老舗企業のオーナーは、子供が中学生になると、株運用のための資金を提供しておりました。後継のための英才教育の一環です。
資金提供は、譲渡ではなくて、貸し出しなんですね。ちゃんと借用書も作成します。子供に株の教育をさせると同時に、生の経済学を学ばせる。株の指南役は、親父であったり、証券会社の人間であったりね。そんなケースは山ほど見てきました。
この時点で、子供の将来の格差が生まれるんです。
昔の日本人の感覚では、コツコツと貯金して…が美徳とされましたが、今の日本では、コツコツでは資産が増やせない。投資で成功した者だけが、大きな富を得られる。
現在の株価は、民主党時代の倍以上ですよね。単純に持っていた1000万円が2500万円くらいになっています。リーマンショックの時に500万円で安値買いした友達は、今は1億1000万円になっている。
投資の中でも株関連は、周りに株をやっている人がいると、株に対するハードルが低いので、すんなり株を始めたりする。逆に、周りに株をやらない人ばかりだと、一生株に縁がなかったりする。
株とパチンコは、ジャンルは違えども、始めるきっかけは同じです。
誰かが誘えば始めやすい。パチンコの場合は、そのパターンが完全に崩れている。つまり将来が危ない。
昔、パチンコを始めるきっかけは以下の通りです。
①親に連れられてホールに行った。
②高校や大学の悪友に連れられてホールに行った。
③彼に連れられてホールに行った彼女。
④パチンコで5000円勝った話を聞いてやってみた人。
⑤テレビで観たパチンコ番組を観た人。
⑥パチンコ冬ソナで始めた主婦。
こうやって、「初めてのパチンコ物語」を紐解くと、色々と見えてくる。特に業界から離れている小生には色々見えてきます。パチンコを始めるキッカケが少なくなってきている。
理由の第一は、パチンコやスロットが、遊技ではなくギャンブルになったから。
私が皆様にお願いした、業界人向けアンケートで、
(Q)業界人のあなたは、家族や親戚にパチンコやスロットを勧められますか?
との設問に、ほぼ100%の業界人の答えは、NOでしたよね。
こんな業界に誰がした!
出玉規制に嘆き、不安を抱える業界人に言いたい。
出玉規制は、パチンコ業界の最後のチャンスなんです、と。
何がチャンスかって?
つづく

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