パチンコ日報

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寮と賄いが見直される時代?

20代の男性4人が北関東でシェアハウスに住んでいた。

うち、一人は自動車工場で働いていた。無料の寮住まいで給料が25万円。悪くはなかった。ところが腰を痛めて働けなくなったので、会社を辞めてシェアハウスに住みながら次の職を探していた。

その若者とホールオーナーが偶然居酒屋で知り合うことになる。

オーナーは若者の話を聞いて、「じゃ、ウチで働かないか」と声を掛けた。

そのホールは昔ながらのスタイルでホールの上が寮で、賄も付いていた。住むところと食事は保証されている条件を聞いて若者は二つ返事で、ホールで働くことになる。

シェアハウスの同居人の一人が同じホールで働くようになった。やはり、衣食住のうち、食と住が完備されているのが魅力だった。もう一人は別のホールで働くようになった。

つまり4人中3人がひょんなことからホールで働くようになった。

この話を新宿の居酒屋でやっていた。

すると隣の席の40代のサラリーマン客が「その話し、おもしろいですね」と声を掛けてきた。

「パチンコ」「寮」というキーワードに惹かれたのはホール関係者だった。

会社名こそ言わなかったが、話の様子からかなり大手ホールのエリア長であることが分かってきた。

向こうも酒が入っているのか、自分の役職での年俸を明かしてくれた。2017年式のレクサスLCハイブリッドモデルが買える。

「パチンコ業界ってそんなにもらえるんですか。凄いですね」と相槌を打った。

ちなみに店長の年収は650万円~900万円らしい。

話し掛けてきた理由は大手と言えども求人難は変わらない。都内の有効求人倍率は1.5倍を超えているので、ますますホールに魅力を感じてもらうことができない。

そのために、毎年大量の新卒を採用しているわけだが、
「すぐに辞めて行く根性のない奴が多い。入ってすぐ辞める新卒は店長が説得してもダメな時は私が出て行く。辞めたい理由は聞いていた話と現実が違う、というのが多い。でも、エリア長になった時の年収がモチベーションになっています」(エリア長)

そのホールでは借り上げ社宅のような制度があるが、そこに問題があるように感じている。

「寮なら周りに同僚がいるので会社へ行かなくっちゃ、と思うが、一人だとそのまま休んでしまう。今はまた寮と食事を充実させた方がいいのかな、と思っていたところです」

時代は繰り返すというが、シェアハウスに住むぐらいなら今の若者は逆にホールの2階に寮があったスタイルを求めているということになる。

時給での差別ができなくなった今、寮と食事が見直される、というのか?


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都内の居酒屋での出来事だった。