パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

被災地にもあった裏スロ

裏スロットや裏カジノなどの取材を得意とする風俗ライターから新たな情報が入った。

東日本大震災で瓦礫の撤去作業が進んでいた頃の福島での話だ。

4号機を16台集めて福島で裏スロットを始めた人を取材することが出来た。現在は店はやっていない。

壊滅した被災地に全国から撤去作業員が集まってきた。一仕事終えて1日の楽しみといえば、食事や酒、さらには性風俗などだったが、ここに裏スロットを投入した。

台数は16台。開業するに際して地元のヤクザに仁義を切った。

売り上げは16台で1日で80万円ほどだった。4号機をそのまま営業していた。出玉を還元しても1日の利益は15万円ほどになった。

機械を設置しているだけで毎日15万円儲かった。

1カ月で400~500万円、1年間では5000~6000万円を稼いだが、そこで店を畳んだ。

「客層は酒も飲まなければ、性風俗へも行かないような人たちがコンスタントにやってきました。4号機時代は楽に稼げていたことがよく分かった」(オーナー)

1年ほどで店を畳んだが、1度警察から警告を受けたことが店を畳むきっかけだった。普通なら摘発されて機械も押収され、賭博罪で経営者や客も逮捕されるところだが、「作業員の息抜きの場がないのは確かだが、法律違反だから止めろ」との警告で済んだ。

災害復興期は街には何もない。酒や風俗、賭け事が作業員の唯一の息抜きになる。そういう場所や装置がなければ、喧嘩やレイプが起こったりする。混乱期は犯罪防止にも裏スロは必要悪だった。

警察もその辺の事情を考慮して警告で終わらせてくれたものと思われる。

戦後の焼野原から日本が奇跡的に復興する過程で、当時のパチンコ店は息抜きの場であり、充満する社会への不満からのガス抜きの場だった。その姿と福島の裏スロがオーバーラップする。

1年で未練なく裏スロを畳んだが、この時の経験から様々なことを学んだ。

「警察が言う通りにギャンブル性を落とした機械ばかりになるとパチンコ客は絶対に減る。ギャンブル性がなくても面白い台だったら、追っかけてくれるが、ギャンブル性もなく面白くもない台は誰も打たない」

ギャンブル性もない台になったら、お客さんは裏スロットに流れることが懸念される。ケータイ番号が高額で取引されたように、裏スロの顧客名簿も高額で売買されているそうだ。

適度な射幸性という表現もあるように、射幸性のない機械ではお客さんが付かないことぐらいは、警察は分かっている。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。