パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

4年前はバカにしていたライトミドルの時代がキタ~

チェーン店全体のパチンコの稼働が落ちている現状分析した結果、新基準機の設定付きパチンコにある、と結論付けたホールがある。ただ、話を聞くと自分たちが蒔いた種が原因で、機械そのものではないことが分かる。

「設定付きはダメ。爆発しない。(設定は1のままで)釘で調整していますが、お客さんは旧要件機に流れます」(ホール店長)

設定付きの評判を落としているのは、ホール自らに原因があることに気付いているのか、いないのか。設定6を使えばそれなりに連チャンするかも知れないのに、使おうともしない。同じような運用方法を取るホールが多いから、設定付きの評価は芳しくない。

お客さんの方もその辺は見透かしている。

「どうせ設定は入れていない。今のパチンコのバカみたいなぼったくり調整なら、スロットの設定1のほうがだいぶ良心的です」

「メーカーがどんなに頑張ろうが、設置してる店がマトモな扱いをしないんだからどうしようもない。私の地元の設定付きパチンコは1k13程しか回らない、しかも400ハマり以上しないと当たらない」

「釘を弄って設定も弄る。こんなん稼働がいいわけがない。何故か?釘だけでも昨今勝てなくなってきているのにそれプラス設定なんて勝てない要素がさらに増えるなんてそりゃ座らんて」

「設定付きは最初から破綻してますよ。回るイコール低設定ですから。回らなくても高設定とは限らないところが恐ろしいですが」

「違法と言われようが、釘調整しないホールなんて皆無だろう。加えて設定付きとくれば、もちろん最低設定がメインで、使っても中間までか」

ここまではユーザーの声だが、ホール店長も同意見だから設定付きにお客さんが付くとも思えない。

「結論からいうと現状8割以上のお店が、設定付きパチンコなのに最低設定プラス釘をメンテナンスしてます。そうしないといけない組織が問題なのでしょうね。設定1だと利益確保できない。なら釘も✖する。店長悪くないよ。それを管理するオーナーとか会社が悪い」

設定付きパチンコの話はこれぐらいにして、次はライトミドルの話だ。最初に登場したホール店長はライトミドルの時代が到来してきたことを実感している。

SANKYOがライトミドル「フィーバーマクロスフロンティア2」を発売したのは2015年6月のこと。

展示会の席上、富山一郎専務は次のように述べている。

「ライトミドルで稼働を上げ、市場を活性化させたい。当たりやすく、1種、2種のスピード感があるのがマクロスフロンティア2。必ず参加人口を増やします。そのためにもライトミドルをやり続けます」

この発言を受けて店長は「当時はMAX機が撤去される年で、MAX客の受け皿はミドルだと思っていた。ライトミドルに力を入れるなんて、バカなことを言ってるな、と思っていたんですが、SANKYOの読みが凄い当たっている。そういう時代になった。1/200のエヴァやシンフォギアは当たりやすい。初当たりが重いミドルにはついていけない。SANKYOの出す機械には注目したい」(ホール店長)

甘く使えば、利益は取れないかもしれないが、甘く使えばどこの機械だって稼働は付くんじゃない?




人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。





指原莉乃に業界をプロデュースしてもらえ

5月13日放送の2つのバラエティー番組で、元AKB48の指原莉乃と演歌歌手のさくらまやがパチンコについて話した。偶然とはいえ若い女性芸能人がパチンコに興じる話題は業界には明るい材料だ。

日テレ系の「しゃべくり007」に登場した指原はAKBを卒業後、初のバラエティー番組だった。アイドルを卒業して最初にやったこととして、「アイドルだったらあまり行かないところで初めてのパチンコに行きました」と明かし、スタジオ内は「え~!」という歓声に包まれた。



行ったのは渋谷のホールで、パチンコ玉に換えることも分からなくてまごまごしていると、じいさんから「邪魔だからどいてくれ」と言われたり、また別のじいさんからアメを貰ったことなどを紹介した。

