ところが、所轄から待ったがかかった。
ホールの駐輪場のお客さんの自転車をメンテナンスするサービスが禁止になったのと同じ理屈だった。
費用はホールが負担して、車体磨き、サビ取り、オイル差し、空気入れなどの簡単なメンテナンスを行うものだった。特定の客に利益供与するのが駄目だったように記憶している。
総付け景品の値段は200円までだが、洗車も自転車メンテもそれを超えてしまう。
上限200円の総付け景品を出していたホールが、これまで、ジュースや食べ物を配っていいたが、これではあまり喜ばれないので、ある時お客さんにアンケートを取った。
その中の要望で、ホールが「これだ!」と食いついたのが、トイレットペーパーだった。このトイレットペーパーが予想以上にお客さんからも好評だ、という。
トイレットペーパーは、消耗品でいくらあっても困るものではない、というのが喜ばれている理由ではない。
なぜ、好評なのか?
スーパーで売っているトイレットペーパーは12ロールで300円ぐらい。
1個の値段は25円ほど。
ホールが総付け景品で使っているトイレットペーパーは、1個200円もする超高級品だからだ。
実にスーパーで売っている品物の8倍もする値段だ。
「こんなトイレットペーパーは使ったことがない。本当にうれしい」と女性客からは特に評判がいい。
普段、自分ではなかなか買うことができない超高級トイレットペーパー、というところがミソだった。
では、その高級トイレットペーパーとは一体どのようなものなのか?
写真がそれで、高級ホテルや高級料亭などでも使われている。

一度使うとその肌触りが忘れられなくなる、という。
たった200円でもこれだけ喜ばれる総付け景品も珍しい。
ただし、総付け景品用にトイレットペーパーを仕入れると、結構、場所を取るため、バックヤードが狭い店舗では要注意。

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