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光明興業が西日本最大のサービスエリアの運営を開始

ゴールデンウィークに入り、いつもなら中国道は宝塚トンネルを先頭に30キロ以上の大渋滞が発生するが、今年は様子が違ってスムーズに動いている。

去る3月18日、新名神の川西ICから神戸ジャンクション間が開通したことで、神戸ジャンクションから高槻ジャンクションまでが全通した。これによって高槻~神戸間は2ルート時代を迎え、宝塚トンネル付近の大渋滞も緩和されることになった。



新名神の開通で話題になっているのが宝塚北サービスエリアだ。規模は西日本最大級で上下線から共に入れるのが特徴だ。連休中は駐車場へ入るための車の列が発生し、サービスエリアの各施設は大賑わいだ。

投資額は400億円。このサービスエリアを運営しているのが大阪の四海楼チェーンを経営する光明興業だ。

サービスエリアの運営権取得には、大型商業施設運営会社や大手鉄道会社など10社以上がコンペに参加したが、「宝塚らしい」アイデアが決め手となって、光明興業に決まった。

南欧風の建物は宝塚歌劇がある宝塚市の「花のみち」周辺のイメージにマッチさせたもので、サービスエリア内には宝塚歌劇のグッズ販売のコーナーを常設しているほか、毎月第3日曜日には宝塚OGによるレビューショーが催される。



圧巻はゴージャスな女性用トイレだ。天井にはシャンデリアが掲げられ、個室の数はメイントイレ56、サブトイレ30、と女性用トイレに長蛇の列ができないように配慮されている。



パウダールームは宝塚歌劇の楽屋をイメージしており、女性客には至れり尽くせりのトイレに仕上がっている。



サービスエリア初となったのは、2名のコンシェルジュが常駐していること。お客さんの困りごとに対応してくれる。彼女らは元ホールスタッフだった。

フードコートの運営も光明興業の社員が行っている。



大人気で売り切れ続出となっているパンコーナーでは、焼き立てパンが味わえるが、回転率を上げるために、最新のベーカリースキャンが導入されている。

これはトレーの上にパンを置くだけで、画像認識技術でパンの種類と値段を瞬時に判別して合計金額が表示される。代金はお客が直接紙幣投入口に入れて精算するので、スタッフは現金を一切触る必要がない。客側から見ても非常に衛生的といえる。

運営権を取得するにはコンペで勝たなければいけない。宝塚らしさを演出する企画書を作成するために、光明興業の社員は地元の農家や酪農家、養鶏場や畜産加工場、市役所や商工会議所をまわり企画を練り上げて行った。食材などは地産地消に拘った。

その結果決定したコンセプトは「ハイウエーの宝島」。農家の人たちが作ったものをハイウエーに集めてお客さんに提供していく…。

こうして2015年4月、最難関と言われたに宝塚北サービスエリアの運営権を取得することができた。

ただ、サービスエリアの運営は今回が初めてではない。2013年6月から舞鶴若狭自動車道・西紀サービスエリアの運営を行っている。去年の夏はフードコートのメニューをガチャガチャで選ぶ「ガチャめし」が全国的に話題になった。

パチンコに比べて収益性は低いがそれでもやるのは、従業員満足がなければ、顧客満足はない、との考え方からだろう。つまり、人が成長することで企業も成長する、ということに通じる。



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