰めかけるほどの菜七子フィーバーが起こっている。

「競馬物の販売実績があるメーカーが版権を狙っています。誰にでも好かれるルックスもいい。女性騎手の最速Vは9戦目ですがその記録を塗り替えてくれたら、ますます版権向きになります」(業界事情通)

これは藤田菜七子騎手とタイアップしたパチンコ台を作りたがっているメーカーがある、という話だが、次は、こんな台を作ったら面白いな、というアイデアだ。

「世界卓球は男女とも団体戦は銀メダルに終わりましたが、見ていてスピード感があって非常に面白い、と思いました。卓球をテーマにしたパチンコ台はありだと思いました」(同)

パチンコは通常の映像が面白くない。

その通常の退屈な映像を卓球の激しいラリーで表現して、大当たりも数字を3つ揃えるという既成概念を捨て、スマッシュが決まったら大当たり、という演出だ。

卓球パチンコに関しては、あくまでもアイデアであり、ヒントである。

もし、何年か後に「CR藤田菜七子」や「CR世界卓球」なんてパチンコ台が出たとしたら、面白いではないか。


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東南アジア市場を求めて

直近の国内自動車の売れ筋ランキングを見るとベスト10中、7車種が軽自動車だった。新車の販売台数の約4割を軽自動車が占めている。

軽がこれだけ売れるのは、何よりも税金が安いことに尽きる。

しかし、税金の安い軽自動車が増え続ければ、税収が減ることにもつながるので財政的には面白くない。それにまったを掛けたのが、ことし4月からの軽自動車税の増税だ。

理由は排気量こそ660ccだが、車体や性能、装備は上位クラスのリッターカーとの差が価格的にもほとんど差がなくなっているのが現状で、税の公平性を保つために税制の改正になったようだ。

「後、10年もすれば軽の優遇税制は撤廃されますよ」と話のは自動車メーカーの関係者。これはメーカー間の共通認識で、それに伴い任意保険料なども上がる。

そうなると、今度は軽を買うメリットがなくなる。そうなると、国内で軽が売れなくなってくるとメーカーは軽の輸出も考えなければならない。

「これまで衝突安全性の問題でヨーロッパには輸出できませんでしたが、基準がないアジア圏は需要があります。コンパクトサイズながら安全性のノウハウを確立しているスズキやダイハツは世界へ打って出る。特に東南アジアは急成長しているのでねらい目です」(同)

東南アジア諸国が成長しているのは、インドネシアやタイからの観光客が増えていることを見ても分かる。経済が成長して中間層が増えれば、海外旅行の需要も起る、というわけだ。

「経済成長の過程で次に東南アジアで求められるのは娯楽です。パチンコメーカーの中にはどうやって東南アジアに市場を作るか研究していますよ。国内がダメなら海外に打って出るのは軽自動車メーカーのように、メーカーとして当然の考えです」(経済アナリスト)

ダイナムに引き続きホール企業のニラクも香港市場に上場を果たした。

「恐らく、両社とも東南アジアでのホール展開は考えているんではないか、と推察できます。その場合、香港市場に上場している会社となれば信用も付きます」(同)

ダイナムはメーカーと提携してプライベートブランド機を開発している実績がある。

この先、東南アジア向けの機械を共同研究なんてこともあるのかも知れない。

換金なし。一般景品交換のみでホール経営ができるようになれば面白い。

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集めるから「集まる店」への挑戦

第6回ぱちんこ情熱リーグより

昨年1月31日、愛知県稲沢市にグランドオープンした「夢屋祖父江店」(550台)は、オープン時は新人スタッフばかりの集団だった。同社が接客レベル向上のために実施している「グッドサービス」では、100点満点で35点、という点数からのスタートだった。全店平均点が70点、チェーン38店舗中38位、と最下位だった。

グッドサービスは月2回、社内の評価者が営業中のホールを巡回して、基本動作ができているかどうかをチェックする。

不名誉な記録は1カ月で脱出する。

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スタッフの1人が、評価者の前だけ3倍の笑顔と3倍のあいさつを心掛けるように、現場に指導した。それは点数と評価のための接客指導だった。

「点数が上がれば自分の評価も上がる!」

そんな下心はすぐにスタッフに見透かされる。

「評価者よりも目の前のお客様が大切なんじゃないですか」と現場のスタッフから声が挙がる。

接客のグランドチャンピオン大会に出場した時、顧客から「頑張っている姿を見ていると死んだ孫を思い出す。会いたいからまた来るね」という手紙をもらった。

この時「評価者のためではない、お客様のための接客が感動を生む!」と評価者のための接客と決別すると、エクセレントサービス(個別対応能力、感動サービス)に力が入るようになった。

