客がストレスを感じる不満を一つ一つ取り除くこともその一つの方法であるが、そんなことではどうにもならないところまで来ている。
そもそもは一向に先が見えない景気回復に原因がある。可処分所得は上がらないどころか、消費税増税が決定的になったことで、ますます遊興費に使えるおカネは少なくなる。
サラリーマンの小遣い切り詰められばかりで、業界人ですら4円パチンコが打てなくなり、1円で細々と打つのがやっと。これで「4円を打ってください」というところに無理がある。
4円の先行きに不安を感じたホールオーナーが、主任以上の役職者22名に4円の稼働を上げる方法についてレポートを書かせた。
「芸能人イベントに代わるようなイベントで集客する」
「適正比率の新台入れ替えをする」
「スロットの利益をパチンコに還元する」
「親切な接客で集客する」
「新台の費用をお客に還元する」
「投資に見合う射幸性の高い機械を導入する」
結果はオーナーを喜ばせるような妙案は何もなかった。むしろ、普段から何も考えていないことが分かり、オーナーをがっかりさせた。
店長に至っては5年後のパチンコ業界について何一つ語れなかった。
4円パチンコが復活するには、何よりも景気回復が必要ということで、景気頼みだった。
デフレ時代、定価販売の百貨店は富裕層を抱える首都圏を除いて、どんどん閉店に追い込まれている。
これが4円パチンコの姿とオーバーラップする。
このオーナーは消費税アップを見込んでこんな考えを持っている。
「福岡はいち早く一物一価を徹底した結果、パチンコも25玉の等価が主流になり、4円パチンコだけでなく、1円まで減らすような結果になっている。全国チェーンが4円等価を捨てる日がいつかは来ることになるかも知れない。こうなると貸玉料金は法律で3円に下げてしまう。そうやって全国で足並みを揃えるしかない」
全日遊連は長野県の青松英和氏が新理事長に就任すると共に、副理事長も全員が刷新され執行部が若返った。
ここは一つ4円パチンコの稼働を上げる方法を全国の組合員から募集してみてはどうか。
業界全体が抱えている問題であるわけだから、これはやってみて損はない。それでいいことは取り上げて、業界全体の増客に結び付けなければならない。

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