パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

釘調整している息子を親が警察に告発?

先日、京都での噂話としてこんな情報が出回った。

息子がパチンコ店で働いている。自らが釘調整に携わっており、誇らしげに釘調整の奥深さを語っていた。このことを聞いた親が所轄に自分の息子が犯罪に加担している、と告発した事案がある、と聞いたがそれは事実なのか、という内容だった。

真偽のほどを調べてみたが、それが事実であった、という情報にぶち当たることはなかった。息子が覚せい剤に手を染めていて、それを知った親が警察へ通報する、という話なら十分あり得る話だろう。覚せい剤を断ち切らせるために、むしろ積極的に行動するだろう。

パチンコは法律で認められている商売である。噂話の出所が京都いうのは、時期的にも城陽市のホール店長が釘曲げで書類送検されたことがテレビや新聞でも報道されたので、頷ける話ではある。しかし、だからといって、息子が仕事の一環で釘調整していることを知ったとしても、それだけで警察へ告発するだろうか?

それが事実とすれば親は、釘調整は違法で、犯罪に加担させたくないから息子をパチンコ業界から足を洗わせたい、ということになる。

追い打ちをかけるようにヤフーニュースや一般紙報道でもこんなニュースが流れた。

不正改造されたパチンコ台が全国に流通していた問題で、業界団体で構成する「パチンコ・パチスロ産業21世紀会」は30日、今年末までに約72万6000台のパチンコ台を自主回収すると発表した。回収の対象になるのは、中央入賞口の両脇にある一般入賞口に玉が入りにくくなるよう不正改造されたパチンコ台。都道府県の公安委員会の承認を得ずに改造していることから、風営法に違反する恐れがあるとして、警察庁が業界側に早期の撤去を求めていた。
こういうニュースが流れたら、パチンコ業界で働く子供を持つ親御さんが、どういう心理状態になるか。

こういうことが起こった時に業界はどう対処するのか?

そのためにも「釘調整を何のために行うのか業界の公式見解が求められる」「釘調整のことを何と教える?」と日報で警鐘を鳴らしてきた。

ホール現場では釘調整の証拠を残さないために、営業時間を過ぎると監視カメラの電源を落とすようになった。警察の立ち入り調査でビデオ映像の提出を求められた時に、釘調整しているところが残っていたら、警察も黙っていられない。現場でも違法の認識を持つようになったから記録に残さないようにしている。

こうして、後ろ向きに隠しても問題解決にはならない。

「京都では釘師を使うホールは少ないのですが、あの噂が流れて釘師を使うことを検討しているホールも出てきたようです」(京都業界人)

社員に釘調整をさせないからといって問題解決にはなっていない。違法といわれる釘調整とホールは今後どう向き合うのか。新卒採用にも影響を及ぼすというものだ。


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メーカーが機械代を高くする理由

メーカーが機械代を下げるつもりは毛頭ない、という話はこれまでに何度も取り上げてきた。一番の理由は販売台数が下がりながらも、売り上げを維持しようと思えば、機械代の値上げしかない。ま、これは子供でも分かる話だが、もう一つ理由があった。

「開発には一定のコストがかかる。今までは機械も売れてきたから高い開発費もかけられたが、20万円や30万円の安い機械というのはどうしても開発費もかけられず、見た目もしょぼい機械になる。そうなるとホールに買ってもらえない。やはり派手な機械が売れる。そうなるとコストもかかり、高いものになってくる」(大手メーカー関係者)

ホールは見た目が派手な機械でないと買ってくれない。派手にギミックが動き、光り輝かせるためにはどうしてもコストがかかる、とメーカーはいうが、これが打ち手側の反応となると真逆になる。

「派手な殺人光線はいらない」

「一心不乱にボタンを連打するジジババがうざい」

「期待感を煽るだけ煽る子供騙しのギミックもいらない」

最終的なユーザーは打ち手だが、メーカーから見たユーザーは機械を買ってくれるホールとなる。この乖離がメーカー間の派手な機械開発競争をさせる原因となっている。

「イベントが禁止され、唯一の集客方法は再び新台入れ替えになった。他社よりしょぼい機械を出したら、買ってもらえるわけがない。ベルバラという最高のコンテンツでありながら、おとなしく作ったために売れなかった例もあるからね。派手じゃないものはヒットしない傾向がある」(同)

