特に最近の状況は「底に穴が開いたバケツに水を入れているようなもの」という。
過去のパチンコ業界は大型店も少なく、入ってくる水の量の方が多くて、底から落ちる量が少なかった。現在は広告宣伝におカネをかけても入ってくる水の量が減り、漏れた水は大型店が受け皿になっているのが現状である。
中小ホールの課題は漏れる水の量をいかに減らすか。
売り上げ=入場客数×客単価
入場者数とは実人数×来店頻度である。
顧客というのは自店だけでなく、他店でも遊ぶという客層が多い。
あるアンケートでどれだけ店を浮気しているかの顧客動向が分かった。
1店舗=22%
2~3店舗=58%
4店舗=8%
決めていない=12%
集客アプローチするのはこの2~3店舗を行き来している58%の客層をターゲットにして、がっちり捉まえることが増客の考えでもある。
そのために必要なことは自店の特徴をしっかりアピールすることだ。
情報は共有できるように可視化して、全員で対策を練るようにすることも忘れてはいけない。
ここにパチンコ客の流れを端的に表している統計調査の事例がある。
昔
1.海→新台→海
(新台に飽きて海に戻ってくる)
2.海→冬ソナ→その他の新台
(海に戻らなくなってきた。新台に移り変わる)
3.海→甘海
(大当たりをたくさん味わえる海へ)
4.パチンコは打ちたいけどおカネがないお客→低玉貸営業
(色々な機種が打てるのでバラエティーが成功)
5.一般的なお客様層→低玉貸営業
(勝負したい客は1円等価、遊びたい客は低交換率)
4と5番は低玉貸営業へ移動という結果は同じだが、2円のお客さんは新台を求めるので、新台で等価なら成功しやすい。
これから業界は盆営業を迎える。
盆でもGWでも最終日に来るのはヘビーユーザー層である。そこから取るのか、取らないのか、ということになるが、最終日に出すことによって、次の日の稼働が変わる。その後が落ちない。
情報は共有化することが必要だと前述したが、4円のミドル、甘デジを打っていたお客が1パチに移動していたら、その報告がスタッフから上がってくる体制を敷くことが必要。
傾向が分かれば対策が打てる。
4円の海を打っていた客が1パチに移動しているという報告を聞いて、1パチに海コーナーを作った結果盛況になったケースもある。
増客のためには0円コーナーを新設することも一つの方法だ。
パチンコを止めていた人が戻ってきて、ゲーム性が分かって改めて1パチを打つようになったケースもある。
また、複数で来た人のうち負けた人は早く帰るのがこれまでのパターンだったが、そういう人たちを0円コーナーで引き止めることができる。

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