パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

ハラハラドキドキ感満載のアナログ抽選機

デジタル抽選機は中が全く見えない。当たりかハズレかを液晶を使って演出している。抽選した時点でハズレが分かっていながら、それがさも当たっているのではないかと錯覚させるために、激アツリーチ演出がある。

そうして考えてみるとスタートが回っても大半がハズレているにも関わらず、液晶を使って期待値を高めさせることで延々と玉を打たせている。こんなパチンコが30年以上も続けば飽きられるというもの。

今、警察の取り調べが可視化になった。これは行き過ぎた取り調べや冤罪を防ぐために、日弁連が求めていたもので、警察庁は2013年9月から、容疑者が取調室に入室した時点から録音・録画することを決めた。

パチンコの抽選もブラックボックスの中で行われるのではなく、「可視化」することで、パチンコ本来のハラハラドキドキ感が味わえるというものだ。抽選の模様が目で見えたらどんなに面白いか。

抽選の模様はアナログにすることで可視化が可能になる。そうすれば、液晶は不要。バカ高い版権使用料を払うこともなく、機械代もぐっとリーズナブルなものになる。

では、どうやって抽選の過程を見せるのかを説明しよう。

センター役物は3段の円盤(クルーンではない)だ。

円盤には10個の穴が空いている。そのうちの1個がV入賞口だ。円盤は常に回転している。

Vに入ると、玉はその下にある10個穴が空いた円盤に落ちる。ここでも同様に抽選が行われ、Vに入れば、さらに下の段の10個の穴が空いた円盤に玉が落ちて、最後にVに入賞すれば大当たりとなる。

3段10個穴で、単純にいうと1/300の機械になる。2段なら1/200とかのバリエイションを加えられる他、穴の数によってライトミドルや甘とスペックを変えることができる。

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大当たりするとアタッカーが開くよりも、チューリップが一斉に満開状態に開く方が見ていて楽しい。

これこそ、抽選の様子が目の前で観られてハラハラドキドキするはずだ。

役物機に力を入れているあのメーカーとこのメーカーならすでにこんなことは考えているかも知れないが、抽選が可視化できる機械を早く出してみてはどうか。

前提条件はメーカーの完璧なゴト対策も欠かせないことはいうまでもない。

後、問題になるのは保通協の型式検定をいかに通すか。プログラムではないので、保通協もこの手の検査には不慣れで困難が予想される。

こんなアナログチックな機械が広まると液晶開発の会社は困ったことになる。



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食品メーカーの値上げ方法に学ぶ

食品メーカーや洗剤メーカーが値上げをカモフラージュする手立てとして、内容量を減らす方法がある。

値段据え置きと謳いながら、内容量を減らすのだから実質値上げだ。

しかし、多くの人は内容量などを見比べて買うことなどしない。単純に値段を上げるよりも内容量を減らす方が消費者には受け入れやすいともいえる。

これをパチンコ業界に置き換えると、こうなる。

稼働が低下しながらも、稼働が落ちる前と同等の利益を確保しようと思えば、釘を閉めることが常套手段だった。いとも簡単に、稼働が落ちながらも同等の利益を確保し続けてきたことが、さらなる稼働低下を招いている。

釘を閉めればお客さんは飛ぶ。それが分かっていながらもやってしまう。

1円で利益を確保するあまり、お客さんを飛ばし、最後は0.5円パチンコに手を出して自滅する。

そして、お客さんからは「回らない」と批判が出る。パチンコとは今や回してなんぼのゲームになっている。回らなければ抽選が始まらないのだから「回せ、回せ」となる。

「パチンコは1000円で何回回るかを計算しながら打っている。それで台の良し悪しが簡単に分かる。これがユーザーから批判が来る原因になる。食品は箱の中身が見えなければ、内容量を減らしてもほとんどクレームが来ない。パチンコもこれに見習うべきだ」(業界事情通)

