パチンコ日報

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メーカーに望まれるファンが増える機械の開発

4円パチンコの稼働が低迷する中で、ホールの売り上げ、利益を支えるのがスロットだ。



一物一価の問題も好調なスロットの5枚交換を優先するあまりに、苦渋の決断からパチンコもそれに合わさざるを得ないのが現状でもあろう。



ことし1月、好調なスロットに水を差す出来事があった。



警察庁生活安全部保安課がスロットに関する技術上の規格解釈基準の一部改正を通達したことから、ARTが規制されるのではないか、との警戒が走った。



今回の改正で、遊技客の技量にかかわらず獲得メダルに差の出ないスロットに規制の方針を打ち出した。



さらに、搭載されているボーナスや小役を獲得する際、そのすべてをリール制御によって、100%引き込む仕様のスロットは認めない方針で、目押しを必要とする小役(チェリーなど)の搭載を義務付ける内容となっていた。



この2点から押し順ナビARTが規制されるのではないか、と思い込んだ業界関係者も少なかったが、目押ししないと取りこぼす役が一つでも搭載されていれば、押し順ナビが搭載されていてもすべてOKという解釈の元、ARTの規制はかからない、と一安心していた。



ところが事態は急展開した。



ART機種の販売で業績を伸ばしているスロットメーカー数社が警察庁に呼び出しを食らって、現在保通協に持ち込んでいる型式検定試験の申請を取り下げると共に、販売予定の機種も販売を自粛する、という話が6月28日に業界を駆け巡った。



今後はメーカーがARTを販売自粛するということで、実質ARTが禁止されるような情勢になってきた。



ホールの売り上げの一翼も二翼も担っていたART機が今後市場から消えていくことを考えると、再びスロットは暗黒の時代を迎えることになるかもしれない。



となると頑張ってもらわなければならないのがパチンコだが、あるパチンコメーカーが動き始めている。



あるホールオーナーはこう打ち明ける。



「パチンコメーカーの営業マンが来て、3円と1円等価で遊べる機械のスペックを考えている、という話を聞いた。今は4円等価のスペックでやっているから無理がある。それを3円なり、1円等価で遊べる機械を研究しているようだが、ホールの利益ばかりを考える機械を作ってきたから、それに反比例して遊技人口が減った。利益が上がることももちろん重要だが、メーカーにはパチンコファンが増える機械を作れといいたい」



消費税増税は決定した。いずれ消費税10%になるわけだから、それにも対応する機種をメーカーは開発していかなければならない。



射幸性でファンを増やすとART規制の二の舞になるので、メーカーには本来のゲーム性でファン人口が増える機械の開発を望みたい。





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