パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

せっかくの企画も認知不足?

とあるホールがゴールデンウィーク明けから、毎週土曜日にコンパニオンを呼ぶようになった。

店頭には顔写真入りのポスターを貼り、「○○○○さん来店!」。

お客さんからは「誰それ?」

ま、ようあるパターンだ。

お世辞にもカワイイとはいえず、とてもじゃないが、モデルやコンパニオンというレベルではない。衣裳はペランペランの一目で安物と分かるメイド服。

常連客からも極めて評判が悪い。

「どうせなら、水着になってしまえ」
なんて声も聞こえてくる始末。

客からの不評を一身に浴びる店長は「上が決めたことなので」と本音をポロリ。店長もこのコンパニオンを呼ぶことには積極的に同意はしていないことが伺われたが、要は毎週土曜日は何かをやっていることを常連客に伝えることが目的だった。

定着するために毎週行うためには、コストもかかる。コストをできるだけ掛けないようにしたら、コンパニオンの質がこうなった、ということだ。

このホールの常連客が店長にこうアドバイスした。

「コンパニオンを呼んでも誰も喜ばない。それよりも、100円で買えるタコ焼きの屋台イベントをしてくれた方が、お客さんはよっぽど喜ぶ。最近は野菜の屋台もある。コンパニオンだってただではないんだから、土曜日に何かやっているのを伝えたいのなら、実のあるものの方がいいよ」

イベントが禁止になって以来、ホールは集客方法で本当に苦労している。

新店長就任、1円コーナーの増台、フロアに絨毯を貼ったらリニューアルオープン、と何でもかんでも一種のイベントのように告知する。

5月5日は全国的にゴーゴージャグラーの日だ。この日はジャグラーに高設定が入っていることは、ファンの間では知れ渡っている。ところがゴールデンウィーク期間中なこともあってか、黙っていても集客できる。

ホールは何でもない平日の集客方法に困っている。

業界関係者がこんな提案をする。

「京楽は吉本興業と合弁会社を作っている。そのルートを使って若手芸人がホールで営業できる仕組みづくりをして欲しい。ホールも名ばかりのコンパニオンを呼ぶよりも、まだ芸人の方が喜ばれる。ホールが若手を育成できる場にもなる」

ギャラより高い交通費といわれるぐらい、吉本の若手芸人の給料は安い。舞台に立っても1本500円ぐらいのギャラで、往復の交通費で赤字になるという吉本の逸話である。

なるほど。これなら三方一両損ならぬ“三方一両得”である。

改めてKYORAKU吉本.ホールディングス株式会社を調べてみると以下のように記されている。

設立2009年2月。

■事業内容
・テレビ番組の制作・放映
・情報配信事業
・広告代理店業
・タレントの育成・マネジメント
・映像・音楽コンテンツの企画・制作
・イベント等の企画・運営

■所属タレント
NMB48

■イベント企画運営
パチンコホール来店企画
全国のパチンコホール様へ、よしもと芸人を中心としたタレントの来店企画を実施しております。
予算や地域性などを考慮し、ホール様のニーズに合わせたタレントのご提案をしております。

実は、すでに業界関係者が提案していることはやっていたのに、認知されていないだけだった。


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弱小ホールを助けるシステムが欲しい by 販社

「儲かっているホールとそうでないホールに二極化しているが、今残っているホールで赤字のホールはほとんどない」と話すのは販社の関係者。いよいよ危ないと思えば閉店に追い込まれるのだろうが、ホール軒数は漸減、といった方が近いぐらいホールはしぶとい。

ホールの完全閉店と新規オープンを取り扱っているサイト「ここって昔はパチンコ屋?」によると、過去10年の完全閉店数は次の通り。

2006年453軒
2007年538軒
2008年620軒
2009年274軒
2010年222軒
2011年206軒
2012年232軒
2013年342軒
2014年295軒
2015年388軒
合計3570軒

ホール軒数が漸減する理由は新規店舗が閉店店舗を上回っているからで、2009年以降は2013年と2015年を除いて、新規店舗の方が閉店店舗数を上回っているからだ。

2006年はピーアークが全国に先駆けて1パチを導入したのがこの年だった。1円が全国的に普及が進むに連れて完全閉店する増え、ピークは2008年の620軒だったことが分かる。つまり、1円に設備対応もできなかったがホールが2008年までに大量に閉店している。