箱の中身が見えないということはスロットに相通じるところがある。スロットは設定なので、長時間打ってみないと高設定が入っているかどうか分からない。

「パチンコもやっぱり設定にすべき。これで釘が真鍮からプラスチックになっても大丈夫。回らないというイライラも解消ができる。ホールの意思で回らないようにすることができることが問題だった」(同)

スロットは確かに中身は見えないが、ユーザーからは「設定を入れろ」の声があることも事実。しかし、あからさまに回らない台がなくなるのであれば、設定付きにする方が業界的にはいい。

釘調整が違法といわれながらも、実質全国のホールでは毎日釘調整は行われている。釘調整がなくなれば、罪悪感からも解放される、というものだ。


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売上前年対比減少記録を止めるために

8月16日、経済産業省が2016年6月度の特定サービス産業動態統計調査を発表した。

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パチンコホールの売り上げが27カ月連続で前年同月比の減少を記録している。しかも、同じ娯楽関連の業種の中でも、他業種は▲0.1~▲4.6%の小幅なのに対して、パチンコホールの減少比率は、▲11~▲12.7%と抜きん出ている。

裏を返せばそれだけユーザー離れが加速している、ということだ。

しかも、生業にしているプロですら勝てなくなってきたことから、足を洗う者までが出ている。

「ウチコを使って年収が1000万円あった時期もあったが、今の機械は辛い。3年ぐらい前から年収は500万円ぐらいまで下がった。6月は初めて赤字を経験しました。1人者なので生活するだけなら十分できるが、今が潮時かと思った。ホールの利幅がどんどん少なくなっている。それをプロが奪い合っている。ホールの今の利益を計算したらこの先10年持たない、と思った。40過ぎた時、プロをやっていても何も残らない。これ以上続けるのは無理、と思った」と昨年8月に16年間のプロ生活にピリオドを打った。

プロはホールの利益まで読んでいた。ホールの利益が少なくなっているから、プロもその分勝率は下がる。将来のことを考えるとまともな会社へ就職する道を選択した。

プロから見ても魅力がない業界になっている。プロが見限るぐらいだから、一般のユーザーも離れて行く、という道理だ。

AT、MAX機と射幸性の高い機種が市場から消えることで、高射幸性を求める層も業界から離れることになるかも知れないが、業界としてはこの端境期が正念場となる。

射幸性を求めない新たな層の開拓が急務になるが、それらしき機械は見当たらない。日工組にいわせるとそれは「ちょいパチ」ということになるのだが、打ったユーザーの感想はこうだ。

「結論から言うともう触れることはないかと。500円借りる→当たる→飲まれる→500円借りる→以下ループ。終いには1/29なのに100回転以上ハマる。気づけば5000円負けてるw(1000円で20回る上に5個戻し)。当たっても出てくる玉は180発程度。結果、当たってもまったく盛り上がらない。ただ、1/29だけに海でリーチがかかるだけで、当たりそうな感じがするのは楽しかった(笑)。結局、印象に残ったのはちょいパチに見切りをつけて、30分で6000発出た甘デジのビッグドリームw」

パチンコ経験者の感想だが、全くパチンコをやったことのない人が打っても、当たりは来ても出玉が少なく、結果的に5000円も負けるようでは二度とやらないかも知れない。

ホールも腹を痛めずに、じゃんじゃん玉を出す醍醐味を演出するには40玉交換に戻るしかない。それには相当な覚悟と大手術が必要になる。


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“日報パチスロ”はベタピンでも遊べる?

