パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

支払いが出きなくてジャグラーを人身御供にしたホール

今から数年前、あるホールチェーン(15店舗以上)が、倒産の危機に瀕しているとの噂が業界内を駆け回ったことがある。



パチンコ系の各ブログでもその話題が出ていた。



噂か本当かはさておき、そのチェーン店の稼ぎ頭の店舗のジャグラー島の半分(20台)が取り外されたことがあった。



島はベニヤ板で閉鎖された。



その地区のジャグラー台数は、競合店を含め200台弱。土日は90%の稼働。ジャグラー人口が一番多い地区だ。



今は元通りになっているジャグラーコーナー。



業界関係者からその時の経緯を聞いた。



チェーン本部で支払いができなくなり、資金繰りにジャグラーを差し出した、という。



「え?本当ですか?」と驚いていると、



「また同じ状況に陥りそう」と状況は厳しい。



先日、静岡のホール企業が倒産した事はご存知の方も多いだろう。経営に行き詰まってきたホールも相当出てきている。



この噂のホールではないが、ある取引業者はこんな話もしている。



「150万円の売掛金を毎日3~5万円手集金している」



この不況を乗り切り、景気回復まで頑張って欲しい。



東京のあるホールマネージャーから「この地区に出店場所を探しているホールの噂を聞いたことはありませんか?」と聞かれた。



どうも最近は出店計画の噂が絶えないようで、戦々恐々としている。



また、地方ホールチェーンから東日本地区のある地域での物件を探して欲しい、という依頼も来た。



その地域は、某ホールの占有率が80%。独占営業状態にある。



優良ホールが集まる地域なのだが、ある事情から他のホール企業が出店を控えていた。



しかし、時代の流れと共に、その事情が薄れつつあるので、他企業が食指を動かしている。



地域を独占するホール企業のオーナーは北朝鮮籍だった。先代は金日成主席と差しで会える大物であった。



大物先代も亡くなり、北の色はほぼゼロになった今、他のホール企業がその地域を狙っている、という。



地方のホール企業は、東京、神奈川などの人口密集地域の出店を画策している。

地方での売上が見込めないからだ。



首都圏ならまだ売上が見込めると思い、首都圏進出を計画しているのだ。



昨年末、東京と神奈川の県境に、地元ではないホール企業が新店をオープンさせた。



競合店は新店の影響をさほど受けていない。新店の稼働は50%を切る日が続いている。



東京のホール企業管理者によると、新店でも計画通りに利益が上がらないケースもある、という。



最初に書いたホール企業が、再びジャグラーを人身御供にしないことを祈るばがりだ。



景気回復!



あ~今の政府には期待できないのか?







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赤旗の標的となった店内ATM

銀行ATMを業種ごとに設置しているトラストネットワークスのホームページには、情報らしい情報がほとんどない。



あるのは設立趣旨と会社概要程度。トピックスには本来ならパチンコ業界でフィールドテストを経て関東、関西で150店舗の導入を目指している、と進捗状況を載せてしかるべきだが、「現在、お知らせ情報はございません」と寂しい。



しんぶん赤旗がパチンコ店内ATM問題を去年11月から「のめりこみを助長する」と批判的に何度も取り上げていることもあってか、ひっそり運営している印象を受ける。



店内にATMを設置している店舗の平均的データは、1日の利用客は30人前後。1人当たりの引き出し額は1万7000~1万8000円、といったとこらしい。



ということは、1日に52~53万円前後がATMから引き下ろされ、パチンコ代に消えていく。



月額で1500万円あまりも売り上げに貢献している、ということ。



月額6万円の設置料も安い、というもの。



その一方で、赤旗のキャンペーンに根を上げたのかトラストネットワークス社と提携している銀行が撤退する意向を表明している、とも。



さらに、今年に入って農協や漁協、森林組合など農林水産業の協同組織の全国金融機関である「農林中央金庫」(東京・千代田区、河野良雄理事長)は、傘下のJAバンクなどに向け設置に協力しないよう求める通知を出している。



大手を振って商売ができない苦渋がトラストネットワークス社のホームページににじみ出ている。





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ホール運営の参考にしたい劇団四季の手法・・・その③ 固定客獲得の方法は?

旧ブログ時代に、皆さんのホールの固定客の状況について書いたことがある。



もう一度おさらいするとこうなる。



分かりやすく考えるために、来店客全員がホールの会員と考える。



ホール運営を効率化する上で、欠かせないのは「顧客管理」である。



ここで店長や本部長クラスの役職者に質問したい。



答えられない場合は、何かしらの方法で明確にする事をおススメする。



1)固定客は・・・・何%?

2)準固定客は・・・何%?

3)未固定客は・・・何%?



