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還元率が一番高いカジノにパチンコ、公営ギャンブルはどう対峙する

長いパチンコ日報の歴史をみてくると、読者の皆様の中には、アンチ営業1号、元店長の読者がいます。批判コメントも掲載されています。

その意味、分かりますか? それも重要なご意見だからです。

しかし今回は初めてこのようなエントリーを書きます。私の寄稿に対して、次のようなコメントが入りました。

「ルーレットで出目を予測できる人間などいません。ディーラーが狙った目を出せるというのも都市伝説で、実際には不可能です。パチンコで『この出目が出たらハマる、この出目は好調サイン』といった類のオカルトと同じで、少しでもカジノに詳しい人には、ありえない話として常識です」

さて、このコメント主様は、何を言っているのか? 何を根拠に都市伝説というのか? 多分ネットでの情報の受け売りでしょう。

確かに現行のルーレットの構造では、昔よりも難しくなっております。

私がフラミンゴヒルトンに通っていた時の話をします。

20数年前のラスベガスのルーレット回転盤の数字の仕切り部分は、高い仕切りと低い仕切りが混在しました。

高い仕切りの回転盤の場合は、低い仕切りの回転盤よりも落下する位置の予測は、数段予測確率は高いものです。数倍確率は高かったと感覚的に思います。

仕切りが高いと、投げた球が数字の部分にすっぽりと入り、仕切りが低いと、投げた球が数字の部分に一度入っても、飛び出すケースがあるからです。

現在は仕切りの低い回転盤が多くなっておりますが、20数年前までは高い仕切りの回転盤も非常に多かったですね。

私が通っていた、ラスベガスのフラミンゴヒルトンも、ソウルのウォーカーヒルも、当時は仕切りの高い回転盤を使用していました。

私は仕切りの高い回転盤しかルーレット遊びをしませんでした。
勝率が数倍違うからです。ベテランディーラーならば、仕切りの高い回転盤でかなりの確率で数字を狙えます。

当時の私の必勝法をお話ししましょう。

アメリカンタイプの場合を例にすると、数字は0と00、1から36の合計38個の数字です。

この38個の数字の配列を全部記憶します。そして、その数字の配列を6個のブロックに分けるのです。

予測は「どのブロックに落ちるか」です。

回転盤のスピード、投球の速さ、賭け客の賭けた数字、ディーラーの癖、などを瞬時に判断します。

このコツが分かれば、ルーレットの勝率は上がります。

実際に私はフラミンゴヒルトンで、1週間で当時のレート換算で約1600万円勝ちました。
私は、回転盤の数字の仕切りの高いルーレットであり、尚且つベテランディーラーと思われるルーレットテーブルでしか遊びませんでした。

ラスベガスのカジノでは、有名人とも会いましたし会話もしました。マネーの虎に出演されていた社長さんが奥様とルーレットをしていました。

当時も今も一線で活躍している、あの巨大アイドルグループのプロデューサーもルーレットをされていました。

私が遊んでいるルーレットテーブルに入って来たプロデューサーは約30分遊んで帰りました。彼はたった30分で約200万円もプラスにしました。

もちろん会話もしましたが、結構慣れた口ぶりと手慣れたチップの掛け方でしたよ。

ルーレットは、カジノの中で、唯一ディーラーの意思が働くものです。

だから不正も生まれます。

それを防止するために、数字の仕切り部分を低くしています。

またプロらしき客が来ると、回転盤の速度を上げ、投球した球が回転盤内で暴れるようにして予測困難にします。

その他の話は長くなりますから省きますが、ベテランディーラーは自分の意思で、数字を狙えますし、客も回転盤のブロックを分ければ数字を予測できます。

数字の仕切りが低い回転盤の場合は、一度落ちた球が暴れるので難易度は上がります。

しかし回転盤を非常に緩くして球を投げればある程度の位置は狙えます。

20年以上前ですが、趣味で実際にカジノスクールに通った私が体験しておりますから間違いありません。

余談ですが、カジノディーラーは、チップを数えなくても、手の感覚で枚数が分かるのです。
カジノスクールでは、そんな事も訓練されました。

さて次。

コメントで、「カジノ側からVIP扱いされていたのなら、相当な額を負けられていたのでは?本当に大幅プラスなら、VIP扱いどころか出禁になるだけですよ」とありますが、コメント主様の希望的観測ではないですか?

