❶パチンコ業界全体で、売り上げ減にストップをかける改革として、何をやって、どう効果を出したのか? メーカーもホールも明確に答えられる人はいるか? 大手ホールの中で、既存店の売上、粗利、参加人口を110%増やした人材はいるか?
そして、パチンコ日報読者のコメントを拝読すると、鶏が先なのか? 卵が先なのか?と言う意見に分かれていることが分かる。つまり、ホールが先なのか? メーカーが先なのか?となる。
でも、今はもう後先がない、崖っ淵まで来ている。
モノを売る場合、価格の決定権は川上にあるのか? 川下にあるのか? 普通ならば、川下が買わなければ価格が下がる。需要バランスを川上がコントロールすれば価格は上がる。そして資金力のある者がそれでも買う。
かつての遊技機は、誰でも買うことが出来た。そして、誰でも勝者だった。業界内で自主規制もあった。
ところが、自由競争が本格化して、ホールの大型化が始まり、等価交換になった。4号機時代やMAX機時代にはホール各社は最高益を出した。
グローバル化の流れの中で、日本は終身雇用に別れを告げたころから、将来の安心が崩れる。
大学生でも遊べていたパチンコはギャンブル化によって、気軽に遊べなくなる。と同時に将来への不安が増加し、正規雇用が減った。
❷この現状を見てパチンコに将来はあるのか?
パチンコ業界が縮小することは、アンチや一般論からすると社会的には善いことになる。一部のメーカーやホールは生き残れたとしても、周辺業者の大半は廃業するしかない。
❸そしてホール業界の向かう先はどうなるのか?
ある企業が近い将来を見越した開発内容を聞くと、パチンコ業界全体の将来の様変わりに驚くだろう。
ガソリンスタンドは、フルサービスと、セルフサービスに分かれた。どちらを利用するか、それは消費者の選択することになるが、安いセルフを利用したくても出来ない地区の消費者は、高いガソリンを我慢して買うしかない。高くても買わなければ車は走らない。
パチンコに置き換えると、高い価格のホールしかなければ、その地域は、パチンコを“生活の一部”として認識されているユーザーだけに支えられることになる
ガソリンとパチンコの違いは、商品の提供者側が、見える商品を売っているか、見えない商品を売っているかだ。
❹見える商品を売る遊技機メーカーと見えない商品を売るホール。ここに問題点の本質が隠れている。
見えない商品を売る代表格は、保険業界であろう。カタチのない安心が商品だ。他には病院やテーマパークや演劇や映画のエンタメ業界の一部もカタチのない商品を売っている。
その見えない商品の価値を決めるのは本来ならば消費者であるが、ホール業界の場合は、商品が見えないからと言ってホール側が価値を押し付けている。
設定などで商品に優劣を付けるのが代表格。
初当たりまでは、どの台も商品価値は同じだが、初当たりまでの消費金額は、商品価値が違っても、商品価値の低い商品なのにすぐ当たるケースがある。
だからパチンコファンは夢を見る。これこそがギャンブルの正体だ。ここが他の目に見えない商品を売る業界とは異なる点だ。
ホール業界はこの本質を利用して来た。
勝ち組のホールはこの本質のコントロールが上手い。負け組は下手くそ。下手くそだが、選択権のない消費者に支えられて生きている皮肉?
ここまで崖っ淵にたった業界の一部は、生きるか死ぬか。廃業か存続か二者択一しかなくなった。
❺この現状の業界の参加人口を倍増させるには150%無理だ。
参加人口を増やすには、
❻第一に魅力的な遊技機が必要だ。それと良心的なホールの遊技環境整備。
❼次は遊技機を活かすホールのテクニックだ。
この❻❼が両立しなければ参加人口の増加はあり得ない。
❽低貸営業は4円があるからこそ成り立つビジネスモデルだ。いずれこのビジネスモデルは崩壊することぐらい業界人は気づいている。それを避けるためにダイナムのように企業努力をしている所もある。
このままではパチンコ業界全体が破綻寸前だ。
だこらこそ、今後間違いなく出現するのは、低価格の遊技機であろう。
あるメーカーがパチンコ部門を捨て身で立て直すために検討しているのが「25パチンコ」だ。
新台を25万円で販売する。台数値引きなど特典はなし。大手も弱小も同じ価格。機歴も関係なし。
最終的に19万9900円を目指す。これならば1パチは4円のお下がりを必要としないと目論む。
それとは別に、ホール系メーカーが誕生するかも知れない。
パチンコ共和国に救世主をどうやって誕生させるか。
経団連4代会長
土光敏夫のような人物がパチンコ業界に現れることが、パチンコ業界復活のカギである。
30年先の2050年にパチンコがあり続けるためには?
今やらねばいつやれる!
お前がやらずに誰がやる!
了
あなたのポチっ♪が業界を変える
※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。