実際、次のようなケースがあった。
ずいぶん前だが、千葉県旭市の繁盛店にパチンコ未経験者が入社した。
ある日、繁盛店に競合店の店長から電話が入った。
「おたくのスタッフが1日で羽根モノを7台も打ち止めしていった。もう来ないで欲しい」
店長はパチンコ未経験スタッフに確認した。
「はい、その通りです。パチンコの勉強のために行きました。12時間で7台打ち止めにしました。うちの店より出るのに、どうしてお客さんがいないのですか?」と逆に質問してきた。
競合店は、とにかくお客様がいない。地域のお客様から無視された存在で、後にクローズする。
その競合店では、羽根モノを遊技する人はほとんどいない状態で、普段は調整もしてないはずだ。もしかすると、稼働を増やすために開け調整をしていたのかも知れない。
このケースは典型的な末期なケース。開け調整すれば上手くいくと思っているのだろう。
今でも同様なケースがある。特に4円20円。
茨城県のホールチェーンから「いくら開け調整しても成績が上がらない」と相談を受けた。
さっそく丸1日店舗に張り付いた。
分かったことは、魚のいない池で釣り糸を下げていた。エサもミミズではなくてエビだった。
このホールは、実は私が10年前に寄稿した「導線シリーズ」
を読み返していたのだ。
これはシリーズとしては14回。このホールは今更ながらに、お客様の導線を重要視し始めたばかりだった。
導線は動線にあらず。導線は店舗がお客様を導く線と言う意味だ。
導線シリーズの中に、このような言葉がある。
「このままパチ業界が変らなければ、将来1万店割れは確実」と大手銀行や証券会社系の総研に勤務の友人は断言する。
結果はその通りになった。
この10年あまりで4000店以上も減り、1万店を切った。
パチンコ業界の危機は10年以上前から叫ばれていた。
それなのに、ホール業界の対応は、低貸しを増やすくらい。起爆剤がない。
京王線沿線のAホール。
1パチを増台に増台を重ね、とうとう4円の設置台数を追い抜いた。
駅から徒歩1分。徒歩2分圏内にある競合店の4円は非常に好調だ。
Aホールの評判は「1円は出るが4円は出ない」だ。
Aホールの4円のお客様の導線は、再構築すればまだ間に合うのに、1円を増台する選択をした。
確かに1円は常に高稼働だからその判断は間違いではないが、その前に4円の稼働を落とさなければ1円の増台はしなくて済んだ筈だ。
恐らくAホールは、低貸し専門店になるだろう。
もっと早く、4円のお客様の導線を太く出来なかったのか悔やまれる。
低貸しにシフトして、一時的に稼働がとれても、風船が萎んでいくホール。その末路は閉店だ。
間に合うケースのホールは、早く導線を確保して欲しい。
※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。