東日本大震災直後、電力不足が起こった時、一部のホールが派手にネオンを点けて営業していたことかが、パチンコバッシングの引き金になった。

この反省から、当時はお客さんが座ったら電源を入れることから始まり、メーカーはお客さんが座っていない台は待機モードになる省エネ機を開発するようになった。

ところが、この省エネモードは現場からは評判が悪い。

元々、液晶画面なので待機モードにしたところで、電気消費量はほとんど変わらない。むしろ、ホールのイメージが暗くなって、お客さんの側もやる気が起こらなくなる。人間も光のあるところに群がりたくなる。

街頭照明をブルーにすると犯罪が減るのと同じような効果である。

気持ちを高揚させるに、昔からパチンコ台は赤や黄色を多用している。

「筐体だってツッパリのリーゼントヘアーぐらい出ていないとインパクトがない。今は立体感が求められている。下位メーカーが25万円ぐらいでヒット機を出せば、その時はそれで考える」(同)

ということは下位メーカーに奮闘してもらっ、て安い機械でヒット機を出してもらうしかない。


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コンビニ客心理を捉える

コンビニ客とパチンコ客は共通点が多いことを知った上で、ホール展開しているところは強いが、それを知らないホールは弱い。

どういうことかというと、コンビニを利用する時、セブンイレブンだから、ファミリーマートだから、ローソンだからという理由でコンビニの店選びをすることはない。今、自分がいる場所から一番近い場所にあるコンビニを選ぶ。

なぜなら、コンビニは定価販売で値段における差別化がないからだ。ナショナルブランドでは差別化できないので、コンビニ各社が力を入れるのがおにぎりや弁当、おでんなどのプライベート商品だ。

加えて、コンビニ客はジュース1本を買うのに、コンビニより安いスーパーへは行かない。いくら安くてもジュース1本で長い列のレジに並ぶのも嫌だからだ。

コンビニ客は値段や商品ではなく、近さを最優先しているともいえるわけだが、これがパチンコ客にもそのまま当てはまる。

パチンコ客が店を選ぶ場合、出玉が好評だが自宅から1キロも離れたA店よりも、自宅から500メートルも離れていないB店を選ぶ傾向の方が強い。これが普通の客の行動心理で、グランドオープン狙いで広範囲に移動するプロや軍団との大きな違いだ。

どんなに出玉が悪くても、客がゼロの店を見たことがないのは、そんなお客に支えられているからだ。

「パチンコホールも立地が大事だが、必ずしも駅前が一等地とはいえない。立地とはお客さんから見たのが立地であって、お客さんの習性を理解して展開しているところは、強いが、そういうノウハウがないところは衰退していく」(ホールオーナー)

ガソリンスタンドで旗を振っているところを見かける。それにつられてガソリンを入れることはないかも知れないが、認知度は上がるので、決して無駄ではない。

ホールでの集客努力もガソリンスタンド旗振りのように、細かなことの合わせ技が必要になる。

7月に入った途端に35度以上の猛暑日を記録している。

写真の温度計は駅前でドミナント展開している同じチェーン店での室内温度だ。

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一方はエコ運動から28度の設定を守っているが、お客さんからは「暑い」と不評で、自然と客足は24度設定の方へ流れている。これから始まる夏本番にあの店は「暑い」と感じてしまえば、その店は除外してしまう。

夏場の設定温度も集客には重要なポイントになる。

さらに店頭に「無料!冷えたおいしいお水あります」とポスターを貼っておくだけでも、集客効果が期待できるというもの。せっかくウォーターサーバーを設置しているのなら、外に向けてアピールすべきだ。


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客が110番しないためにホールがすること

釘調整を行っていることはユーザーも百も承知していながら、釘調整が違法ということに乗じて、スタートが回らないと所轄を呼ぶケースが散見されているが、組合が注意喚起したケースは珍しい。

