パチンコをするのは土日の休日のみ。
一月で一番勝った記録は、牙狼で72万円のプラスにしたこと。
そんなAさんが最近嵌ってしまったのが2.5スロだ。
1パチは絶対に打たない自称ギャンブラーがなぜ、低玉貸しのスロットに嵌ったのか?
「MAX機はリターンも多いのですが、その分、初期投資がかかり過ぎて、ストレスを感じるようになった。2.5スロはポンポン大当たりも来るのでストレスを感じなくなりました。そっちの方が楽しくなった。今はリターンは求めていません。高設定で打ちたいから。スロット好きは高設定で打つのが夢。高設定で打つと楽しい。2.5スロならある程度設定も入っているので、レアな演出も見られるのが楽しい」(Aさん)
Aさんも以前は「絶対稼ぎたい」という大多数の層に入っていたのに、勝ち負けよりも高設定台で打ちたい、という層に変わってしまったわけだ。
「絶対6は入れないこと。吹いてしまうとあっという間に利益が吹き飛んでしまうので、設定は5まで。最近の台は4でも6のような動きをする」と話すのは低玉貸し店の店長。極意は6を使わないことか?
Aさんのように高設定台を打ちたい、というのを具現化しているのが東京・上野にあるスロ専のゲームセンター「DENDO」(120台)だ。平日の昼間でも8割以上の高稼働を誇っている。業界人の中にもファンが少なくない。
このゲーセンの特徴は1号機、2号機時代の古い台が打てることが特徴で、一世を風靡した裏モノまで取り揃えられている。 遊技方法は1000円でメダル125枚が貸し出される。ゲーセンなので当然出たコインを景品やおカネと交換することはできない。
最大の特徴は全台6で営業していること。希望すれば本当に設定が6かどうかを確認させてくれる。出たメダルはポイントとして貯めることができる。
等価が主流のスロットは、結局、等価になったからベタピンになったともいえる。後は事故待ちをするしかない状況でそれでも高設定台を狙う。
交換率が悪くても高設定で打ちたいというニーズが、2.5スロを生み出したともいえる。
客が求めることを提供するのが商売の鉄則とするなら、その障壁を作ったのが等価交換営業だった。
パチンコの本来のビジネスモデルは交換差益だったものを、等価交換で自らが放棄してしまった。

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