パチンコ日報

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お客さんに勝てると思ってもらえる機械作りとは


業界を離れて10年、今は他業界で働いている元スロットメーカーの役員が、業界を離れて久しい今だからこそできる話をしてくれた。

昭和の終わりごろから平成の頭にかけて、保通協に持ち込む前に日電協の組合事務所で、事前に「組合試験」なるものが行われていた。機械背景としては2号機から3号機の時代で、当時のスロットは市場に投入されてからの不正機が後を絶たず、警察庁の信頼も失墜していた。そこで汚名返上のためにスタートしたのが、この組合試験だった。各メーカーは日電協事務所に5台持ち込んで、出玉率や役物比率をチェックしてもらい、OKとなったものが、晴れて日電協へ申請できる体制を敷いていた。

2~3年経った頃になるとこの体制はおかしいのではないか?という不満が出るようになった。保通協へ持ち込む新機種は機密の塊である。それを日電協で検査するということはライバル会社へ新しいアイデアやノウハウを全部見せてしまうことにもつながる。実際に日電協とはいえライバルメーカーの社員がチェックしていたのだから、機密はダダ漏れで、そのうちアイデアをパクった機械が出てくる始末だった。それで、結局5年ほどで組合試験は取りやめになったが、すごい時代を経験して今のスロット業界がある。

「0号機の時代はリレー基板で、そもそも保通協試験もなかった。この時代はリレー基板に配線を走らせて遠隔も行われていたが、それは、客に還元するためのものでした。3万円負けているおばちゃんにそのまま帰らせたら悪いから2万円は出す。3万負けたと思っていたら、2万円取り戻せた。1万円の負けでも、2万円取り戻せたことでニコニコしながら帰る。それなら、また明日も来ようと思う」(元スロットメーカー役員)

遠隔にも言い分があった。

業界懐古はこのぐらいにして、ここからはちょっと建設的な意見を。

「今の機械作りに必要なことは、メインでもサブでも隠していたものをすべてオープンにする発想ですね。一般通念として業界はインチキと見做されているわけですから。設定を100%教えると法に触れるが、そこをチラリズムでお客さんが読める台を開発する。設定が6でも100%その通りに動くとは限りません。お客さんが勝てると思う機械。3回に1回ぐらいは正しければ人間の心理からしてもその台から離れません」

パチンコの場合は釘が読める人が見れば、ある程度回る台かどうかということは分かる。スロットはプログラムでブラックボックス化しているので、小役確率で設定判別を行ったりしているが、それとは違う方法で設定が読める新たな仕組み作りだ。

「何度もいいますが、お客さんが勝てると思わないことには来てもらえません。設定判別をこうなったら、こうなる、そして、こうなったら、こうなる、というようにストーリー性を持たせる。それが全部当たったら店が嫌いますから、それは100%ではない。ストーリーを読むまでに5000円はかかりますよ。それぐらい回すと設定判別の判断材料となるものが分かりますよ。あまり難しすぎてもダメですが、ある程度頭を使ってもらって、ヒントを与える。そうすると追っかけてくれる」

ストーリー性を持たせた設定判別ができるスロットが登場してくることを期待する。


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