こうした遊技客の不満が募り募って、パチンコ離れを引き起こしているのも事実であろう。
客が不満に感じる理由はホール側とメーカー側にある。
一番不満に感じるスタートが回らないことや出玉や確変ベースを削るのは、明らかにホール側の責任である。
その一方で、出玉のない大当たりや期待を煽るだけでやたら長いリーチは、メーカー側にある。
客がメーカー側に対する不満をできるだけ排除したパチンコ機が近々登場する。
内覧会は7月11日に開かれ、納品予定日は9月9日、となっている。
このメーカーはパチンコ市場が低迷する原因を次のように捉えている。
1.スタートが回らない
2.出玉なし大当たりがある
3.ゲーム性が分かりにくく、演出が過剰
これら3つの不満要因を取り除いた機械がその名も「CRリーチラッシュ」である。
この機械の最大の売りはブン回しができることで、1分間スタート10回を実現していること。
内訳はヘソが5.5回、電チューが4.5回で計10回。
大当たり確率は1/291.27のミドルスペックながら、ブン回せることでライトスペックになっている。
初当たりまでの時間も他のミドル機に比べ、圧倒的に速い。初当たりまでは平均で8400円で遊べる、という。
出玉なしの大当たりや小当たりなどはユーザーが不信感をいだくだけなので、完全に排除した。
大当たりは5.10.15Rの3種類で大当たりすべてが出玉ありの仕様となっている。
セグ機なので液晶のように無駄に長いだけのロングリーチ演出もなく、スピーディーでシンプルなゲーム性が売りでもある。
機械価格は30万円を切る。特別値引きや現金値引きなどを含めると26万円台、となる。
あるホールの店長はこの機械のスペックを見てこう語る。
「私的には琴線に触れる機械ですね。4円コーナーの稼働を上げようとしているので、こういう機械は望むところです。ネックはセグなのに値引きで26万円は高い。液晶でそこまで下げてくるメーカーがあるので、値段的な問題ですね」
コメント欄に元メーカー開発者さんからこんな意見が寄せられていた。
「(前略)作る側としては、適正な粗利とお客さんが楽しめるスペックとを両立させるべく知恵を絞っているわけだが、抜き過ぎのために台寿命を縮めているような扱いを見ると、本当に悲しくなる。「ダルマッシュ」「ああっ女神様」あたりは、スタートを削るぐらいなら「買うな」だ」
こういう機械を買ってスタートを削ったりすると本来の遊技性が失われてしまうので、使い方は間違わないように。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。