パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

SMAPの版権取りに動き出したパチンコメーカー

国民的アイドルであるSMAPが14日未明、突然の解散を発表して日本中が騒然となった。9月はメンバーの契約更新月で、SMAPは年内に解散しても個人はジャニーズ事務所に残ることになった。

1月の解散騒動は自分たちの番組内で生謝罪して、解散は回避されたかと思われていたが、メンバー内のしこりは取れていなかった。

「CDデビュー25周年なのに、新曲の発表もなければ、主だった会場を調べてもコンサートの予定も入っていない。やっぱり解散の方向に向かっていた」(芸能界関係者)というように、関係者の間では解散の噂は囁かれていた。

SMAP解散騒動の発端は、SMAPの育ての親でもある飯島マネージャーとメリー副社長の娘のとの主導権争いによる確執にあった、といわれている。

「娘と対立するならSMAPを連れて会社を辞めろ」とメリー副社長が激怒した、との報道もある。

最初は5人でジャニーズ事務所を辞めて、飯島マネージャーと独立する予定だったところを木村が、ジャニーズ事務所へ寝返ったことから、独立の話はご破算となったが、木村と残りの4人の間にできた溝は埋まることがなかったようだ。

「今回の解散騒動はテレビ局やスポンサーに何の根回しもしていませんでした。SMAPは2020年東京パラリンピックの支援団体の応援役をやっていましたが、それも契約打ち切りです。ジャニーズ事務所が他のタレントを使って埋め合わせはするはずです。9月に契約更新して、1年間はジャニーズ事務所に残るでしょうが、来年の契約更新はない、と思います。まず、駄々っ子の香取が1人でも出て行き、それに3人が続くのでは」(在京キー局関係者)

SMAP解散問題をビジネスチャンスとして捉えているのがパチンコメーカーだ。

「うちの法務にSMAPの版権はどうなるのか、SMAPという名称は使えるのかという問い合わせがあったそうです。それで、どこから問い合わせがあったのか、と聞いたところパチンコメーカーとのことでした」(在京キー局関係者)

ジャニーズ事務所のメリー副社長にすれば、飯島憎けりゃ、SMAPも憎いということで、おカネを積めば版権にGOサインを出す可能性はある。ただ、SMAPの5人が拒否すればどうなるのか。いずれにしてもSMAPの版権を握っているのはジャニーズ事務所である。

パチンコ「CR SMAP」。

実現したら業界の起死回生策になるぐらいの話題になることは間違いない。


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先生たちの教材になっている児童が書いたパチンコにまつわる作文

学校の先生たちが集う研修現場で今、一つの作文が話題になっている。

作文を書いたのは当時小学5年生の男子児童で、タイトルが「この世からパチンコと競馬がなくなれ」。この作文を教材に先生たちが議論を交わした。

男児と両親の3人家族の話で、お母さんの親が亡くなったことで、億単位の遺産が転がり込み、生活が一変するところから始まる。

それまでは、お父さんはサラリーマン、お母さんはパート勤めをしながら、しあわせな家庭を築いていた。男児の自慢はお母さんの美味しい手料理だった。

ところが、思わぬおカネが入ったことから、お母さんはパート勤めを辞め、パチンコに没頭するようになる。おカネはいくらでもあるので、好きなだけ使える。そのうち、朝一から閉店まで打つような生活になって行く。

当然、お父さんからも「家事はちゃんとやれよ」と文句が出るようになる。すると、お母さんは遺産の中からお父さんには競馬代を渡すようになった。おカネでお父さんを黙らせたのだ。

子供には食事代を渡して、好きなものを食べさせた。

パチンコにのめりこんで家事は一切しなくなった。当然のごとく喧嘩が絶えない家庭になってしまった。

競馬代をもらっているお父さんは、土日は朝から出かけて家には誰もいない。男児には寂しい日々が続いた。

ある日、いつものように両親の大喧嘩が始まった。いつになく壮絶な喧嘩に、男児が「止めて! ママはパチンコを止めて、パパも競馬を止めて」と泣きながら割って入った。

お母さんは離婚を切り出したが、お父さんは離婚する気は毛頭なかった。

息子の叫びにお母さんはパチンコを止めようと思ったが、朝が来ると足が勝手にパチンコ店へと向かった。

依存症である。自分の意志だけでは止めることはできなかった。

パチンコ三昧の生活が3年ほど続いたある日、お母さんは首つり自殺を図ってしまった。

理由は遺産が底を尽いたからではない。

お母さんは日記をつけていた。

そこには、息子が泣きながら喧嘩の仲裁に入った日のことも書かれて「ごめんね」と謝っていた。3年間のパチンコの収支が克明につけられており、1000万円ほど使っていることが分かった。