1円が普及して10年以上が経過した現在も営業を続けている、ということはそれなりに持ちこたえている、ということでもある。

この10年の流れは4円で集客ができなくなり、1パチを導入した。パンドラの箱が開けられると、1円のお客さんは二度と4円に戻れなくなった。4円をドロップアウトしたお客さんが1円に流れることで、どんどん1パチの割合が増えて行った。

今まで1000円で売れていたランチが250円じゃないと売れない。それが4パチから1パチに移行したホールの台所事情である。売り上げが1/4に下がったのだから由々しき問題だ。

完全に低貸しに移行したホールは中古機すらなかなか買えないようになって終焉を迎える、というパターンが出来上がっている。

勝ち組は4円で集客できる努力をしているが、閉店するホールは世の中の流れに従って1円を導入する以外にこれといったテコ入れはない。ファン感謝デーすら景品がしょぼくなり、やがてファン感謝デーにすら参加もしなくなる。そういうことは客が一番敏感に感じ取る。そんな店は見捨てる。

負の連鎖を自分で作って自滅して行く。

前出の販社の関係者はそれでも弱小店の肩を持つ。

「弱小でも買える魅力的な機械を出して欲しい。地震の時などは被災地を助けるために、被災地の産物を買って協力するように、パチンコ業界でも弱小を助けるシステムが欲しい。今、踏みとどまっている弱小を今、助けなければ、業界はどんどん縮小する。その前に歯止めを掛ける施策が必要だ」

業界が縮小することはいいことではない。ただ、営業努力もしないで自滅するホールを助けるとなると、これは業界内でも賛否両論の意見がでそうだ。


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高コスト体質の脱却にはオーナーでもクラウンに乗る覚悟が必要

ホールの高コスト体質の脱却は、業界内では随分前から叫ばれている。業界には業界価格というものが存在する。それが生まれたのは30年以上前に遡る。業界外から見れば、100万円もしないようなホールコンピュータが1000万円以上でも売れるようになった。当時はテストモードが搭載されていたが、それが評価されて少々高い値段でも売れたのかも知れない。

業界内のモノの値段がホールコンを基準に値付けされるようになった。銀行で使われている紙幣計数機と全く同じものが、業界内では倍以上の値段で売られた。それは、当時は業界が本当に儲かっていたし、それが普通の値段だと思ってホールは買っていた。大理石張りのホールが全国各地に誕生したのも業界が儲かっていた証左だ。

業界の高コスト体質はフィーバーブーム後に生まれたもので、業界の売り上げが業界の高コスト体質を牽引してきた。業界価格と言われた設備の価格に関しては、モノが売れなくなれば値下げをしてきたが、上がる一方なのが遊技機価格だ。

パチンコ機の年間販売台数が年々減少しているが、それをカバーするかのように価格を上げて売り上げを維持しようとするのがメーカーの考えだが、メーカーが強気なのは中古機価格にも表れている。

機械価格がペイできれば、中古機価格がたとえ200万円でもホールは買う。このホール心理を熟知しているからメーカーは絶対に値下げなんか考えない。ここがパチンコという商売の妙である。

ホールの3大コストは機械代、人件費、広告宣伝費で人件費や広告宣伝費も一般業種に比べて高い。

1パチが主流になり、来年からはMAX機も完全に撤去されて行けば、ますます売り上げ低下は避けられない。

ちょいパチは警察に低射幸性の機械を積極的に開発している、という業界側のポーズ用であることは、皆に見透かされている。出来上がった機械は、客もホールも見向きもしない。

ヘソ賞球が5個というだけで新味がない。パチンコの払い出しは15個まで認められているのだから、ヘソ賞球が15個ぐらいのインパクトは欲しかった。それもホールがヘソを閉めれば、「はい、それまでよ」。

警察が釘調整を禁止するのも分からなくない気もしてくる。

業界の旨味は儲けの大きさにあったが、その旨味がなくなって来た今、営業権譲渡するホールも今後加速してくるものと思われる。

かつてはホールオーナーでもクラウンに乗れるようになったことを喜んでいた時代があったが、それがすぐベンツに取って代わった。

クラウンでも我慢できるオーナーに今後の業界を託したい。


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降格覚悟で釘担当から外してもらうことを申し出た店長

関東の中堅ホールでの出来事。新卒採用の面接の時だった。男子は東京六大学の学生だった。学生からの質問に面接担当は答えに窮した。

「スロットは設定がありますが、パチンコはどうやって利益を上げる努力をされているのでしょうか?」

担当は時節柄、釘調整のことを説明するのに戸惑った。釘調整は違法といわれている以上、「日頃のメンテナンスとして行っている」といっても子供でもあるまいし、相手を納得させる説明にはならない。