指原自身もAKBでパチンコ台になった経験があったので、興味を持っていたものと思われる。

一方、TBS系の「人生イロイロ超会議」では、10歳で演歌歌手デビューしたさくらまやが登場。現在二十歳になったさくらが大好きなことがパチンコで、休日は浅草のホールへ朝一から並んでまでパチンコに興じる姿を紹介した。



未だに一度も恋愛経験がないというさくらは、彼氏を作ることよりもパチンコの方が好きな様子。海物語に3万円突っ込むさくらに対して、MCの有田哲平からは「好きな男性と海へ行くより、海物語を打っていた方がいいよね」とナイスな突っ込みを入れられる。

現在の夢は「ラスベガスで豪遊すること」。ギャンブラーの素質が垣間見れる。

若い女性芸能人がパチンコに興味を持ったり、好きになってくれることは業界のイメージ的にもいい。

かつてタモリは「卓球は根暗なスポーツ」と揶揄し、不遇な時代があった。それが泣き虫愛ちゃんこと福原愛が3歳の頃から卓球に打ち込む姿がテレビで取り上げられるようになると、卓球のイメージがどんどん変わっていった。

愛ちゃんも常にメディアに登場し、強いままに成長していく。やがてはオリンピックに出場して2大会連続でメダルまで獲得する。愛ちゃんの姿を追っかけた子供たちが増えたことで日本の卓球界は選手層も厚く、愛ちゃんに続く天才卓球少年少女を輩出している。

今年1月、日本卓球協会は愛ちゃんに対して特別功労表彰を行い、日本の卓球界をけん引した功績を称えた。愛ちゃんの存在がなければ今の強い卓球界はなかったかも知れない。

一人の少女の活躍で根暗なスポーツのイメージを変えることができたのだから、パチンコのイメージだって変えられないことはない。

さしずめ、指原には業界のイメージキャラクターになってもらって、パチンコ業界の広報役を担ってもらう。指原の発言は影響力もある。プロデュース業に力を入れていくとのことなので、いっそ、若い女性が興味を持つようにパチンコ業界をプロデュースしてもらったらいい。

三洋は海物語のさくらまやコラボバージョンを発売したらいい。

後は行動に移すことで業界のイメージは変わっていく。




人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

ホールの無人化は避けて通れない問題か?

世間から批判を浴びることの多いパチンコ業界にあって、存在意義の一つが雇用問題だ。総務省の資料によると31万人(2012年度)がパチンコ業界の受け皿となっている。データが古いので今はもう少し下がっているかもしれないが、自動車主要11社の20万8000人を大きく上回っている。

労働力が潤沢にあれば、雇用もできるが、少子高齢化や有効求人倍率の上昇でパチンコ業界では採用そのものが難しくなっている。

ちょっと前の話になるが、少子化対策として自民党の加藤寛治衆院議員が「必ず新郎新婦に3人以上の子どもを産み育てて頂きたいとお願いする」と発言したことがセクハラと批判を受け、すぐさま発言を撤回した。ネットではフルボッコ状態だが、この発言は正しい。

夫婦2人から最低子供を3人産まないことには人口が増えない。親は子供より早く死ぬ。この両親から子供を2人しか生まれていなかったら、両親が死んだらプラスマイナスはゼロとなる。だから3人以上産まないと人口は増えない。

第一次ベビーブームの時、出生率は4.3を超えていたが、今は1.44まで下がっている。結婚しない男女も増えているが、この出生率で推移すると2060年には日本の人口は8674万人にまで落ち込むことが見込まれている。

日本の労働力は確実に衰退して行く。となると、将来的にはホールも無人化を真剣に考えなければいけない。技術的にはホールを無人化することもできるが、それではホールの存在意義が薄れてしまうことにもつながる。

「パチンコは人手不足にも関わらず、コンビニや居酒屋、農業、工場のように外国人労働者を雇うわけにはいかない。その理由は遊技機の不正を恐れているから」と指摘するのはセキュリティー機器メーカーの関係者。

未だに遊技機のゴトは一掃されることもなく、手を変え品を変え脈々と続いている。過去、中国人にゴトをやられまくったトラウマもある。閉店間際のトイレの天井裏に隠れ、閉店後に裏ロムを付けられた。

