メーカー開発担当者シリーズを始めたばかりで、さっそく7日にメーカー開発員さんからコメントを頂戴した。
ありがとうございます。
で、そのコメントがこれ。
年間100万ぐらい負けてますが (メーカー開発員)
2010-01-07 12:16:37
パチンコメーカーの開発といっても多分野に渡りますし、実際問題ゲーム性に関わらない開発の人は打っていないということはあります。
少なくともうちの会社ではそういった人は1割位です。他は「趣味:パチンコ」な人たちです。
逆に、今メーカーで問題なのは
ヘビーユーザーでありすぎるためにライトユーザーの意見が理解できないといった点、
パチンコに詳しいために、パチンコに詳しくない視点でものが見られない点だと
思います。
今でも、ホールを見れば「台をドツくと魚群が出やすい」
などと思っている方々が半数以上だと思います。
その半数以上の客の視点になるには、
私はパチンコを知りすぎています。
正直、しがらみが多すぎるこのパチンコ業界から
自由度の高いゲーム業界に行きたいというのが、
A社の開発者の本音に見えます。
このコメントを拝読して、無性に緊急寄稿を書きたい衝動に駆り立てられた。
理由はコメントの中に、A社開発担当員に話したことに関係することがあったため。
それとメーカー開発員さんの洞察力に驚かされた。
コメントの最後の3行。
「正直、しがらみが多すぎるこのパチンコ業界から自由度の高いゲーム業界に行きたいというのが、A社の開発者の本音に見えます」というくだり。
件のA社の開発担当者は、他の会社から引き抜きの話が来ていた。
(これは営業1号さんには電話で話したが、それも含めて、今の会社の在り方に自問自答している面もあった)
私は高校生の頃からパチンコを始めた。マイホールは、東京都下のホール企業「S」社。このチェーンには30年間通っている。
東京都下のチェーン店舗の半数のスタッフは私の顔を知っている。
S社のホールには、亡き父や祖母、母、兄妹、竹馬の友も通っている。これだけ長く同じホールに通うと、常連仲間とは本当に親密になる。
私が二十歳の頃に仲良くしていた常連客は、今では60~80代になっている。
小生の母も70代後半。
常連仲間の年齢は40~70代が主だったところ。
忘年会もやれば、悩み事の相談も受ける。
遊技中の食事休憩を一緒に取ることもしばしば。
そんな状況から、お客様の気持は本当に理解できていると自負している。
だからホール企業で店長を任されても、成績を上げられたのだと思う。
ホール企業で当時としては、珍しい事を数多く実施してきた。
例えば、300台の店でイベントのない時代に開店直前に50名は並んでいた。それが最終的には、土日は150人が並ぶようになった。
これに一役買ったのが、丸椅子の設置(この話は旧ブログ時代に紹介済み。コメントでめちゃんこ叩かれましたね(笑))。
最初は20脚、最終的には60脚用意するようになった。
これは高齢や女性のお客様への配慮から始めたもの。
早いお客様は開店2時間半前から並んでくれた。もちろん、この方々はプロではない。
丸椅子サービスは大変好評だった。
実はこのサービスは、マイホールの常連仲間の気持ちを体感して始めたサービスだった。
私の周りには、今も昔も、高齢者や女性の常連がたくさんいる。だから、その人たちの気持ちを充分理解している。
最近感じるのは、パチンコメーカーも、ホール企業も、パチンコ業界評論家も、弱者の理解者が少ない、ということ。
私はモノを言う消費者でもある。
先日も書いたが、マクドナルドにもイトーヨーカ堂にもモノをいう。
先日はマイホールのS社のマネージャーにもいった。
S社のホールは、私の指摘に納得して即日対応をしてくれた。
これは老人たちへの配慮をホールが欠いていたため、指摘させてもらった。
今のパチンコのユーザーで、お金を自由に使え、ホールを支えているのが高齢者である。
この高齢者の気持ちを理解できていないホール企業やパチンコ機が散見される。
この話をA社の開発担当員にした。
その時彼ら発したのが、まさにコメントを入れてくれたメーカー開発員さんと同じことだった。
マーケティングする際、ホールもメーカーも、この肝心要の層が抜け落ちている。
機械演出についてネット上で多く意見が交わされているが、それだけでは駄目だと思う。
ヘビーユーザーは様々な演出や工夫の意見を雄弁に語る。でも、ホールで遊技する客層を見て欲しい。
ネットも知らない多くの人たちがパチンコをしている現状を考えれば、ヘビーユーザーと同等に年配者層のことを知るべきだ。
彼らに教えた4時間の話を全部書いたら、シリーズはその50まで到達しそうだ。
要約した内容をこれから展開していくのでこうご期待。
その中には、A社開発員が驚いた提案がある。
今後その提案は、メーカーが採用する可能性が高いと思われる(観測的希望)。
このシリーズにも書けない内容もあるが、できるだけ公開したい。
今後とも宜しくお願いします。
つづく
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メーカー開発担当者へ贈る言葉・・・緊急寄稿その②
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