祖父江店のスタッフはエクセレントサービスを「お客様のことを常に考え行動し、私たちに会いに来ていただけるような接客」と定義づけた。

そして、合言葉は「今日のスペシャルは、明日のスタンダード」。標準化したサービスを積み重ねる

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具体的にはこんなことを実践している。

■駐車場巡回

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駐車場の巡回はどこのホールでもやっている。同店の場合は、1時間に1回の駐車場チェックの時にお客様に出会ったら車内の吸い殻とゴミを回収する。

■駐輪場整備

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駐輪場整備もどこのホールでもやっている。同店の場合は1日2回駐輪場整備をする時に、自転車のタイヤの空気圧をチェックして、空気が入っていない自転車には空気を入れる。そこには安全に帰って欲しい、という願いが込められている。

■傘の貸し出しサービス

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これもどこのホールでもやっている。駐車場チェックで外へ出た時に急な雨で傘を持っていない人を見かけたら、それがホールの前を通る通行人であっても傘を貸し出す。

そして、今目指しているのが地域のコミュニティー店舗だ。地域柄お年寄りの数が多いため、街の公民館のような存在で、地域の交流の場になることを目標としている。

ホールでは珍しく地元の商工会にも加盟した。祖父江町は日本一の銀杏の生産地で、銀杏を使った特産品の数々の品を景品として取り扱っている。

地域を愛し、地域から愛される店になるための取り組みでもある。

笠ストアマネージャーは、夢屋グループとしては8年ぶりの新店に当初は会社の期待に応えられる数字を残せなかった。オープン当初は「新台の台数が少ない、チラシの回数が少ないから稼働が落ちる」と言い訳の日々だった。

今はこう言い切る。

「我々の使命は諦めずに知恵を絞り、限られた経営資源を有効活用し、成果を出すこと」

こういえるようになったのも週末を中心に稼働が上昇し業績改善に成果が現れるようになったからだ。

さらにこう続ける。

「すたっふぉと共に成長・実践し機械や販促に頼らない人と人をつなぐコミュニティー中心営業を行い、地域にならなくてはならない存在になって行く。集めるから、『集まる店』へ挑戦して行く」

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地域の人が公民館のように集える店は、今後必要とされる存在となって行く。


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採用した社員が大人の発達障害だったら

東京都の職員をしていたAさん(31)は、家業の一大事に退職して実家の大分へ帰った。

地元では代々続く輸入商社でAさんは4代目だった。業績が悪化し、その立て直しのために白羽の矢が立ったが、Aさんの力も及ばず、1年で会社は倒産してしまった。

地元に帰って会社が倒産。地元なので同級生もたくさんいる。同級生からは「どうして倒産したんだ」と聞かれるのが嫌で、誰もいない知らない土地で働くことにした。

その結果、見つかったのが住み込みで働ける北海道のホールだった。

現在、ホールで働いて1年になるが、店長の評価は「元公務員だったので、サービス残業の概念が全くないので、使えない」と芳しくない。

遅番は店の掃除をした後で12時に終礼をする。この時、タイムカードを押して残っている作業を片づけてるが、Aさんはそれを進んでやる姿勢が全く見えない。店長の目には「全くやる気がない」と映る。

早番の時は店舗の外回りの掃除をする。いわれたことは時間内にこなすが、指示されたこと以外のことは一切やらない。例えば、外壁のガラス面に飛んで来た虫がへばりついているのをいわれていないから、と取ろうともしない。外回りの掃除をしているのだから、汚れているところがあれば、きれいに掃除するのが普通だが、それができない。

表周りの業務も臨機応変さが見られない。

トラブル対応で人手が取られている場合、自分の持ち場以外の島の対応もすべきところを、自分の持ち場の島からは離れようとしない。応援する姿勢が全く見られない。

事前にこういう場合は、応援に入るように教育はしているのに、それができない。

大学を出て試験を受けて東京都の職員として採用されているので、頭もよく真面目なのだが、自主性、協調性が丸でない。

「こんなことだから、親の会社も潰す」と店長はぼやく。

人手が足りないので、辞めさせるわけにも行かず、頭数として使っている。

店長は公務員と民間の感覚が違うことを痛感し、「二度と元公務員は採用しない」というが、これは最近いわれている大人の発達障害かも知れない。

発達障害は1つの仕事であれば問題なくこなすことができても、複数になってくると混乱を来たす。

発達障害の特性を持つ人は、自覚がないまま知らず知らずのうちに相手を怒らせてしまい、職場でコミュニケーションがうまくいかずに孤立してしまう。

まさにAさんのケースだ。

一つの業務に集中できるような仕事は得意なので、そういう部門に異動するしかない。

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