カジノの何処からの情報ですか?

私はフラミンゴヒルトンに関しては、大幅なプラスでした。コメント主様は、カジノ側がどうやってVIPを選ぶのか分かってないようですね。

小さなカジノでしたら、数字大勝ちしたら、目立つから出入り禁止もありえるでしょう。

しかし大規模カジノならばよほどデカくなければ心配無用です。また、こちらも目立つような行動はしません。

またまた20年以上前の話で恐縮ですが、私はフラミンゴヒルトンの顧客係のアンディとキャサリンから見せてもらったコンピュータディスプレイを見て驚きました。まだディスプレイがブラウン管の時代です。

私が最初に与えられたVIPカードは、シルバーカードでした。

シルバーカードホルダーは、カジノ内の宿泊費、飲食、フィットネスクラブが無料でした。

カードは2枚渡されました。スロットマシンで遊ぶ時は、このカードをスロットマシンに差し込みます。

するとカードから顧客情報を読み取ったマシンのデータは、全てカジノホストの端末に送られます。その端末を見ると、誰が何時間、どのマシンで遊んだか分かるのです。

最初の頃の私は、一般カードしか所有していませんでした。その一般カードの情報の時に、この客は太い客と診断されると、格上げされるのです。

テーブルゲームの時は、ディーラーにカードを見せます。そしてディーラーは、客がチップを買う毎にいくら買ったか付けていました。

さて、なんで客はカードをスロットに挿入したり、ディーラーに提示するのか?

それは使った金額により、キャッシュバックがあるからです。日本のポイントカードみたいですね。

20年以上前から、ラスベガスのカジノでは、顧客情報を収集しているのですね。

そして、カジノは基本的にお客が負ける確率になっているから、一時的にプラスになっても、長期的にみたら、出入り禁止にはしません。

ついでに話をしますと、カジノの控除率は、パチンコや競馬よりも少ないですよ。

還元率で話すと分かりやすいですかね。

競馬や競艇などは約75%、宝くじやトト等は47%

カジノのスロットマシンは90から94%くらい。

ルーレットはアメリカンタイプとヨーロピアンタイプで00の出目一個分の差はありますが約98%。

ブラックジャック約99%前後、バカラは掛け方によりますが約99%。他にも大小と言うゲームやポーカーとかありますが、カジノの還元率は、ホールの還元率より大幅に多い。

ポーカーとバカラはその代表格です。

私が好きなカードゲームは、カリビアンスタッドポーカーでした。

ある日4カードを出したのですが、その途端、テーブル全体の進行が止まるんですよ。
他の客もその間はじっと待つのですね。

何故か? イカサマが無いか、監視カメラでチェックが入るのです。晴れてイカサマが無いと分かれば配当を受け取れます。

ギャンブルは、控除率を知ることが第一歩です。

つまりカジノはパチンコ業界にとって黒船。場所の数は少ないから影響は限定的ですがね。

控除率を考えたらホールよりカジノです。

つまりパチンコ業界は、カジノよりも楽しいゲーム性の遊技機を出すことが命題です。

カジノにはない遊技性能です。

還元率が94%くらいのスロットと対抗しなくてはならないパチンコ業界。

答えは1つです。

さて余談ですが、カジノが日本に出来る1年くらい前から、書店には、カジノ入門書が何冊も置かれます。既に知り合いの編集者から、私に監修の依頼が来ております。

編集者によると、パチンコ店のパチンコやスロットより面白いカジノ遊びをコンセプトにしたいそうです。

また、カジノオープン間近には、テレビで大々的に特集が組まれます。IRでの楽しみ方特集もありますよ。

パチンコ業界にとって黒船とどう対峙するか?
どう共存するか?




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