男児は突然の遺産が舞い込み、母親の人生を狂わせたパチンコが大嫌いになっている。通学路には何軒かのパチンコ店があるが、わざわざ迂回して通学している。

今は、改心したお父さんと暮らしているが、馬を見るのも嫌いなほど、男児の心の傷となっている。

この作文を元に先生たちが激論を交わした。ある学校では、給食費も払わないでパチンコをしているお母さんもいる。そうなるとパチンコは悪というイメージが付いてしまう。

その一方で、パチンコが好きな先生もいるが、人目を気にして地元では打てず、かなり離れた駅まで行って打っている。パチンコが悪いのではなく、本人の心の問題だ。

結局激論を交わしたところで結論は出るはずもない。

ホールにとっては毎日来てくれるお客さんはありがたい存在だが、何事も度を超えるとそれは悲劇となる。

いくらおカネがあるからといって、ホール側も依存症と思えば、声を掛け治療することを勧めるぐらいのことをしなければ、地域社会との共存はできない。


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廃館の危機に直面した水族館から学ぶおカネをかけない再生術

明日にでも閉店したい中小零細ホールに贈る元気の出る話を一つ。

おカネがなくても知恵を出してV字回復した地方の零細水族館のケーススタディーは、ホールにも当て嵌めることができる。

愛知県蒲郡市の「竹島水族館」は昭和31年に開館。伊勢湾台風で半壊して昭和37年に現在地に新築移転した、というものの半世紀以上が経った日本でも1位、2位を争うほどの古い水族館だ。

平成3年(1991年)は、全国の水族館ブームで年間入場者29万人を達成した以降は、右肩下がり来場者が減り続け、平成17年(2005年)は12万人まで落ち込んだ。この時廃館話も出たほどだ。

そんな水族館が昨年は開館以来初の33万人の大台を記録した。しかも、大型リニューアルのように一切経費をかけることなく、5年間地道に続けてきたことが開花した。

きっかけはタッチングプールで甲殻類のオオグソクムシや長い脚が特徴のタカアシガニなどの深海生物を自由に触ることができるようにしたこと。一般的な水族館で展示物に直接触れるところは少ない。

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オオグソクムシやタカアシガニは実は深海生物だ。深海魚の買い付け先は、底引き網漁の地元の漁師。一緒に網に引っ掛かる深海生物は売り物にもならない。漁師が捨てるものを安く買い付けてきた結果、深海魚だけで120種類を展示するまでに至った。これがいつの間にか深海魚の種類ではぶっちぎりの日本一となった。

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仕入れにおカネがかけられないことが、好結果を生むことになった。

触ることができることでお客さんの探求心が湧いてくる。

深海生物に触った後は、味が気になるものだ。お客さんのリクエストに応えて飼育員が実食して、食べた感想を貼りだす。

その結果、商品化されたのがオオグソクムシの身や殻を使った「超グソクムシ煎餅」だ。

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お客さんの声を丁寧に汲み上げて、応えて行った結果が開館以来、初の30万人台の大台を突破することになった。しかも、おカネをかけずに知恵を出して行った結果だ。

山形県の鶴岡市立加茂水族館も歴史のある水族館だったが、平成9年(1997年)、隣県に最新鋭の水族館がオープンした影響などにより、入館者数が9万人まで激減し閉館の危機に直面した。

ここも貧乏水族館、魚を買うおカネもないのでサンゴ礁を展示していた水槽で偶然が起きる。サンゴ礁にくっついていたクラゲの卵が孵化して数匹のクラゲが泳ぐようになった。その水槽だけ人だかりができるようになった。

これに閃いた館長が平成11年(1999年)ごろから、クラゲの展示に力を入れるようになってから、来館者が増えるようになり、クラゲに特化した水族館へとシフトして行く。

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2014年にはクラゲドーム館を新築し、クラゲの種類では世界一となり海外からの観光客も訪れるようになった。

クラゲの寿命は短いが、クラゲはすべて自館で繁殖させているので、仕入れにはおカネはかかっていない。

この2つのケースはいずれも来場者の激減で閉館の危機に直面したが、おカネをかけずにV字回復した。ホールの再生のヒントになることが読み取れるはずだ。



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東南アジア進出はイオンの後を追え

東南アジア市場を求めてをアップしたのが3月19日だった。これはダイナムが香港に上場したのは、限られた日本の市場には限りがあるので、今後発展の可能性が高い東南アジア進出を目論んでいる、香港に上場している会社となれば「信用もある」という内容だった。

ところが、ダイナムよりも先に東南アジア市場を狙って日本のホール企業が動き始めた。

7月13日、新潟の三井企画がベトナム南部の都市カントーにベトナム初のパチンコ店「MEKONG GAMES」(168台)をグランドオープンさせた。設置機種は全台、愛喜の普通機「コスモアタッカー」というのが特徴。パチンコを東南アジアで広めるにあたって、初心者でも分かりやすい同機を選択したことがポイントであろう。