「完全無人化システムが生まれないのは、遊技機の信頼性がないからです。遊技機メーカーが、100%セキュリティー対策が完ぺきな台を出さないと無理。カジノはバニーガールがドリンクを運ぶぐらいで、無人化のようなもの。基本は監視カメラでセキュリティー対策をとっています。無人化のオーダーがあればいつでもシステム構築はできます」

大手ホールほど抱えている従業員数も半端ではない。人件費削減のためにも無人化は乗り気だったが、集客にはマンパワーが必要、とトーンダウンした経緯がある。

募集しても募集しても人が集まらなければ、いずれ何十年か先には無人化ホールが登場しているかも知れない。

無人化と関係ないが、最後にこんなアドバイスをくれた。

「これからの時代、マッサージチェアの発想が必要です。つまり、あの台から離れたくない。あそこの台に座りたい、と思わせる」

そういえば、10年以上前、肩を指圧してくれるマッサージチェアがあったな…



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

真の依存症対策は2.5円、7枚交換を警察が強制すること

ギャンブル依存症対策の一環として、パチンコは出玉規制を強化した遊技機の普及、出玉情報等を容易に確認できる遊技機の開発・導入をすることになった。

出玉規制にしては依存症対策の効果がどれほどあるのか、否定的な意見が多いが、それ以上に訳が分からないのは、出玉情報を容易に確認できる遊技機と依存症対策がどう関係があるのか、ということだ。

パブリックコメントにも以下のような意見がある。

「出玉情報等を容易に確認できる遊技機について、誰がどうやって確認をするのか、それがなぜ依存症対策となるなのか不明確な計画です。根拠を示してください」

例えば、役比モニターはベース30が守られているかどうかを担保するものだが、ベースモニターは基板についているので、肝心の客が見ることはできない。公平、公明、クリーンさをパチンコ業界がアピールしたいのなら、ブラックボックス化する必要はない。ならむしろ、表に出すべきであろう。法令順守の健全なホールであることを大いにアピールできる。

表に出せば健全性は謳えるが、出玉情報が容易に確認できることが依存症対策とどうつながるのかは理解に苦しむ。

さらにこんな意見もある。

「出玉情報等を容易に確認できる遊技機に係る規格の追加には管理遊技機(コインレスパチスロ等も含む)が該当すると思われますが、想定されている送信データは現状設置されている遊技機でも送信可能なデータばかりであり、管理遊技機にする必然性がなぜ有るのかの具体的理由が不明」

本当の依存症対策は出玉規制や出玉情報が容易に確認できる遊技機ではない。次の指摘にあるように脱等価が正しい。等価仕様の機械で、等価営業を続けていれば出玉性能を落としても依存症対策にはつながらない。

「現在の等価交換に合わせた遊技機の開発及びその等価にあわせたホールの営業が一番の依存者を産んでいる。一昔前の全国的に貸玉4円で2.5円で景品交換していた時は遊技機の例えばパチンコのセブン機の確率は180分の1だった。

CR機登場後、つい最近までは大阪を抜かして殆どが等価交換に近い営業形態をとり、その上セブン機の確率は400分の1までになった。

これは一昔前の営業ではお客様が一日に最大限使うお金が平均一日に2万円だったが、現在のパチンコは5万も6万も使えるお金を用意しないとパチンコできない。

これは昔の交換率がお客様の投資金額の1.6倍の出玉を出してもお店は損益分岐点なので、機械の確率が甘くてもお客様に特賞回数を多く出して、営業できた。その結果、2万円負ける過程でも、大当たりを何回もかけながら負けるので時間もかかるし、特賞を何回もかけて負けるので、お客様の懐には優しかった。

これに対して現在の等価交換では利益を出すためには殆どのパチンコ店が投資金額の0.85倍の出玉しか出せない。それも確率が400分の1と荒い波を作っているため、殆どのお客様が大当たりが出っぱなしで大勝するか、一回も大当たりがかからないで突っ込み続けることになる。

