パチンコ日報

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業界のイメージアップですぐに着手できることとは

業界人が集まった忘年会の席で参加者の一人がこう口火を切った。

「北朝鮮への送金問題がきっかけでパチンコ業界のイメージが悪くなった」

これは、1994年頃、アメリカが北朝鮮の核開発のために年間600億円が日本から送金されている疑惑がある、と報じたことを受けて、週刊誌でも足利銀行が北朝鮮への送金窓口になっていたことが取り上げられた。

「あの頃は年間1社1億が目標だった」

「あれで商工部の地位が上がった」

確かにこのパチンコマネーの送金問題が明るみになってから、参加人口は2930万人から2900万人、2760万人、2310万人、1980万人、1860万人…と減少傾向に向かっていった。

減少傾向にあったパチンコ業界で明るい話題となったのが2006年に発売された冬ソナだった。

NHKが2004年4月から8月まで冬ソナを放映。平均視聴率は23.1%を達成。同年の流行語大賞は「ヨン様」に決定すると共に韓流ブームが起こった。ヨン様人気が続く中でのパチンコ化は称賛された。

「あの時はパチンコとは無縁の主婦層が来るようになった。ヨン様人気は凄かった。あんなことが起きるパチンコが出て欲しい。新台を導入しても店内移動では意味がない」

「昔の新装開店は18時で期待感があった。今や時間打ちはグランドオープンの時ぐらい」

「釘で期待してもらうには40個交換しかないが、40個交換のスタートにするとすぐに釘の指導が入り摘発されてしまう」

色々な話が出る中で、新規客を開拓するためにも一つずつ悪いイメージを取り除いていかなければならない、という結論に達した。

イメージアップですぐにでもやろうと思えばできるのが、日報でも何度も取り上げている禁煙ホール化だった。

「東京都の受動喫煙防止条例でホールが除外されることはまずない。それなのに都遊協が反対したのはがっかりした。出玉が抑制されるがその分、投資金額が抑えられるわけだから、新規客獲得のチャンスと捉えなければいけない。その時のこの業界は全店で禁煙化する発想がないのは残念としかいいようがない。従業員だって吸わない人が増えているのに」

全面禁煙に踏み切るホールがある一方で、禁煙化に踏み切れない理由の一つは、喫煙比率が高いホールは「稼働が落ちる」というのが最大の懸念材料だろう。居酒屋などの飲み屋でも酒とタバコの相性は抜群なので禁煙にしたら客足が遠のくこと嫌がる。

筆者は飲みに行く機会は多い方だが、最近はそういう場所でもタバコを吸う人が確実に減っている。禁煙して随分年月が経つのでタバコの臭いには特に敏感だが、飲み屋でもタバコの臭いを感じることが少なくなった。日本人の喫煙率が2017年度調査では男女合計で18.2%まで下がっているのだから当然と言えば当然である。

禁煙と言っても喫煙室は設けるわけだから全くタバコが吸えない状況ではない。

業界のイメージアップのためには、真っ先に取り組みたい課題である。



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