発信日は6月28日

タイトルは「ぱちんこ遊技釘に関する事例について」と書かれている。

内容を要約すると県内のホールで実際に起こった事例が報告されている。

とあるホールで遊技客が「この台は店が釘を曲げているので回らない」と従業員に苦情を寄せた。これに対して従業員は釘は触っていないと事情を説明したが納得してもらえなかった。結局、客は所轄に電話を入れ、所轄が駆け付ける騒ぎとなった。

駆け付けた所轄は生活安全の担当ではなかったために、翌日、再度担当が事情聴取のために店に来た。

この時担当が「ホールが釘を曲げていないのであれば、ホールに設置している防犯カメラを見せて欲しい」と要請した。ホールは防犯カメラの録画画像を見せたが、営業時間外は録画していなかったために、担当は釘調整をしている現場を確認することはできなかった。

担当はホールに対して「釘調整をしていないという証のためにも防犯カメラは作動させておいた方がいい」と指導した。ホールは該当台は外して「他の台と入れ替えます」と説明したところでそれ以上の追及はなかった。

以上

当該ホールのスタートがどれだけ回らなかったのか具体的な数値は分からないが、適正スタートで負けた腹いせならホールも堪ったものではない。デジタル抽選機のデメリットは回ったからといって確実に大当たりするわけではない。

メディア報道された京都・城陽市のホールの釘曲げ事案では、スタートをガバッと開けていて風営法違反で店長が書類送検されている。回っても当たらないのは遠隔しているのではないか、との疑念を客が持っていた、という話もある。

釘問題に絡み、デジタル抽選機そのものが曲がり角にさしかかっている、との思いがする。

話を負けた客が所轄に電話を入れる件に戻す。

警察は110番があれば確実に動かなければならない。釘問題がこれだけ違法と喧伝されるようになれば、負けた客が110番する事例がもっと増えそうだ。

そうなると今回のケースのように、釘調整をしていないかどうか、防犯カメラ映像の提出を求められることが増えてきそうだ。

かつてはゴールデンタイムでパチンコ特番が放送されていたこともあった。開店までを追ったドキュメンタリーなどでは、釘調整している映像が堂々と流れていた。

時代が変わった、というだけで片付けられる問題ではない。

釘調整が違法といわれる原因を作ったのは業界側にあった、ということを反省しなければならない。

度を越してはダメということだ。


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ちょいパチを打って…今のファンを失うことはアンチを生みだすことと同義語

ハンドルネーム「羽根物大好き」さんから、ちょいパチを打った感想が寄せられた。

以下本文
 
リーチの長さより大当たりの時間が短いのが強烈に感じる、というのが打った第一印象でした。

当たりの感覚を手軽に味わっていただこう、という趣旨は分かりますが、ならばそこに金銭を使わせる意味があるのだろうか?とも感じました。カウンター横に無料コーナーとして設置し、説明をする人を常駐させることが出来れば、お客さん増加に尽力していると見えるのではないかと思うのですが。

当たりが軽い=出玉が少ない。当たりの感覚に慣れ、出玉に満足ができなくなったら遊パチへ、それでも満足できなくなったらライトミドル、そして新MAXへ。とわらしべ長者のような甘い考え方ではないとは思いますが。
 
最初にすでに500円使うという段階で破綻しているような気がします。一般の方の考えでは500円はすでに、大金であることを業界団体様はあらためて考えるべきだと思います。

今までにパチンコ・パチスロフェスタなど無料で試す場は多くありました。それらの多くはメーカー様主導でのことでした。一時期ホール様が新規オープンの前日などに無料開放するケースはありましたが、近年では聞きません。
 
私はホール様側は「少しでも通常営業を。イベント禁止となった今、少しでも期待感を持たせられるように旧イベント日の際にはいつもとは違うPOPや掲示物を。ライター取材という手段を」としか見えません。

