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設定付きパチンコの期待と不安

設定付きパチンコが各メーカーからリリースされる中、設定付きの新基準機パチンコの勉強会も開催されている。実機は市場に投入されていないので、メーカー発表のデータによるシミュレーションの世界ではあるが、スペックごとの特徴を把握して行かなければならない。

現場では運用を巡って想いを馳せる。

「ある程度回さなくても確率が上がった方が良いのか、回して確率を下げた方が良いのか、今から悩んでいるところです」(ホール店長A)

現場ではまだまだ釘を触る気満々である。最悪なのは回らない、ベタ1営業である。設定付きパチンコを導入するホールは、そんな無謀な営業はしないと思うが。

「年配客には設定付きパチンコであることをアピールすべきかどうか、正直迷っています。今は大々的には謳わない方が良いという意見もあります。なぜなら、設定付きパチンコだとどうせホールは1しか入れない、と思われ、見向きもされないことが心配だからです」(ホール店長B)

これはそのホールの信頼度によって大きく左右される問題。信頼のないホールなら、当然客は設定が入っていないと考える。

「設定付きのメリットは出したいときに出せる。これに限ります。ウチなら開店当初は全6を使って出ることをアピールするために使う。1を使うなんてもってのほか」(ホール店長C)

信頼があるホールはやはり前向きだ。

設定付きパチンコが普及して行くと、ユーザーの遊び方はボーダー理論から設定判別へと台の選択が変わってくる。スロッターがパチンコへ流れてくることが考えられる一方で、設定判別ができない年配客のケアも必要になってくる。

設定付きによってホール側にも一つのメリットが生まれる。

「ウチコ軍団対策に設定付きパチンコは有効です。これまでは釘の開け閉めだったので、スタートが20回以上回るような台を探すボーダー理論が通用しなくなる。おカネを使って負けるようになれば商売あがったりで、そのうちウチコ軍団はいなくなるんじゃないでしょうか」(ホール店長A)

その他、設定付きになったことで、新たな設定漏えい問題の懸念やスロットに比べ、設定付きパチンコは打ち手には絶対不利であるとか、設定示唆で広告規制がますます厳しくなるなどの意見もある。

警察も釘調整が違法と公言するようになり、釘調整をしなくても利益コントロールができる設定付きパチンコが新基準機から復活と相成ったわけだが、設定付きパチンコが業界の発展につながるのか、それとも衰退のスピードを加速させるのか、それはホールの使い方次第である。

設定付きパチンコが諸刃の剣にならないことを祈るしかない。



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