3月8日、巨人は本社で記者会見を開き、新たに投手が野球賭博をやっていたことを発表すると共に、渡邉恒雄最高顧問、白石興二郎オーナー、桃井恒和球団会長の3首脳が引責辞任することも併せて発表した。
球界の紳士だったはずの巨人は、遡れば4年前、原監督も不倫問題で口止め料として元暴力団員に1億円支払っていたことを週刊文春にすっぱ抜かれた。
巨人は紳士でなければならない、という抑圧が他球団より高いから、陰で不法行為に走るのかも知れない。
プロ野球OBが口を開いた。年の頃は還暦を過ぎている。
「昔はキャンプ中はもちろん、試合が始まっても暇な時はよくパチンコへ行ったもんだよ。それがガス抜きになっていた。今はすぐに写真に撮られてSNSに載せられてしまうので、気軽にパチンコへも行けない」
高知県安芸市は阪神タイガースの春と秋のキャンプ地で、宿泊先はホテルタマイは1階がパチンコホールである。ホールオーナーが、安芸市には宿泊施設が整っていなかったので、タイガースの宿泊先として建築したようなホテルで、練習後は1階のパチンコホールで寛いでもらおうとの狙いもあった。
今はキャンプ中に選手がパチンコを打っているかどうかは、分からないが、昔は選手の姿があった。
今でもパチンコ好きの選手はいるはずだが、息抜きできる状態ではない。
ダルビッシュ有が日ハムへ入団も決まった高校在学中、未成年でタバコを吸いながらスロットを打っている姿が写真週刊誌に掲載されたこともある。この報道を受け、東北高校は停学処分にして、3月1日の卒業式には出席できなかった。卒業は1週間遅れとなっている。
ダルビッシュの場合は高校生の時から有名人で、なおかつ未成年であったために写真週刊誌のターゲットになってしまったきらいがある。
「パチンコで勝った時は自慢するために、あえて紙袋一杯に景品を抱えて寮に帰ったもんだ。皆から『すごいな』といわれ、景品を配ることで優越感に浸っていた。昔はパチンコから勝ち負けを教わった。今は顔が売れるとパチンコもできない。ギャンブルに免疫ができていないから、若いうちから野球賭博に嵌ってしまう」(同)と今回の問題を分析する。
野球選手だってストレスは溜まる。
ストレスの発散が昔はパチンコでできていた。このことを業界関係者は肝に銘じるべきだ。

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