そもそもメーカー出荷時の状態に戻すメンテナンスでは利益は上がらない。スタートの開け閉めや出玉を削ったり、ベースを殺すことで初めて利益が上がる、というもの。

真面目そうな学生だったが、面倒な質問をして来たので、結局不採用にした。

パチンコ業界には全国に72万台の不正パチンコ機が流通している可能性があり、年内までに回収・撤去しなければならない、というニュースは、業界のイメージをまた悪くさせた。こんな報道が流れれば、業界へ就職する新卒者も減るというもの。

違法と認定された釘調整について、業界は臭いものに蓋をしても問題解決にはならない。学生からパチンコはどうやって利益を上げているのか、と聞かれても胸を張って答えられるようにしなければならない。

釘調整をどうやって合法化させるか。大きな課題だ。

京都・城陽市で、釘曲げで店長が書類送検されたことに触発されて、こんな申し出をした現役店長がいる。

「違法なことはしたくない。私はビビりなんで胃が痛くなっています。もうこれ以上釘は触りたくありません。会社は辞めたくはありません。降格になってもういいから、釘担当から外してください」

店長は大切な戦力だったこともあって、会社側はスロ専の店長へ異動させた。

また別のホールでは所轄からハネモノで1日何回打ち止めがあるのか、と質問された。

主任は「2~3回ですかね」と答えた。

「毎日そんな感じ?」

「毎日は無理ですよ。私は調整していないので分かりません」

この一件があってホールは釘帳を事務所に保管しないようにしている。

その他、釘調整に関するハンマー、ゲージ棒などの道具も「何のための道具?」と聞かれても困るので、事務所には置かないようにしているホールもある。

警察庁が釘調整を違法とした以上、都道府県警察も釘でどんどん摘発してくるものと思われる。

現場で釘を触っている社員のためにも、何度も言うが、早期にこの問題を解決しなければ、閉塞感が漂うだけ。

法律を改正して、釘調整のできない封入式にするか、全面液晶で釘も玉もフルデジタルにする道に進んでいくんだろうか?


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定量制営業に難癖を付けてきた所轄

警察庁から釘調整が違法といわれるようになって、所轄も釘調整で摘発しようと、動きが活発化している。

パチンコはセブン機からハネモノ、普通機に至るまで全て釘調整を必要としている。デジタル抽選機はスタートの開け閉めによって、回る回数が変化するだけだが、ハネモノは鳴きと寄りの調整がよければ、勝てる確率は確実に上がる。

最近所轄が目を付けているのがハネモノだ。特にハネモノに力を入れているホールに意地悪をしている。

ハネモノや昨年復活した手打ち式パチンコは、本来のパチンコが持っていた大衆娯楽の姿であり、そういう機械が増えることを警察庁も歓迎したはずなのに、現場にはそんな想いは伝わっていない。

釘調整は全てが違法なのだから、機種は関係ない、とばかりにハネモノコーナーを定量制で営業している警視庁管内のホールに所轄がこんな質問をした。

「今日、打ち止めになった台は、明日も打ち止めになるの?」

「ハネモノでも大当たりはラウンド振り分けがあるので、たまたま打ち止めになっただけで、明日も打ち止めになるかどうかは分かりません」

さらに復活した手打ち式チューリップ台についても同じ質問をして来た。

「手打ち式はそれぞれの技量がありますから、一概にはいえません」

釘調整を黙認してきた所轄の反撃が始まった格好だ。

一人で出玉を独占するのではなく、少しでも多くの人に出玉を味わってもらいたい定量制についても、難癖をつけて、釘調整していることをいわそうとしているとしか思えない。

健全な営業スタイルだったはずの定量制までが、釘調整のターゲットにされるようでは、定量制もできなくなる、と当該ホールの店長は心配している。

所轄の担当にある程度の裁量権があるので、所轄が定量制を突破口に釘調整違反を検挙しようとしているとしたら、ホールは本当に何もできなくなる。

それぐらい釘問題に関しては、釘調整=メンテナンス発言から大きく潮目が変わってしまった、ということだ。

釘調整を必要としないパチンコ機が登場するまでの猶予期間は、従来通り黙認してもらったとしても、釘調整以外で利益コントロールしようと思えば、設定ぐらいしか考えられないが、そうなるとセブン機以外の機械はどうやって作るのか、ということにもなる。

回収・撤去問題をこじらせようものなら、次はいよいよ3店方式に踏み込んで、息の根を止められることになるのだろうか。


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