「日報辛口コメンテーターの声がパチスロになった!?」の続報が入った。
 
辛口コメンテーターの中には、「どんなに遊びやすいスペックであってもホールがベタピンのボッタ営業するので、やはりどんな台が出ても一緒だ」という諦めのコメントが多かった。

どんなにいい機械が登場しても、運営するホール次第ということだが、“日報パチスロ”といわれる台を実際に設定1を13時間フルで試打したという人物から実戦データを入手することができたので、以下の通り掲載してみた。

無題

試打終了後に自ら設定を1であることも確認している。

その結果、ビックボーナス58回と集中ボーナス(レギュラーに相当)12回の計70回という数字を叩き出した。
その中に1500ゲームのRTも1回含まれ、結果は交換3674枚であった。

大体100ゲーム以内で何らかのボーナスが引けるような感覚で、最大ハマリも485ゲームということから相当遊べるイメージが強いらしい。

ベース(1000円あたりのG数)は36~37Gのジャグラー並で、全体として3000円~5000円でボーナスが当たるような印象だった。
Aタイプというかジャグラーともリラックマとも違う、全く新しい感覚で打てたらしい。

試打データにあるように高確率は、ボーナスの連続性も有り、RTで一撃1000~3000枚も狙える仕様といえる。
当然、RT中の純増枚数はボーナス回数の引きによるところも大きい。

まだまだ、データ量として少ないが「セブンのビッグボーナスを揃える」という機会が頻繁にあることで、忘れてかけていたスロット“マシン”の感覚を呼び起こされたという感想が強い。

ただ、このスペックが日報辛口コメンテーターの意見を本当に反映しているのかは、もうしばらく検証してみないと分からない。


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ベラジオののれん分け制度で独立開業した垣内社長に聞く 後編

ベラジオののれん分け制度で「ベラジオスロットオペラ43」(264台)を独立開業した垣内規利社長の営業方針は、設定を入れることだが、最終的には人の力が差別化になると信じて疑わない。それはベラジオ時代の経験に裏打ちされているものだ。

アルバイトの募集でも苦戦が続く。時給は同業他社よりも高く、食事代や交通費を全額支給するがそれでも集まりにくい。理由は最寄り駅の阪神出来島駅から徒歩で17~18分もかかるネックがある。電車通勤するのに毎日この距離を歩くのはしんどい。そこで車による送迎をしたこともあったが、人的問題から困難に。そこで、駅と店の間の通勤用の自転車をクルー用に買い求めたことだ。人を大事にしているちょっとしたエピソードでもある。

「集客要員の4割は外部要因ですが、6割は内部要因です。外部要因はどうすることもできませんが、内部要因は解決できる問題です。これをきっちりやったら、間違いなく勝てる。今はそのやるべきことがまだ分かっていない状態です」

本音の会議ではクルーから「なぜ、こんなことをしなければいけないのか」との不満の声も出た。

それに対して垣内社長はこう答えた。

「面倒くさいことを面倒がらずにやり続けることが、やがては差別化につながる。広告宣伝一つとっても翌日は告知を全部変える。敢えて面倒くさいことをやり続けることで業績は必ずよくなる。面倒くさいことの積み重ねで1日1日お客様を増やしていくしかない」

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例えば、クルーにはLINE会員の募集やハンバーガー屋台の告知の声掛けをさせている。最初は反発があったが、それをやり続けることで数字に表れる。確実にLINE会員は増え、屋台の売り上げも上がる。DMM.comのアプリのダウンロード数はベラジオグループの中でもトップだ。

平日は264台を5~6人で回している。稼働率からすると4人で回せる、と判断するのが普通だ。現場では細かいことの積み重ねの声掛けをやっているために、それだけの人員が必要になる。それも垣内社長が虫の目で現場を見ているからだ。

「葉っぱに水をやるのは虫の目が必要になります。鳥の目では分かりません。昔は木を見ずに森を見ろといっていましたが、今は木も見て、森も見るように教えています」

2020年には2店舗目を出店させる目標を持つ垣内社長。それだけに独立開業を失敗させるわけにはいかない。

1日が終わると従業員とご飯を食べに行って、1日あったことを話すのが日課となっている。

こんな社長が全国に増えると業界もまだまだ変化できる可能性があるというものだ。

おわり



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