そこで、大勝する客を見てなんとか自分も一回あてれば、と強烈にのめり込んで行くのだ。やめ時がないのだ。

この等価交換のもとではいくら遊技機の確率を甘くしてもホールの利益を出すためには、出す日と出さない日の高低差を大きく営業しなくてはならず、余計にのめり込んでしまう客を増やすばかりである。

現在保通協は300分の1まで射幸心を落としているつもりでも、昔に比べると射幸心は高い。特にまだ旧基準の撤去猶予された遊技機も多く存在する。

本当におお客様の懐に優しい娯楽の殿堂としてパチンコの依存症者を少なくするのは簡単である。現在の等価交換を警察の指導で強制的に2.5円交換スロット7枚交換にすればよい。全国1軒残らず強制的にやらせる。それで、お客様の懐から出る使う金額は極端に少なくなる。

つまり本当の射幸心の低下につながる。もちろんメーカーに甘い確率の遊技機の開発を警察が指導しなくてはならない。

今の等価交換の下では保通協の短期間出玉や長期間出玉の制限や300分の1規制などでは、本当の懐の射幸心は高すぎるままである」

以上



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。


ATM設置ホールの本音

ギャンブル依存症対策基本法では、店内ATMの撤去が求められている。これはあくまでも要請であって、強制的に撤去せよというものではない。

ギャンブル依存症が社会問題化する以前からホール内にATMを設置していることを問題視していたのが共産党の機関紙「赤旗」だ。一番最初に報道したのは2009年11月12日。当時関東、関西圏で150台が稼働中で、「ギャンブル依存症拡大の元凶」とパチンコ業界だけでなく、監督官庁、金融機関の責任も追及した。

ATM導入に積極的だったホール関係者が撤去問題の取材に応じてくれた。

「赤旗で騒がれたことで2カ月あまり使用を停止していた時期もありました。再開したものの受け皿だった銀行が手を引き、その後の受け皿となる銀行も取締役会で否決されてしまいました。社会的対面を重んじる銀行としては、赤旗に叩かれて続けることはできませんよね。休止中も受け皿を探していたトラスト社から毎月設置料の名目の形で3万円が振り込まれていましたが、結果的に再開の目途が立たないので撤去しました」

では、どれぐらいの利用額があったのだろうか?

「うちのホールは500台以上のホールと定められていた設置水準以下の小型店舗ですが、ピーク時には月に1500万円ほどの利用額がありました。トラストさんの方が『認識不足でした』と驚くほどの利用額でした。月額の利用手数料を7万円払っていましたが、その価値は十分にありました。ホール側の本音で言えば、負けてカッかしている時に店内で使ってもらうのがベストです。今はホールの真横にコンビニがある時代ですが、お客さんを外に出させたくない」

こんなことを書けば非難の嵐だろう。客の「利便性」という言葉を使ってきれいごとを言うよりも潔い。やたら長いリーチでハズレを作るのもすべては売り上げに貢献するためだったが、今はその姿勢を正す時だ。

「人それぞれ何かに依存していて、それにおカネをつぎ込む。アパート暮らしでも高級車におカネをつぎ込む人もいれば、スマホに課金する人もいる。パチンコはギャンブルのくくりになってしまったので、叩かれる」

このホール関係者の店には25銭パチンココーナーがある。2000円もあれば一日中遊べる。夜の9時に25銭で遊んでいた常連客がプレイを終えても席を立とうとしない。スタッフが心配して声を掛けた。

「足が痛くて、しんどい」

「閉店まで座っていてもいいですから、休んで行ってください」と答えた。

末期の胃がんで余命2カ月を宣告されていた。

家はホールからは歩いて5分ほどの距離にあった。

閉店後役職者が車で家まで送った。

「昨日もしんどそうやったけど、辛いのに来たらアカンでしょう」

「家族も身寄りもいない。しんどくても好きなパチンコを打っていたいんや」

末期がんを宣告され、身寄りのない常連客の唯一の楽しみがパチンコだった。パチンコを打っている間はがんのことも忘れることができた。

ATMと25銭パチンコは対極の位置にあるが、それもこれもホールの風景である。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。