そんなホール様がちょいパチを新規客獲得のために甘くするとは思えません。事実私の地域ではその通りの調整です。

さて記事の『スリープユーザーや新規客を受け入れるためには』のくだりに少し疑問を感じました。

かつてのパチンコ愛好者や学生から社会人になった若者を中心として新規客の獲得は確かに大事なことです。
ですがそれが語れたのは『少し前の話』のような気がしてなりません。

撤去問題が表面化し、YAHOOニュースにも取り上げられた今、他店からの移動客ではなく純粋な新規客の獲得は、非常に厳しい状況だと思います。さらにYAHOOニュースでは『不正改造されたパチンコ台が全国に流通していた』と記され、受け取られ方は人それぞれとは言え、この文言では『72万台も違法なものが現状設置されている』という事が、マイナス的な視点で受け取られていると考えるべきではないでしょうか。

現状ホール様がしなければならないことは、いかに『今いるお客さんのパチンコ離れを防ぐか』だと思います。

それこそ『もう1人たりともお客さんは増えない』くらいの覚悟で望まない限りお客さんのパチンコ離れを減少させることは出来ないと思います。

今居るお客さんの多くは多額のマイナス収支を経験しています。収支表をつけている人はその日の勝ち負けだけでなく、今月、今年と収支を計算しています。ですが店員さんと話をしていると、その日その日のことしか頭にないように感じます。
 
私達の記憶にはお店でのマイナスを加味しての印象があり、そのマイナスが増える覚悟で今日もパチンコ屋さんに足を運びます。ですがお店は昨日までのことはすっかり忘れ毎日が心機一転。大型連休の前のたびにリニューアルといった印象を強く感じます。

いま居るお客さんの多くは、昨日までの負けを少しでも取り戻すべく足を運ぶのであり、大勝ちの可能性がほぼ皆無のちょいパチを打つ理由はないに等しい。逆に馬鹿にされてるような気がするくらいなのではないでしょうか。

スリープユーザーや新規客に打つきっかけを与えるには、ホール様側にもその旨を店舗入り口だけでなく駐車場入り口に掲示するくらいの営業努力と、遊びやすい調整が必要なのでしょう。

それがあった上でのCMとかの話になると思うのですが・・・。
 
現段階で8台設置とその横にその趣旨が書かれた小さな小冊子が置かれている程度ではその意義がスリープユーザーや新規客に伝わるとは思えない。

極端な話、メーカーは回収した機械をメンテナンスして無償で各店舗に提供すれば、また違った展開が出来たのではないか、と思います。この機械を総数で100万以上のお金を出したホール様も気の毒としか言いようがありません。

4円パチンコの復活は1円パチンコのお客さんに再び4円に座っていただくのが最短の道筋。それがいかに大変なことなのかも承知してます。今更1円パチンコを廃止などしたら「客が飛ぶ」「他店に行く」と言われそうですね。

ですが1円パチンコ導入当初、やはり客離れが深刻化した時期がありました。等価が急速に広まり、その流れについていけなくなったホール様が多くあったことと思います。
 
等価の大型店に対向すべく、一時的に低貸で客離れをしのごうと考えて導入した店舗は少なくないと思います。入れざるを得なかったというのが本音だと思います。今はその1円パチンコが稼動の大半を占めるようになりました。

ですが現在の一般の方からの評価を思えば、客足をお店の外から呼び寄せようという考え方は間違っている、と私は思います。

いま居るお客さんたちは、辞める直前のお客さんたち。今日財布を空にして帰せば自店にしばらく来ないのではなく二度とパチンコ屋さんに足を運ばなくなる。そのくらいの意識を持ちませんか?
 
そして辞めた人たちは口々に言うでしょう。「パチンコはやめた方がいい」その声とちょいパチのCMどちらが、スリープユーザーやパチンコに興味を持つ若者の心に響くでしょうか。

今居るお客さんを失うことは、アンチパチンコファンを生み出すことと同意義。

好きだったからこそ、大切に思っていたからこそ、その想いは暗く、悲しいものへと変わります。どうか不確かな未来にお金を使うのではなく、今日、今いるお客さんに本当に喜んでもらえるものは何か、を業界の方は改めて話し合って欲しいと思います。

長文駄文失礼しました。



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