年末に実施した「業界誌の役割」アンケートの集計結果を発表します。
まず、前もって断っておかなければいけないことがあります。回答数は前回の「2010年のパチンコ営業を考える」(22人)よりも多い45人の協力を得られたのですが、同一のIPアドレスで何度も回答していることが判明しました。従ってその数は、引いて集計しましたのでMr.アンケートの集計結果とは異なっています。
この同一IPアドレスは恐らく業界誌関係者と思われます。どこの会社かも察しはつきます。ここに業界誌の焦りと危機感を感じました。
このアンケートを始めた理由は、「経営者は忙しくて業界誌なんか読んでいる暇はない」という一言が発端でした。業界誌各社は現場の責任者だけでなく、経営者をターゲットに編集しているはずなのに、その経営者が無視している、というのはショッキングでした。もちろん、経営者の全部が全部とはいいませんが、ここに乖離を感じました。
さて、本題。
設問1
業界誌はどの程度読まれているのか?

経営者は業界誌を読まないかも知れないが、現場の人は熱心に読んでいることが分かった。
いつも読んでいるが53%、たまに読んでいるが41%で合計94%の人が業界誌には目を通していることが分かった。ほとんど読まない、まったく読まないは6%に過ぎなかった。
この項目では、さっそく同一IPアドレスで「いつも読んでいる」に連打があった。
まず、読んでいる人が圧倒的に多かった理由は、業界誌関係者がアンケートに回答したことと、パチンコ日報の読者は情報収集に熱心な人が多いから、と思われる。
設問2
読んでいる理由

業界誌を読んでいる理由は、そこに役立つ情報があるからだ。では、どんな内容が支持されているのか。
営業などに参考になる記事があるが34%、業界の動向が分かるが32%。以下好きな連載記事やコラムがあるが12%、新製品情報10%、インタビュー記事8%、と続く。
設問3
読まない理由

読まないと回答した人はわずかに2人だった。その理由として情報が遅い、記事、情報の内容が薄いを選んでいたが、回答数が少なすぎてあまり参考にはならない。
設問4
好きな業界誌

実はこのアンケートで一番知りたかったのがこの設問だった。ここで組織票とも思えるほど、群を抜いた回答があったために、IPアドレスを調べてみることにした。その結果、組織票ならぬ同一IPアドレスによる連打が判明したわけだ。
それを差し引いても1位は19票でプレイグラフ、2位は14票でピィディア、3位は13票でアミューズメントプレスジャパン、4位は10票で遊技通信、5位は8票でグリーンべると、6位は1票で娯楽産業だった。選択項目にシークエンスを入れ忘れていたが、シークエンスを読んでいる、とコメント欄での回答があった。
1位から3位まではある共通項目がある。プレイグラフの源流を汲むと共に、元プレイグラフの編集者が関わっていることだ。分裂していなければ、もっと業界に影響力を与える業界誌になっていたかも知れない。
設問5
業界誌は必要か

ここでも不正が発覚した。絶対必要に連打。実際の集計では絶対に必要は21%で、まぁ必要が52%だった。このアンケート結果を営業に使おうとしているのか?
設問6
業界誌に切り込んで欲しい内容

トップは警察行政の考え方で、メーカーの機械問題、換金問題、中小の生き残り法、と続く。警察行政の考えは、警察庁の担当課長の講話を載せる程度だが、読者が求めているのはそんなことではないはず。
設問7
業界誌の望むことを自由に書いてもらったが、ここが一番面白い。
●この業界の社会貢献記事をもっと大々的に。他のマスメディアや媒体を巻き込んでアピールすること。
●平社員向け業界紙が欲しい
●提灯記事連発のあきれる業界紙はいらない。 ・警察や行政、組合活動など業界紙と利害関係にない所にはズバッと切り込む、 業界紙やネットによる問題提起で、幅広く業界関係者に意識付けしてほしい。 実質機能停止している遊技場組合などより業界紙に期待する。
●送ってきたり、送ってこなかったり・・・ また、料金をはらってないのに(購読申し込みしてない)届くので、有料なのか無料なのか?
●(´・ω・`)です。 ホールではなく、ウェブを色々やっています。 読んでいる業界誌はアミューズメントジャパン新聞のみ。 好きというより、これしか読む機会がないです。 同紙に強く思うことは「分析力に欠ける」「業界を先導しようという思いに欠ける」ということ。 どう考えても4円から1円にシフトしているだけなのに、 平均アウトだけを見て「パチンコ底打ち反転!」みたいな見出しを付けるのは、 不見識極まりないと感じました。 一方、嫌いな業界誌の筆頭はプレイグラフです。 パチンコ系WEB管理者としては、P-NEWS事件は本当に腹が立ちました。 http://ccfa.blog59.fc2.com/blog-entry-234.html 無断転載ならいざ知らず、記事名を紹介しただけで削除依頼というのは常軌を逸していす。 記事名の紹介もダメなら、ネットで公開してはいけません。 閉鎖的で、新しい流れを全力で叩こうとする、パチンコ業界の体質そのものだと感じました。
●値段に見合った内容にして欲しい
●書ける事・書けない事があるとは思いますが、閉鎖的な業界に風穴を開けていって欲しい。また、各組織の活動アピール的な記事は必要ないと思っています。実績が伴えば自然と周知されるはずですから。 問4で選択肢にありませんでしたが、一番熟読しているのはシークエンスです。
●限られた地域の中での営業をする。中小にとって業界紙は数少ない、情報源であるので必要だと思います。
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