これは現在、パチンコ・パチスロに特化したインターネットの動画サイトのチャンネル名で、主だったものだけでも14チャンネルを数える。動画で実践を視聴できるだけでなく、映像で店の稼働状況も伝わってくる。
ここまで動画サイトが増えた理由は、その手軽さだ。それまでパチンコ番組といえば、深夜帯に放送される地上波か、スカパーのパチンコチャンネルだったが、ユーチューブを使えば、低コストで番組制作と放送が可能になったためだ。
「シーサ。の回胴日記」、「閉店くんが行く!」などはその中の人気番組名で、100万、200万回再生されたこともある。現在は番組タイトルだけでも優に500を超え、視聴者が分散されるようになったが、10万回以上再生されている番組もある。
これらの動画サイトを一つにとりまとめたものが2013年夏からボンズファクトリーが運営するP-Tubeだ。これはスマホ専用のアプリで、まず、無料アプリをダウンロードする必要がある。

現在の累計ダウンロード数は14万。ユーザーの平均利用時間は9分。番組制作会社と提携した唯一のアプリで、ユーザー支持の高い人気動画媒体と連動した内容を公開している。
このアプリは単なるパチンコ・パチスロ動画のまとめサイトではない。メニューは次のようになっている。


パチンコ・パチスロ番組は、ライターなどがホールへ訪問して収録することが基本となっている。そのため1カ月先までの番組の収録スケジュールが全部分かる仕組みになっている。スケジュールに合せて、自分の好きなライターや演者に会うことができる。これによって当日の集客を図ることができる。
ユーザーが行動するメインエリアとサブエリア(最大5エリア)を設定することで、その地域の番組撮影情報や撮影された近隣地域の動画がプッシュ通知で届く。

今年から新たに加わった機能が、地域店舗のチラシ情報だ。「P-Tube」ユーザーの属性は20~40代が中心で、若年層は6割を占める。彼らは新聞を購読していない層、ともいわれているが、新聞=折り込みチラシを見ないユーザーのために、この機能が加えられた。

新聞を購読しない若年層にもチラシ情報を届けたい、という業界の懸案事項が解決することにもなる。
ユーザーの地域属性も分かっているので、自店から近いエリアのユーザーに向けて、低コストでチラシ情報を届けることができる。
さらに動画アプリならではの機能として、新装開店時などの新機種動画をチラシと同時に見せることも可能になった。
![IMG_7334[1]](https://pachinko-nippo.com/wp-content/uploads/2016/07/IMG_73341.png)
プッシュ通知によるチラシ情報の開封率は5~20%。コアユーザーに開封されるということは、DMを発送することに近い。チラシを止めることができないのなら、両建てで情報は発信したほうがいい。
方法はチラシデータをボンズファクトリーに送るだけ。コストは1000人で1万2000円から。
ファン向けの動画アプリだったが、ユーザーが増えることで、ホールの新たな広告媒体としても使えるようになった。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。