「40~50代の人は頭が凝り固まっているので、新しい発想が生まれない。一番増やさなければいけない顧客の年代層で、業界に毒されていない人で、発想豊かな人材が喉から手が出るほど欲しい。大手コンサルも使っていたが、その通りにしても業績はだんどん下がるばかり。誰も業績を上げられない。いずれホールがガラガラになる恐怖心にいつも襲われている。何かやらないとこのままではダメになってしまう」
イベントで稼働を上げる、新台を大量導入して稼働を上げる…今さらいうことではないが、それは集客のノウハウでもなんでもない。
ホールでの顧客接点とはパチンコ台である。ここのクオリティーが落ちていることに先のホールも気づいていない。
警察からは釘調整がはっきりと違法といわれるようになったが、やはり釘はホール経営にとって無視するわけにはいかない部分である。この技術がおざなりにされているからどんどん稼働が下がるのである。
新台入れ替えが頻繁に行われるようになって以降、特に釘の技術が落ちている。釘がきれいで、スムーズでスランプもない。今はこの真逆のホールの方が多いから、お客さんが減るのは当たり前だ。
基本のことができていなくて、いくら新しい発想で集客できたところで、釘のクオリティーが伴っていなければ、リピーターにすることはできない。
東京で等価の流れに流されることなく33玉交換で営業しているチェーン店の業績は、脱等価の動きの中でも微動だにしない。ここは釘のクオリティーが高いことがその稼働に裏打ちされている。
「4年間この店に通っている。会社が休みの日に週2回は通っている。ここは33玉だからいつ行っても良く回る。裏切らない。ここのお客さんは皆『等価なんかあり得ない』と口を揃えていいますよ。等価だから何がいいの?回らなきゃ投下資本がいるばかり。勝った時の目先の利益よりも、いかに投下資本を抑えられるかの方が大事」(サラリーマン客のAさん)
休みの日は開店の1時間前から並ぶ。常連のお客さんともすっかり顔見知りの間柄になり、話もする。常連のおじいちゃんは1パチのフィーバークイーンしか打たない。毎日、同じ台を打って粘る。収支をつけているが、黒字だ。
常連客の行動パターンは好きな台ではなく、勝てる台しか打たない傾向にある。
東京では等価から28玉に変わっても全然回らない、という声をよく聞く。25玉から28玉に変わって程度では、体感的に回るようになったかも感じられないが、33玉なら違いも体感できる。
それを裏切ることなく回すだけ。お客さんも他店で打つよりも勝率が高いのでリピーターになる。

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