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スタートが固定される設定パチンコになれば、中小も大手と同じ土俵で戦える

今回の風営法の規則改正で「MNRS」という聞き慣れない言葉が出てきた。開発に関わっている人はもちろん常識問題だが、それ以外の人には馴染みが薄い。

MNRSとは出玉に関する数式で、意味は以下の通りだ。

M=大当たり確率
N=最大ラウンド数
R=最大カウント数
S=最大賞球数

で、現行のM×N×R×S≦12が、改正案ではM×N×R×S≦10に変更される。

MNRSの積が12以下だったものが、今回は10以下にする改正だ。しかも改正案ではラウンド数も16ラウンドから10ラウンドに変更される。

この数式により、大当たりしやすい機械は出玉が少なく、大当たりしにくい機械は出玉が多いということになる。

開発陣は出玉性能をショボくさせる規則を元に新基準機を開発して行かなければならないが、併せて、釘調整が不要で6段階設定も加味して開発して行かなければならない。

「釘に替わるものとして突起物のようなものを考えている。設定6段階になれば、スタートもベースも完全固定されたものになる」(パチンコメーカー開発)

釘調整がNGなら叩いても曲がらない素材を使うことになるのだろう。そうなれば、ホールがスタート調整はもちろん、ベースやTYを削ることもできなくなる。ユーザーにとっては歓迎すべきところだろう。

「釘を見ただけではプロも分からない。客を付けたければ自ずと高設定を使うことになる。逆な見方をすると弱小店にもプラスになる。スタートは固定されるので大手も弱小も同じ土俵に立つことができる。スタートでは肩を並べるので、そういう意味では弱小店が起死回生のチャンスにもなる。開発としては規則改正を前向きに捉えている」(同)

とは言いながらも今回の規則改正での悩みどころもある。それは甘デジだ。元々、1/100程度なので確率の幅が狭く、6段階設定でそんなに確率の差を出せないのが悩みどころのようだ。

それでも規則改正はホールよりも前向きに捉えている。

「各メーカーもまんざらではないものを出してくると思いますよ。遊技人口の減少に歯止めを掛ける最後のチャンスだと思っています」(同)

問題があるとすれば、すぐに設定付きパチンコが出たとしても、完全に釘調整ができないパチンコ台が市場に登場するまではタイムラグがある。

設定は付いているが釘調整は今まで通りできる…そんな過渡期が長く続くと弱小ホールにはマイナスとなる。そうなると過渡期は短い方が弱小ホールには有利になる?



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