会員カードで来店頻度を探ることが可能だ。



今から数年前、劇団四季の関係者から聞いた話だが、会員組織である「四季の会」の会員人数は16~17万人だった。



劇団四季はこの会員組織を有効に活用している。



会員には毎月、会報「LA HARPE」(ラ・アルプ)が送られてくる。オールカラーで写真も豊富。



年会費は2100円。



会員特典として次のものがある。



1)S席が1000円安く購入できる。

2)会報誌が無料で送られてくる。

3)チケットの先行予約(断然有利に良席が確保)ができる。

4)会員本人がチケットを購入する場合、非会員の分も会員料金で購入ができる。

5)会員だけのイベントに参加できる。※これについては後日解説するが、ホール運営に役に立つ情報がある。



人気演目だと会員の先行発売だけでほぼ100%完売になる日も出ることも。



私は常々、ホール会員には、会員が喜ぶ会報の制作を提案してきた。

大手ホール企業はぜひ会報を充実させて欲しい。



会報の中身は、劇団四季の情報が満載されている。



俳優の素顔を紹介したり、演目の楽しい見方を紹介したり、海外の演劇情報まである。



その中で注目したいのは、こども向けの内容が充実している点だ。劇中に登場するキャラクターなどの塗り絵コンテストがあったりする。



公式HPには子供向けのページもある。



24日の営業1号さんのエントリーにも書かれているが、劇団四季は子供の時からファンを育てている。



これをパチンコ業界に当てはめるとどうなる。



18才以上の人たちに有効な告知方法を業界で作り出せないものか?



話を劇団四季の会員管理に戻そう。



私がスゴイと感じたのは、会員の予約を演目ごとに管理しているのだ。



例えば2年前に東京で開演したウェストサイド物語は、このあと全国各地で公演した。



そして昨年秋から東京で凱旋公演をしたのだが、2年前に観劇した会員に向けて有効な内容のDMが届いた。



今のホールのDMはどうだろうか?



私はよく行くマイホールからは月に数回DMが送られてくる。



私の母や友人宅にも同じDMが送付されているが、ハッキリ書くと、誰も見ていない。



理由は大きなイベントの告知だけをうたい、内容が薄い。つまり魅力がないのだ。



他のホールのDMも同様。



これからは、新台入替や出玉に加えて、一味違う顧客管理が必要な時代になるだろう。



余談だが、業界が「あっと驚く!?」顧客管理を私と営業1号さんで1年後に提案したい。



幾つかのホール企業からは賛同を得ている企画で、これは業界のイメージを変えるだろう(大風呂敷をひろげてます・・笑)。



劇団四季の会員には、数カ月から半年先までのチケットを先行予約している。

例えば「キャッツ」のチケットは、現在5月30日分まで販売している。



この期間のチケットの販売初日は、昨年の11月9日だった。

特に人気席のS回転席は、ホトンド先行予約で売れてしまう。

S回転席とは、舞台と一緒の回転する席で、ここで一度観る事をおススメする。



半年先の公演には、どの俳優が出演するのかは分からない。

お客様が贔屓にしている俳優が出演している保証はない。



それなのにお客様は、半年先のチケットをなぜ購入するのか。

それは、お客様と劇団四季の間に、ある種の「信頼関係」があるからだ。



それは「公演内容の品質保証」だ。



この品質保証をホール運営に置き換えるとどうなるのか?

その答えを次回から続けたい。



つづく



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ホール運営の参考にしたい劇団四季の手法・・・その② 福岡でのロングラン休止

劇団四季の福岡でのロングラン公演が休止になった。



このニュースは26日に各メディアでも発表されたのでご存じの方もいるだろう。



詳しくは劇団四季の公式HPを参照していただきたい。



これについては、今回のシリーズの後半で書こうとしていたのだが、26日に突然発表されたので、急きょ取り上げることにした。



観劇仲間の一人に東京から福岡へ転勤になっている者がいる。



彼によると地元テレビがこの問題を取り上げ、街角インタビューで市民の声を流した。



「残念」

「仕方ない」

「福岡の経済は厳しい…」



実は劇団四季の福岡公演については、5年ほど前からロングランの休止話は出ていた。



しかし、九州地方のファンから「九州の常設劇場の火を消さないで欲しい」との声が多く寄せられ、劇団四季もその声に応えてきた。



4年前、テコ入れとしてディズニーミュージカルの大型版権「美女と野獣」の上演を決めた。



その後も福岡には優先的にビックネームの演目を投入して、テコ入れに力を注いだ。



1993年、札幌のJR駅の構内に常設劇場を開設した。「キャッツ」などを上演したが、客足が遠のき1999年に閉鎖した。



今回も札幌に似た状況がある。



上演される演目の中身は100%同じなのに、客入りが地域によって違う。



地域経済格差や人口の影響もある。



このニュースで勘の良い人は「他の商売に似ているな」と感じただろう。



パチンコホールも同じだ。



パチンコ人口が多い地区に新規参入したホールが、数年後に苦戦しているケースがある。



東京に進出した地方のホールが、従来の経営方針が地域のお客さまに合わないために、運営方法を変更したりする。



遊技機種は同じなのに、繁盛しているホールと振るわないホール。



商売とはおもしろいものだ。



では、福岡ロングラン公演休止の原因は何か?