東南アジアではないが、オータグループが7月8日、中国・上海に「太田遊戯体験中心」(310台)をグランドオープンさせた。「北斗の拳」「リング」などを導入している。

いずれも、遊技で得たポイントは、景品と交換するシステムが採られている。

夢コーポレーションの松田泰秀会長の個人会社がフィリピンに「SONAR AMUSEMENT」をオープンさせた。これは縦型のテレビゲーム機(パチンコ、パチスロ、ビンゴの3種類のゲームソフト搭載)で厳密にはパチンコとは違うが、フィリピン版のパチンコとしている。

「日本人もそうだが、アジア人はおしなべてギャンブル好き。特に東南アジアはどんどん発展して行く市場で、収入が上がれば、次に必要になるのは娯楽。メーカーとしても東南アジアに市場を作りたい」(上場メーカー役員)

メーカーやダイナムより小回りの利く会社がさっさと突破口を開いたという印象である。メーカーが海外進出を目論むのにはこんな理由もあった。

「ニンテンドーはゲームの当たりハズレで業績が大きく左右されます。お客さんは面白くないゲームは買わないから。ところがパチンコ店は機械がなければ商売できないので、必ず買ってくれる。パチンコはほぼ完売する。そういう意味では安定しているいい業界。だから海外に市場を作りたい。見本をどこかに作りたい。成功すれば50年は安泰」(同)

そこで参考になるのがイオンのASEAN出店だという。2014年はインドネシア、ベトナム、カンボジアで大型ショッピングモールを開業させている。人口増加による消費の拡大が見込める地域としいてASEAN諸国は有望株で、ミャンマー、ラオス、バングラディシュへの進出も検討に入っている。

2年前の日報のエイプリルフールネタは、中国の内陸部でパチンコ店を発見した、という内容だったが、意外にも真に受けていたのがメーカーやホールオーナーだった。喉から手が出るほど海外進出の手がかりを欲しがっているのが分かった。

海外でパチンコを流行らせるには普通機からスタートするのが順番かも知れない。そういう意味でもベトナムが気になる。

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社員に「考える」力のある会社は強い

岐阜県に本社を置く未来工業。コンセントの中のボックスを作っている会社で、この分野では80%のシェアを獲得。高収益体質の会社で、名証2部上場の電設メーカーだ。

年間休暇は140日、年末年始は19連休。休みが多いことでも有名だが、この会社にはタイムカードもなければ、ノルマもない。おまけにホウ・レン・ソウも不要だ。

就業時間は8時30分から4時45分まで。残業は一切なし。残業すると「電気代がもったいない。早く帰れ」と怒られる。

社員数は約800人。平均年収は600万円。女性社員300人を含めた平均年収だから、かなり高額である。

給料体系は成果主義ではなく、年功序列。定年は70歳まで引き上げた。

その理由は創業者の山田昭男氏が人と同じことをするのが嫌いな性分だった。日本にある会社の70%の会社は赤字会社で、まともに法人税も払っていない。だから一般的な会社が当たり前にやっていることのすべて逆張りを行っている。

ノルマやタイムカードがなければ、サボりそうな社員も出て来そうだが「こんないい職場環境を壊したくない」と率先して仕事する。

この会社のモットーは「常に考える」。

「考えましょう」と「考える」では受動的と能動的の違いがある。常に能動的に考えるクセを付けさせることで、自らが解決策を見出せる能力が養われていっている。

コンセントのボックスの中には、社員が自ら考えた小さな創意工夫が詰まっている。だから他社が追従できない商品力となっている。

「考える」クセを付けるためのアメはある。

改善提案にはどんなものでも500円が支払われる。いい改善提案には最高3万円が支払われる。かといって鞭はない。

アメリカからの能力主義、成果報酬型経営を取り入れるようになって、日本の企業は弱体化して行った面もある。

未来工業の平均勤続年数は17年。平均年齢は42歳。帰属意識、愛社精神の高さなどの日本型経営のよさが未来工業には残っている。

この能動的に自ら「考える」社員を育てることは、どんな業界にも求められることだ。

この未来工業のような会社がホール業界にもあった。今、急成長中のあの会社で、昨年は関東から大阪の超激戦区へ初出店して、地元の強豪ホールの度肝を抜いた。

店舗数は26店舗で中堅どころといえるが、埼玉・大宮では全国大手とがっぷり四つの戦いを制した。

この会社の方針も同業他社の猿まねが一番嫌いで、業界セミナーの参加も禁じているほど。日頃から常に考えることが癖づけられており、同業他社が誰もやっていない企画は、少々コストがかかっても比較的簡単に稟議が下りる。

ほんの一例だが、店内ルールの禁止事項を放送する場合、本物の声優を使い、遊技台のキャラ風に注意する。新入社員の入社式では、花の慶次の声優が「おめでとう」のメッセージを贈った。他社なら稟議が下りないようなことも、「面白い!」と社員の遊び心を優先する。

だから販促力=伝え方が上手い、となる。

こんな会社を作った社長がどんな人物か気になるところだが、「出たがり社長の会社は潰れる」というポリシーから業界誌のインタビューすら受けない。


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