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離職率が低下、チーム力が向上する、遊びを通じて学ぶ野外研修  前編

離職率が低下する、内定者辞退者が激減する、従業員同士のチーム力が向上する、社内風土が改善され業績に影響する————これは一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会が主催する野外研修で期待される効果だ。

パチンコ業界だけではなく、あらゆる企業で抱えるヒトの問題だが、本当にそんなことが可能なのか? 百聞は一見にしかず。座学と野外研修の違いはどこにあるのか、現地取材した。

通常は1泊2日のプログラムで行われるが、今回は1日の体験型研修だった。場所は兵庫県の「丹波悠遊の森」。コテージなども完備されたキャンプ場だ。

この日の参加者は7名。会社も違えば、年代も20代から50代までバラバラ。午前中は今回の野外研修を通じて参加者が思い描くゴールイメージをポストイットに書いて張り出す。例えば「明るく仲の良いチーム」「参加者の皆さんのことを良く知る、仲良くなる」「楽しかったと純粋に思えている」など。



そして、野外研修におけるグランドルールを決めた。今回の参加者の間では1.敬語禁止ニックネームで呼ぶ、2.無理といわない、3.プログラム前にハイタッチをする、という3つのことを話し合いで取り決めた。

午後からはいよいよ遊びを取り入れた野外研修の始まりだ。

最初の課題は小さな板の上に乗って、制限時間内に歌を1曲歌い終える、というもの。一つの板の幅は20センチほど。板は離してはいけない、つながっていることが条件で、踵が付いたりするとアウト! 1人がやっと乗れる幅で7人の場合はまず4本でスタートした。クリアするごとに板の数を減らしていく。



段々難度が増していく。講師からは課題が与えられるだけで、途中でアドバイスはない。初対面の者同士が難題をクリアするためには、自然発生的に会話が始まる。意見を出し合うようになるまで時間はかからなかった。このチームでは7人で3本まで乗ることに成功した。

2本目の挑戦に何度も失敗した時、初めて講師からのアドバイスがあった。

これまでの記録は10人で1本に乗ることに成功した事例を挙げた。

10人で1本に乗ることに成功したチームとの違いはズバリ作戦会議だった。リーダー的存在の者が出て、タイムキーパーや他チームの偵察部隊などの役割分担を決めた。歌も1曲歌うというだけだから、曲が短くて早口で歌うことで時間短縮するなど目標に対して計画を練った成果でもある。

このアドバイスをヒントにしたが、2本に成功することはできなかった。

この課題では本質を煮詰めてディスカッションすることだった。

次の課題は丸太に全員が乗り、身長順、年齢順、血液型順に並び替える。もちろん、丸太から落ちるとアウト。



2つ目の課題ともなると作戦会議も始まる。位置を変えるには一人が座ると替わりやすい、というアイデアが生まれる。

レベル1ではおしゃべりOKで課題をクリアする。

レベル2はおしゃべり禁止。その前に作戦会議の時間は与えられる。そこでジェスチャーで意思を伝えることに。これもクリア。

レベル3はおしゃべり禁止に加え、目隠しされる者も。ミッションはどんどん難しくなって行く。目隠しされた人に合図する方法を事前に打ち合わせる。それについても各々が意見を出し合うようになって行った。最終的にはこの難題もクリアする。



この2つの課題を終えて、座学で目標達成に向けて必要なことを各自で洗い出し、それをチームとして発表した。



つづく



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