昔から福岡地区ではロングラン公演は難しい地域だと言われていた。



劇団四季の専用劇場「博多シティ劇場」は1144席のキャパがある。



博多にはもう一つ有名な劇場博多座がある。



こちらの客席数は約1400席(演目により増減有り)。



博多座の場合は、基本的に1カ月毎に公演が変わる。これは日生劇場など他の劇場と同じシステムだ。



つまり博多では1年のロングラン公演は無理でも、短期間公演の需要はあるといえる。



大手が進出しても繁盛している地元のホールやスーパーなどがあるが、その共通点が個性のある差別化だ。



劇団四季は福岡公演では、優先的に大型演目を上演したり、他の地区ではやらない土日のイベントも行ってきた。



それでもダメだったのは、地域人口と劇場までのアクセスの悪さがあったのだろう。



九州新幹線の開業による集客効果はまだ語れないが、今後のアクセスが気になる所だ。



さらに、この影響が年末に建設予定の札幌はどうなのかと気になる。



また、仙台の商工会は、劇団四季の常設劇場の誘致計画が具体化しつつある。



しかし、仙台は難しいか? 東京へ2時間だからだ。



同じ演目である「マンマ・ミーア!」を上演しても、



大阪は25カ月のロングラン公演で来場者数68万人。



名古屋は12カ月で24万人。



しかし、福岡は5カ月で10万人に終わった。



地方から大都市圏に進出してきて、計画通りにすすまないホール企業は、この劇団四季の変更点を検討してはどうだろうか。



大手ホールチェーンの強みは、稼働が見込めなくなったホールを捨てられる所にある。



昔、業界最大手のマルハンさんは、茨城県の牛久女化にあったスロ専を閉店した。4号機の時代が終わり役目を終えたのだ。



パチンコ店舗に変更せず、完全な閉店であった。



業績の良い会社はこれが出来るから強い。劇団四季も同じだ。



それに比べて、弱小が身の丈以上のホール運営をすると、やけどをする場合もある。



またノウハウがないケースもそうだ。



京王線沿線で超優良ホール(550台)を運営するホールチェーン企業が、埼玉県の川越に新店舗を出店したが、完全に失敗したケースもある。



駅前店舗しか運営経験がないホールが、郊外へ乗り出しての敗北だった。



最近ホール企業の倒産が続いた。



倒産ホールの1軒は、テコ入れで1円パチンコを導入したのだが、売上が2割落ち込み、業績悪化に輪をかけた。



今、1円パチンコは普通の営業形態になってきた。だから1パチで業績回復はあまり見込めなくなってきている。



劇団四季をホール運営に置き換えるのならば、福岡では4円パチンコ(ロングラン)は無理なので、1円パチンコ(短期公演)に変更したのだろう。



全体的に業績のよい劇団四季といえども、どうにもならない地域があったということだ。



有楽町西武の閉店のニュースが流れている。

この跡地はどうなるのか?



家電量販店? 低価格戦略のアパレル?



この場所と有楽町駅の間には、高稼働のパチンコホールがある。



有楽町西武跡1階にパチンコホールが??? 2階以上は家電量販店???



既に各業界関係者は動き出している。



つづく



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実録・ゴト師排除

「ゴト師によってはホールは手を出さないものと高をくくっている。『やれるものならやってみろ』と挑発してくる。『じゃ、いいよ』。おとなしく捕まれば警察で書類送検で済んだのに」



そのホールは高稼働ながらゴト師の巣窟でもあった。



「バカな子には痛い目に合わさなければいけない」とばかりにゴト師には体当たりで排除した。



プロゴルファー猿がゴト師にやられていることをモニターカメラで確認した。ゴト師グループは壁役などを含めて4人だった。



普通のホールなら気づいていることを無言で相手に知らせて、退場を願うのだが、実力行使をモットーとした。



すぐさま、シミュレーションを組んだ。全出入り口を塞いで、全員を確保する。そのためには、まず親玉の首根っこを三節棍で一撃。壁役にはスタンガンで電気ショックを与える。



Vシネマの世界が現実のホールの中で展開される。



時には景品倉庫で差しで勝負した。



懲役帰りの殺人犯とボクサーの時は返り討ちにあったこともある。



「おかしい履歴の台はモニターで確認して1人ずつ排除していった。何グループもいたので、いざ、全員を排除すると稼働は落ちたが、いいお客さんを集めれば繁盛する」



ここで心配するのはゴト師から傷害罪で訴えられることだが、話し合いをきっちりつけて帰すので逆恨みされることはないようだ。



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