庶民の給料が上がらない状態で消費税だけが上がれば、当然消費マインドは冷え込む。加えて、8%に比べ、10%は消費税の計算が簡単なために、余計消費が落ち込むことが懸念されている。
証券アナリストは「モノを大切に使うようになる。流行るのはリサイクルショップで新品を販売する業者は厳しくなる。吟味して本当に安くていいもの以外は売れない」と予測する。
ユニクロのカシミアセーターが大ヒットした。
カシミアはカシミアヤギの毛で織った織物で、毛質は細く、柔軟で独特のぬめりがある。保温性と保湿性に優れ、生産量が少ないため、高級素材の代表とされる。
繊維の宝石ともいわれ、希少性から高級品の代名詞ともなっている。一般的なカシミアセーターは2万円前後で、ブランド物になると5万円以上する。ユニクロはカシミア100%のセーターを7990円で提供したのだから売れて当然でもあった。1万円以下だからといって悪い品質ではない。
安くできる理由は世界最大級のカシミア専業工場と長期契約を結ぶことで品質の安定と低価格を実現した。
消費が低迷することが予測されているが、家電やバス・トイレ周りは、昔の商品よりも電気代や水道代がかからないように商品が相当改良されている。現行の製品を使うよりも電気代や水道代が安くなるにも関わらず、買い替えは需要は起こらない。衣料品と違ってエコタイプの最新家電は値段も張る。
10%時代は財布のひもが固くなるわけだが、では、パチンコ業界にはどのような影響を及ぼすのか?
「4円パチンコの支持がないのなら、4円を捨てることを考えて、1円主体にしなければダメ。国民の収入も上がらないのだから、1円で経営できるシステムを考えること。お客さんにはおカネを使わせない発想が必要になってくる」(証券アナリスト)
1パチコーナーは中古機で成り立っているわけで、機械代を大幅に下げないことには1パチコーナーに新台を導入することはできない。
メーカーは自社が生き残ることだけを考えているので、機械代を安くすることは考えにくい。
「メーカーはがん細胞と一緒で、業界が終われば、最後は自分たちも死ぬことになる。自分たちががん細胞と気づいた時に業界の展望が開ける」(同)
内心気づいているはずだが、そんなことはおくびにも出せない。
日工組は遊技客が手軽に安く安心して楽しめる多種多様な低射幸性遊技機を開発・設置する、と決議しているが、ホールに安く安心して設置できる遊技機開発に努める、という一文も加えるべきだ。

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