自家製麺を出しているラーメン屋がとある地方にある。
しかし、思い通りの麺を提供できないことに悩んだ店主が使った秘策がこれだ。

セブンプレミアムのラーメンを使うことだった。これは冷凍麺。つまり、生麺の食感のままに、自家製スープに入れて出してみたら、これがことのほかお客さんから「麺が美味い」と評判になってしまった。
自分が打つ麺より美味しいのは、自分でも認めるしかなかった。大企業が総力を結集して開発しているのだから、負けを認めるしかなかった。
それで、「限定○○食」で出すことにした。全部、セブンの生冷凍麺に切り替えるのはさすがに気が引けたからだ。
普通のラーメンが500円に対して、限定ラーメンは700円、と値段にも差をつけた。
食べるものはお客さんが食べて、「美味い」、「不味い」を判断して、美味いと感じればリピーターになり、不味ければ二度とその店に行くことはない。
パチンコ台も「面白い」、「面白くない」は、最終的にお客さんが判断するのだが、その前に機械選択をするのはホール側で、お客さんはホールが提供するものを打つしかない(ま、もっとも話題機は大抵のホールに導入されるので、機種構成にさほどの違いはない)。
メーカーの口車に乗ってボックス買いした話題機が、これまでに何度も大ゴケしたことがある。
ここを是正できないのは、導入する際にお客さんの声がまったく反映されていないからだ。
ユーザーの声をいちいち反映していたら、売れるものも売れなくなる恐れがあるので、メーカーとしてはそんなことを浸透させて欲しくないだろう。
しかし、機械代を回収する原資はお客さんからいただかなければならない。それなのに、あまりにもユーザーが置き去りにされている業界は、パチンコ業界以外にはないのではないだろうか。
こんなことをずっと続けているから、ユーザーからも見放されていくのだ。
日本の人口が減り続ければ、いずれ、労働力としての移民を受け入れる日が来るかも知れない。
その時は、外国人労働者にパチンコ客になってもらえばいい、とでも考えているのだろうか。

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